(前略・・・)
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。
われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想 と目的を達成することを誓う。
以上は格調高い日本国憲法前文の一部である。
今月22日、核兵器の開発から使用までを全面的に禁じる史上初の国際規範である核兵器禁止条約が50ヵ国・地域で発効した。
本条約の前文にはこうある。
「全廃こそ核兵器が二度と使われないことを保証する唯一の方法である」「ヒバクシャと核実験の影響を受けた人々の受け入れ難い苦しみと危害に留意」「核兵器のいかなる使用も人道の原則や市民の良心に反することを再確認 」「厳密な国際管理の下、核軍縮交渉を誠実に追求し、終わらせる義務がある」
極めてシンプルかつ、普遍的に正義である国際条約に他なるまい。
しかし、驚いたことに世界で唯一の被爆国である我が日本はこの条約に署名・批准していない。
それどころかこの条約を批判している有り様だ。
我らの無能なるガースー首相は「署名の考えない」「(この条約は)核兵器保有国のみならず、多くの非核兵器保有国からも支持を得られていない」とのことである。(画像記事参照)
そして、条約批准拒否の理由がこうである。
「日本はアメリカの『核の傘』に安全保障政策で依存している」からだそうである。
(´Д`)=*ハァ〜
我が政府ながらなんとも情けない限りである。
と、憲さんここで
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
と、思った!
この日本政府の、核兵器禁止条約の批准拒否は明らかに日本国憲法前文の精神を踏みにじってはいないか?と。
繰り返しになるが、日本国憲法前文にはこうある。
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。」
しかし今の日本政府の核兵器禁止条約批准拒否は、まさしく・・・
わが、日本政府は「恒久の平和を念願することなく、人間相互の関係を支配する崇高な理想を全く自覚せず、平和を愛する諸国民の公正と信義すら信頼せず、われらの安全と生存を放棄している。さらには、われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、不名誉なる地位に甘んじている。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを無視、抹殺している。」
としか思えない不名誉で、恥ずかしい行為としか思えない。
そして、この条約に批准しないのは明らかに政府の不作為による憲法違反行為であると言わざるを得ない。
すなわち、核兵器禁止条約批准拒否は違憲なのだ!
憲さんは声を大にして言いたい!
日本政府は直ちに核兵器禁止条約を批准して、アメリカの核の傘からも離脱すべきである。すなわち、日米安保条約も破棄すべきだ。
唯一の被爆国である日本が進むべき道はただひとつ。
アメリカの核の傘にこそこそ隠れることはやめ、核兵器をこの世からなくすために尽力すること。これに尽きるのである。
この問題について触れた東京新聞の社説に、示唆に富んだ記述があるので引用する。
「条約には核保有国や核の傘に入っている国々が参加していない。そのため、核軍縮につながらないという否定的な意見もある。
しかし、今では当たり前である奴隷制の否定や植民地の廃止、女性への参政権も、実現不可能と思われていた時代があった。
現状に甘んじず、あえて高い理想を掲げることが、社会を変える力となる。このことは歴史が証明している。核兵器禁止も、決してあきらめてはなるまい。」
参考
↓
https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/81587?rct=editorial&__twitter_impression=true
核兵器の均衡による現状維持に汲々とする日本政府はまさに、想像力欠如の思考停止状態にあると言わざるを得ない。
今こそ私たち被爆国の国民は「条約批准拒否は憲法違反だ!」を掲げ、核兵器の廃絶に向け内外の敵と闘っていかなくてはならないのである。
どーよっ!
どーなのよっ?
※画像は、菅首相が核兵器禁止条約批准拒否を伝える東京新聞の記事
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