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2020年12月06日18:54

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いざ!大学病院へ!−憲さん緑内障闘病記

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憲さん、左目の視野が一部欠損している。

緑内障だそうだ。

緑内障とは、眼圧が上がり目の神経を圧迫破壊し、放置していたら失明に至るという怖い病気である。

10年位前に、現場で鉄粉が目の中に入ってしまい、それを除去する際に眼科に行ったとき眼科医が気がついてくれた。

緑内障とは厄介な病気で、自覚症状が無いまま気がつくのが遅れて、気がついた時には症状がかなり進行してしまっている場合があるそうだ。 

「視野が欠損するのだから気が付きそうなものだ」と言われそうだが、人間の身体や脳は巧みに出来ていて、少しの視野欠損は脳が勝手にカバーしてくれるようで、そのため発見が遅れる場合があるそうだ。

私の場合はたまたま、眼科に診療に行って発見された。

鉄粉様々である。

緑内障の視野欠損を完治させる方法は未だないそうである。
なので、治療は目薬で眼圧を下げ、視野の欠損する速度を遅らせるぐらいしか方法はないらしい。

憲さんも当初自覚症状はなかった。眼科医に左目が緑内障だと言われて、意識して右目を瞑って目を真ん中一点に固定し、指を1本立てて目の前で右から左に移動すると、中央に指が寄ったときに、視界から消える。

その時はじめて自分の左目の視野が欠けているのに気がついた。

しかし、両目で生活している上では全く視界に異常はなく、生活にも不便しないし、視力検査でも左目単独で矯正ながら視力は1.2ある。

治療を始めてかれこれ10年くらいにはなるのだろうか?

2ヶ月に一回のペースで通院して、色々と検査を受ける。
眼圧検査と視力検査は毎回。その上、眼底検査、視野検査と色々と目を検査される。

特に視野検査は拷問に近い。

真っ白な料理の時に使うボールのお化けみたいな物を立てた中に頭を突っ込み、ボールの底に映る明るい点をひたすら見ては手にしたスイッチを押す。
それも、視点は一点に集中させて動かしてはならない。

原理は極めて原始的である。

これを片目で10分近くもやらされるのだ。
目より集中力が続かず途中で発狂しそうになる。

中年の私にとってこれだけ苦痛な検査であるのだから年寄りにはたまるまい。

こんな検査するくらいなら失明した方がまだましだ!と怒鳴りたくなってしまう。

と、この拷問のごとき視野検査に耐えながら目薬の点眼も怠らず頑張ってきたのだが、最近主治医の先生が私の検査結果を見る表情がさえない。

何でも、左目の神経が少しずつ弱くなっているようである。

グラフを見せてもらったが確かに緩やかに左下がりを描いている。

そこで、主治医の先生は母校である大学の病院の緑内障専門の先生に一回診てもらい眼圧を下げる手術をするかしないか判断してもらえという。

手術とは穏やかではない。

憲さん、親から貰った大事な身体にメスを入れるのは凄い抵抗がある。

というか、単純に手術は怖い。

やらないで済むならやりたくない。

それに憲さんとしては、「何だよ、自分で手術するかしないか判断できないのかよ!医者だろ?」と思いながらも、そうは言えず主治医の言うことに従うこととした。

しかし、言いたいことはまだある。

「こんな夜更けにバナナかよ!」ではないが、「こんなコロナで病院かよ!」である。

大学病院と言えば、いまやコロナの患者が大挙して押し寄せてくるところだろう?

そんなところに失明寸前でもない緑内障で手術するかしないか検査しに行くなどまさに「不要不急」ではないのか?

それも、満員電車の東西線に乗ってまでして!

そう心の中では叫びたかったが仕方がないので12月3日に仕事を休んで行くこととした。

必死の決意である!

病院には9時半予約だが、東西線の満員を嫌い6時に家を出た。

早いので、竹橋で降りて歩く事にした。お茶の水まで歩いてもまだ早い。喫茶店で時間を潰して、順天堂大学病院に9時に向かう。

大学病院は人生で初めてであろう。

そもそも、病院は嫌いなたちで、行ったとしてもあまり待たされないさえない町医者を選ぶ。

というか、憲さん医者という人種もあまり好意的には思っていない。その特権意識が鼻持ちならない。
だから、憲さん基本医者にもなめられないようにタメ口である。

まー、それは余談だからいいや。

しかし、さすが天下の順天堂!
都心の一等地にこんな立派な病院と、大学が聳え立っている。

見上げたもんだよ!屋根屋のふんどし!

思わず唸ってしまった。

病院に入ると結構人がいる。

こんなご時世でも結構来てるんだな。奇特な人たちが!と思いながら受け付けを済ます。

四階の眼科に行けと言われて、行くとこれまた人でごった返している。

三密そのものだ!

大丈夫か?と怪訝に思いながらも問診を書く。

さすが大病院だけあって、「治療方針を決めるのは患者自身です。」とか書いてある。

また、手術についての意向を聞いてくるので、憲さん「なるたけ手術はしたくない。痛いのは嫌だ!」と正直に書いておきました。

その後、地獄の視野検査。

いつものと機械が違い勝手がわからずあたふたする。看護婦がイライラしているのがわかる。

このご時世、眼科の看護婦もイライラしているのか?と勘ぐる。

ひとしきり検査が終わり、いざ受診である。

受診を受ける医師のいるブースの前の腰掛けに座って待つ。

憲さんの前の患者が受診している。80歳に近いおじいちゃんだ。

奥さんと娘さんが連れ添って来ているらしい。

驚いたことにコロナ対策なのかそのブースの扉は開け放たれており、中での医者と患者の声は周りに筒抜けである。

これでは患者の病気のプライバシーもへったくれもあったもんではない。

だから、憲さん前の患者のおじいちゃんの病状も治療方針もすべて知っている。

深刻な緑内障で、来月に眼圧を下げる手術を患者自らが即断していた。

確かに失明となっては困るが、即断とは年寄りなのに勇気があると他人事ながら感心した。

しかし、それより驚いたのはそれを説明する医者の方便である。
彼はこう言った

「こんな手術うまく行くかどうかわかんないのだから!」

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

じゃ、手術しても無駄じゃね?

憲さん即座に思ったね!

何だよ、この医者?

そういって、責任を回避してるのか?

大丈夫か?

こんな医者に自分の大事な左目を預けてしまって?

正直憲さん思ったね。

憲さんの番が回ってきた。

ブースに入る。

開口一番その医者は、こう言った。

「あなたは、薬で大丈夫。手術してもうまく行くかどうかわかんないのだから。」

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

ホッとした反面、「俺の大事な左目をあんたなんかに預ける訳にはいきませんから!」と喉まででかかったね。

主治医の先生には話しておくとの事。

しかし、主治医はこんなどーしよーもないことを確認させるためわざわざ大学病院までこさせたのか?

謎だ。

(´Д`)=*ハァ〜

ほとんど無駄足だったではないか!

緑内障の手術なんて意味ないのでは?

薬で眼圧を下げるよう頑張るしかありませんな。

診察料4500円支払って病院を出るとき心からそう思いました。

(´Д`)=*ハァ〜

どーよっ!

どーなのよっ?

※画像は私の行った大学病院
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