「ミレニアム」3部作、「プロメテウス」のノオミ・ラパスが主演するノルウェー製サイコスリラー。夫の暴力や虐待から逃れ、8歳の息子アンダースとともに郊外のアパートに引越してきたアンナは、就寝中の安全確保のため、息子の部屋に「チャイルドコール」と呼ばれる監視用音声モニターを取り付ける。しかし、ある晩、チャイルドコールから謎の悲鳴が聞こえ、アンナは他の部屋の子どもの悲鳴が混線して聞こえたのではと疑いを抱く。さらに、アンダースの通う学校に夫が現れたという話が耳に届き、アンナの不安は日に日に募っていく。(映画.comより)
<2018年12月10日鑑賞>
ノオミ・パラスが好きなので、わりと見たかった作品。でも、ほとんど上映されてなくて。録画できてよかった。でも、個人的にはとても怖かったです。
主人公のノオミは、精神的に少し不安定なようです。でも、学校になかなか行けない難しい息子を一人で育てていて、よく公共の福祉士さんと面談しています。どうやら暴力をふるう夫から逃げて来ているみたいで、その点は福祉士さんも理解しているので、強制することはせず見守っています。
そんなこんなで、ノオミは多難な人生を送っているのですが、経験からか、外からは絶対そう見えない家庭の子が虐待されているのを察知したり、でも証拠が見つからないから言い出せなかったり。しかし、妙に真っ白なマンションに迷い込んだり(その家庭が住んでるマンション?)、どこまでが現実でどこから幻想なのか、よくわからない描写が続くので、すべてが彼女の幻覚なのかも、と思ったりもします。ノオミって、すごいですね。「プロメテウス」など、信じられないほど強い女性もしっかり演じることができるのに、繊細で病的な女性もハマってる。
<ここからネタバレ>
で、障害のある息子ともう暮らしてゆけない、と思い詰めたノオミが、「いやだ、僕はいやだ」と叫んでる息子の手を取って一緒に飛び降りるシーンがあるのです。ここは本気で息が止まるかと思いました。なぜなら、私にも発達障害の息子がいて、やはり将来に絶望し、一緒に死のうと思ったことが一度や二度ではないからです。「こんなになにもできないまま大きくなり、親が死んだら誰が面倒をみるのか」とか、「見かけが五体満足なのに誰が”かわいそうに”などと言って生活費をくれるのか」とか、考え始めると収拾がつかず、思い詰めてしまうのです。もちろん、障害児でなくても将来の不安は一緒かもしれません。でも、通常レベルのことが理解できないと、やっぱり不安でたまらなくなります。
このシーンは、ある意味幻想で、そこに息子はいないわけですが、現実はもっとショックです。「ビューティフル・マインド」並みに。なんで現実はこんなに悲惨なんでしょうね。やりきれません。
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この作品はノオミがうまい分、リアルなので、気の弱い人はやめておきましょう。
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