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2021年03月11日15:44

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43年後のアイ・ラヴ・ユー(Remember Me)

 「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた名優ブルース・ダーンが主演を務め、アルツハイマーで過去の記憶が失われた元恋人に思いを伝えようと奮闘する老人の姿を描いたハートフルドラマ。妻に先立たれ、ひとり気ままな老後生活を送っていた70歳の元演劇評論家クロードは、昔の恋人で人気舞台女優のリリィがアルツハイマーのため介護施設に入ったことを知る。もう一度リリィに会いたいと考えたクロードは、自身もアルツハイマーのフリをして同じ施設に入居するという大胆な計画を実行。リリィと再会を果たすことに成功するが、リリィの記憶からクロードの存在はきれいに失われていた。そんなリリィに対し、クロードは毎日のように2人の思い出を語って聞かせる。そしてある日、かつてリリィが演じたこともあるシェイクスピアの「冬物語」を施設で観劇することなり、クロードは孫娘と一緒にある作戦を立てる。(映画.comより)







<2021年3月7日鑑賞>

 ブルース・ダーン、最近とても活躍されてますねぇ。もちろん、若い頃も活躍されていたとは思うのですが、ぐっとおじいさんになったことをうまく利用して、いい映画連発ですね。

 とてもとてもいいお話でした。若い頃の大恋愛を忘れられず、年輩になっていても彼女を求める、というのは一見女性向けに見えますが、行動こそスローだがキレ者な爺さんと、その悪友(映画ではブライアン・コックス)との辛辣なやりとりが底抜けに可笑しくて、あったかい。死ぬまでこんな悪友といられたら人生に悔いなしですね。女優だった彼女は(主人公は演劇評論家だった)年老いても美しく、アルツハイマーで自分の若い頃の写真すら認識できなくても、身なりはいつもきれいにしています。彼女が入ってる老人ホームはそれなりに豪華で、多分お金のある人しか入れないのだろうと思われるので、本当に本当に夢物語なのでしょうが、すべてを忘れてしまった彼女に昔を思い出させようとするその道のりが素敵でした。

 観客はわりと若い人も多くて意外でした。もっと年輩者ばかりかなぁ、とか思っていたのですが。自分にはあり得ない話なのに、クライマックスには涙が出ました。一緒になれなかった二人は、多分理想のイメージをキープしてきたのでしょうから、もしもあの時いっしょになれたとしても、うまくいかなかったのかもしれません。それでも、「人は人生で一度でも深く愛された記憶があれば生きて行ける」と、どこかで読んだ言葉を思い出しました。素敵すぎるお話に涙を流しながらも、もうそんなことは起こりえない自分と、この話にもしも自分がいたら、多分立ち位置は彼女ではなく、”普通に過ごして彼よりも先に逝った奥さん”のポジションなんだろうな、とある意味冷めてる自分に幻滅し通しで、少し悲しくもあったのでした。はぁ・・・こんな大恋愛、しとくんだったなぁ。

 個人的には、彼女のホームでのファッションが好みでした。いつも基本は可愛らしいワンピースと、それと色合わせしたカーディガンをはおっていて、わりと鮮やかなお色をお召しでした。女優だから華やかなのは当たり前なんでしょうが、歳を取ってもあんなにかわいい服を着ていてもいいんだ、ってちょっと力づけられました。

 大画面で見る必要はないかもしれませんが、ブルース・ダーンの色男ぶりをご覧あれ。
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