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2020年12月22日20:39

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【令和2年 主要タイトル戦の総括】

< 2020年 主要棋戦・挑戦手合の結果 >

個人別主要記録
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1952744254&owner_id=14378644
棋戦別主要記録
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▲第69期 王将戦七番勝負▽ スポーツニッポン新聞社他 主催
 渡辺明王将 4−3 広瀬章人八段

●第44期 囲碁 棋聖戦七番勝負○ 読売新聞社 主催
 井山裕太棋聖 4−2 河野臨九段

▲第45期 棋王戦五番勝負▽ 共同通信社 主催
 渡辺明棋王 3−1 本田奎五段

●第58期 十段戦五番勝負○ 産経新聞社 主催
 芝野虎丸名人 3−1 村川大介十段

▲第78期 将棋 名人戦七番勝負▽ 毎日新聞社・朝日新聞社 主催
 渡辺明王将 4−2 豊島将之名人

●第75期 本因坊戦七番勝負○ 毎日新聞社 主催
 井山裕太本因坊 4−1 芝野虎丸名人

▲第5期 叡王戦七番勝負▽ (株)ドワンゴ 主催
 豊島将之竜王 4−3 永瀬拓矢叡王

●第45期 碁聖戦五番勝負○ 新聞囲碁連盟 主催
 一力遼八段 3−0 羽根直樹碁聖

▲第91期 将棋 棋聖戦五番勝負▽ 産経新聞社 主催
 藤井聡太七段 3−1 渡辺明棋聖

●第45期 囲碁 名人戦七番勝負○ 朝日新聞社 主催
 井山裕太棋聖 4−1 芝野虎丸名人

▲第61期 王位戦七番勝負▽ 中日新聞社他 主催
 藤井聡太棋聖 4−0 木村一基王位

●第68期 囲碁 王座戦五番勝負○ 日本経済新聞社 主催
 芝野虎丸王座 3−1 許家元八段

▲第68期 将棋 王座戦五番勝負▽ 日本経済新聞社 主催
 永瀬拓矢王座 3−2 久保利明九段

●第46期 天元戦五番勝負○ 中日新聞社他 主催
 一力遼碁聖 3−2 井山裕太天元

▲第33期 竜王戦七番勝負▽ 読売新聞社 主催
 豊島将之竜王 4−1 羽生善治九段

タイトルの移動が在ったのが、十段戦、叡王戦、碁聖戦、将棋棋聖戦、名人戦、王位戦、天元戦の8棋戦となった。
一方、移動の無かった棋戦の中では、囲碁棋聖戦が8連覇、棋王戦が8連覇、本因坊戦が9連覇となった。
防衛者の中で名誉・永世称号云々では、井山裕太棋聖が名誉棋聖と名誉本因坊を既に獲得済みで、渡辺明棋王は永世棋王を既に獲得済み。
奪取者の中では、一力遼八段が碁聖と天元を立て続けに奪取して九段へ昇段の上、二冠達成となり、芝野虎丸王座は初の十段を獲得した。
井山裕太棋聖が名人を奪還して大三冠へ復帰し、名誉名人の獲得迄あと3期とした。
渡辺明王将は悲願の名人を獲得し、豊島将之竜王が叡王を獲得して両者共にグランドスラム達成へ向けて一歩前進した。
藤井聡太七段は棋聖と王位を立て続けに奪取して八段へ昇段し、二冠達成となった。

これで、保持数順での勢力図は、


● 囲碁 ○
http://www.nihonkiin.or.jp/

井山裕太三冠(棋聖・名人・本因坊)
芝野虎丸二冠(十段・王座)
一力遼二冠(天元・碁聖)

▲ 将棋 ▽
http://www.shogi.or.jp/

渡辺明三冠(名人・王将・棋王)
豊島将之二冠(竜王・叡王)
藤井聡太二冠(王位・棋聖)
永瀬拓矢一冠(王座)


という構図になり、囲碁界も将棋界も昨年と同様に大きく変化した。

囲碁界では、井山三冠が一昨年からのブレーキ傾向に何とかストップを掛ける事に成功して大三冠へ復帰したが、全盛期の様なタイトル獲得の拡大は成らなかった。
芝野二冠はタイトルの序列の関係で若干の後退にはなったが、二冠を堅持してほぼ現状を維持した。
一力二冠は、悲願の無冠返上を果して九段昇段も決めた。
村川九段や許八段らの無冠の若手実力者組は今年は成果を挙げる事が出来なかったので、来年に雪辱を期すべく牙城の切り崩しを狙う。
四天王と呼ばれているトップ4人や河野九段らの従来勢力実力者組は無冠へ転落してしまい、関西棋院勢もタイトルの防衛は成らなかった。
グランドスラムへリーチ状態になっているのは、林名誉天元と山下九段の2人で変化は無し。

将棋界でも、従来勢力実力者組が完全に姿を消してしまった。
渡辺三冠は漸く名人の獲得を果して、グランドスラムへ残りが王位と叡王の2期に迫り、
豊島二冠も叡王の獲得により、グランドスラムまで残りが王将、棋王、王座の3期となって、両者共に射程距離に入りつつある状況になった。
永瀬一冠がタイトル獲得3期の規定を達成して九段へ昇段した。
そんな中で藤井二冠が遂に実力開花となって二冠となり、八段への昇段を決めた。
この勢いは暫くの間、継続する可能性が高いので、来年の動静は要注目であり、九段への昇段を決めて三冠、四冠と更なる飛躍を目指す。
また、タイトル獲得経験者グループの佐藤九段、広瀬八段、糸谷八段、斎藤八段、菅井八段らは、今年は復活が成らなかったので、来年の巻き返しを期待したい。
永世称号獲得へリーチ状態なのは、谷川永世名人の永世棋聖で変化は無し。

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