今週の「麒麟がくる」

まずはふと思ったのが、摂津から鞆の浦まで６日で往復できるのかということ。
当時の船旅は昼しか航行できず、夜は港に停泊し、上陸して船宿に泊まります。
結構日数がかかるもので、イエズス会の巡察師のヴァリニャーノ師一行は豊後から酒井まで十日かかり「今回は意外と順調だった」と発言しています。
帰途の土佐回りの時は一カ月かかっています。
なにしろ帆船ですから追い風でないと進めないので、向かい風または無風の日は、風待ちといって停泊した港から動けないこともしばしばです。
しかも風向きは季節によって違い、行きはよいよい帰りは恐いではなく動けない、あるいはその逆のどちらかだったはずです。
ま、この鞆の浦行き自体がフィクションだからいいんですけど。
鞆の浦のシーンでは岩佐美咲の「鞆の浦慕情」が勝手に脳内でBGMで流れていました。名曲です。
わさみん、早くコロナを克服して復帰してほしいです。

荒木村重が謀反、この時に黒田官兵衛は一年間土牢に幽閉されてるんですよね。
後に逃亡していた荒木村重が関白秀吉のおとぎ衆になって、また秀吉を怒らせて追放されるんですが、このドラマではそこまで描かれないはずだけど今日の村重と秀吉のやり取りを見ていて、その様子が目に浮かぶようでした。

このドラマでは信長が今までとは一味違った信長と思って見ていました。でも最近、だんだんと従来のドラマの信長になってきてしまいましたね。
そしていよいよ本能寺の変の伏線が張られだした気がします。

１、帝のお心が信長から離れ始めている……朝廷黒幕説
２、信長さえいなければ京に戻ると言った義昭の言葉……足利幕府再興説
３、家康の信長への反感……家康黒幕説
４、信長から光秀への暴力……怨恨説

なんだかいわゆる「諸説」の総てが網羅されているようで、この中のどれが正解なのか、まだ予断を許しません。
ただ、４だけはやめてほしいと思います。（「秀吉黒幕説」だけは、このドラマではあり得ない気がしますが）
実は「家康黒幕説」に加えてほかに「長曾我部説」と「唐入り阻止説」が自分的には推しているところですけれど、このドラマではそれに触れる気はないようで、また時間的にも無理ですね。
あと、「宣教師黒幕説」は論外です。

なんだかんだいっても来週はラスト２、再来週が最終回なのです。
答えはもうすぐです。
うならせてくださいね。な〜んだなんてことにはしないでくださいよ。

さて、宣教師ですが、今日も２名出てきました。
流暢に日本語を話していたのは、前にもいたからルイス・フロイス師だと思います。
もう一人は時期と場所的にオルガンティーノ師だと思われます。
（オルガンティーノ師も日本語ペラペラでしたが）
なのに、最初のキャスティングは１名のみで、しかも名前ではなく「宣教師」とだけなっていました。
いいかげんにしてほしいです。ちゃんと名前を書いてほしいと思います。

あと２回。