mixiユーザー(id:18013379)

2020年12月04日14:21

49 view

指宿旅行 出発

一日目

 旅行の準備が十分できていなくて、夜中まで部屋の整理をしていた。
 午前2時半ごろ布団に入ったのだけど、眠りにつくことなく、3時半には起床。朝ごはんにする。
 朝食は、アボガドとチーズを載せたトースト。アボガドが熟れていて美味しかった。
 朝食を食べたのち、戸締りをして、5時ごろに燃えるごみをもって出かける。ゴミ集積場所にはこんな時間にも既に1袋出されていた。朝、早い人はいるらしい。

 ゴミを出してから歩いて駅へ。もう電車は動いているので、三宮行きの普通電車にのる。
 この旅行はピーチアビエーションが安いから、という理由で組み始めたのだけど、その便があえなく欠航になり、改めてスカイマークを予約しなおして実現させた。そんなわけで、神戸空港へ向かう。
 三宮でポートライナーに乗り換え。外に出るとまだ真っ暗。こんな時刻でも仕事に向かう人はいる。ただ、ポートライナーは込み合っているほどの乗車数ではなかった。空港までの道中で東の空が次第に明るくなってくる。ポートアイランドから神戸空港への橋を渡っている時、朝焼けがとてもきれいだった。今回の旅行ではカメラは持って行ったけど、写真を撮ったのは最終日に桜島の写真を撮っただけ。近年は「思い出は自分の目で見て心に収めておく」という方針になっている。
 神戸空港にはそこそこの人手があったが、やはりコロナの影響でどの飛行機にも空席はある様子。チェックインや保安検査などの待ち時間はほぼゼロだった。
 機材はB737。飛行機は定刻に滑走路に向かいテイクオフ。滑走路を東から西に離陸して真っすぐ鹿児島空港へ向かう。フライト時間は1時間弱。
 景色が見えるように、右側の窓の席を取ってある。
 朝になった神戸の街を見ながら離陸して、飛行機は順調に高度を上げていく。明石大橋を超え、男鹿(たんが)島などを右手に見ながら、進路を南西に変えていく、離陸して10分ほどで香川県の上空に達し雲の中へ。
 雲を突破すると雲海の上に出る。割と厚い雲が空を覆っている様子が分かる。しばらく雲の上の飛行。高度は6000mぐらいまで達したろうか? 機内でソフトドリンクの販売が行われるので、ホットコーヒーを頼む。100円。スカイマークではキットカットの無料サービスがある。チョコレートはおやつとして持ってきているので、持参したサンドイッチを食べながらコーヒーを楽しむ。
 雲が切れてくると眼下には海、そして右手前方には宮崎県の海岸線が見えてくる。その奥には霧島連峰が蒼々と鎮座している。噴煙はほとんど上がっていない様子。その霧島を右手に見ながら右旋回するようにして鹿児島空港に降下していく。空港の滑走路を南東から北西に使ってタッチダウン。短いフライトが終わった。
 空港で預けた荷物を受け取り、バス乗り場に行く、9時40分の指宿方面へのバスを待つが、待っている間に卵を孵すため、空港に沿って3往復ほど歩く。暖かいです。セーターを脱いでちょうどよい。この旅行中このセーターは帰りの飛行機まで着ることはなかった。
 バスは定時に出発。空港まで高速道路が伸びているので、すぐに高速に乗って快適なバス旅が始まる。このバスは鹿児島市の中心部は通らないで指宿方面まで直通する、指宿駅前までの運賃は2400円。
 高速に乗ると左手側に桜島が見えてくる。バス旅の間、桜島はずっとお供についてくる。時計回りに鹿児島市を迂回して、国道226号線に降りてくる。一応、途中にはバス停があるので、ボタンを押せばバスを降車することが可能。途中のバス停で降りた女性が一人いた。
 海岸線に沿って、順調に南下する。左手側には錦江湾が広がっていて絶景の車窓が続く。このバス旅はお勧め度星5つです。海岸にそってバスの進行方向が変わると桜島は左手側で前へ後ろへと動くが、その大きさと途中に遮るものがないので、指宿市内に入るまで桜島が見えなくなることはない。山頂からは白い噴煙が上がっている。この数年続いている爆発的噴火は現状ではやや沈静化している様子。
 国道には信号も少なく、バスは結構な速度で快適に進んで行く。バス旅だと通過するポケストップを回していくのが一つの楽しみだが、速すぎて回せないものも多かった。
 バスの進行方向に目を向けると左手前方には知林ヶ島が見える。今は無人島となった知林ヶ島にもかつては人が住み細々と作物を作って暮らしていた時代があるらしい。春から夏にかけての干潮時には九州から砂州がつながって歩いて渡れる、という離島。
 その知林ヶ島が近づいてきて指宿市に入る。街の中には国道に沿ってしまむらとか割と大きなお店がある。一方で駅周辺まで進むと寂れた感がある。昭和的、駅を中心に街が広がる、という構造は今となっては無理らしい。車で移動して生活必需品を買ってくる生活スタイルとなった現代では地方都市の在り方は難しいと感じる。
 バスは定刻11時17分に指宿駅前に到着。ここから路線バスに乗り換えて宿に向かうことにする。バスは毎時34分に駅前を出ていて、1時間に1本の設定がある。宿までは2停留所。運賃140円。「潟山」のバス停で降り、今夜からお世話になる「指宿白水館」に赴いた。大きなバックパックを預かってもらって、軽装になり、チェックインまでの時間を使って知林ヶ島方面へ歩いてみることにした。
 街路樹にはヤシの木が植えられているのが南国を象徴している。バナナなんかも普通に生えていて、実を付けているものもある。もっともフィリピンで見るような大きな実がなっているわけではない。食べられるか、というととても食べられそうにもない、小さな青い実を付けている。ただ、そんなバナナは、「栽培している」というわけではなく、ほとんど手入れもされていなくて無造作に生えているイメージ。
 小学生の頃、京都芸大が岡崎にキャンパスを持っていた時、そのキャンパス内にバナナが生えていて、毎年実を付けていた。そういう意味で、京都でもバナナは育つ、のが本当の所で、決して熱帯でなければバナナが育たないわけではない。ただ、食べられるような実が付かないので、園芸作物としては微妙な位置づけになるだろう。わざわざバナナを植える土地があるなら、花を楽しめるような別の木を植える、というのが大阪・京都あたりでの対応。
 指宿を歩いてみて感じるのは、「土地は余っている」というところか。まあ開発できそうな土地は沢山ある。けれど、さびれているのは単純に交通アクセスの問題。今日は6時間ほどかけて来たわけだが、同じ時間を使えば海外ならグアムやマニラには行けるわけで、国内の温泉地なら、城之崎や白浜などへはもっと早く行ける。
 温泉に行くという目的なら遠すぎるし、リゾートへ行く目的だと、「泳げる期間が短すぎる」という問題があろう。そんな指宿がいくら魅力を発信してもなかなか人を集めるのは難しかろう。

 知林ヶ島の近くまで歩いて行くと、砂州が海へ延びていた。ちょうど干潮時ではあるのだが、この季節では島とはつながらない。干潮で潮位が大きく下がるのは公転面に近い場合で、今の季節だと深夜に干潮になれば島とつながっているのだろうが、深夜に歩いて行くのは危険すぎる。昼間は公転面から外れているので干潮になっても海水面は1mほどしか下がっていない様子。地球と月と太陽が作り出す、重力の芸術。砂州の形は流れてくる砂や、潮流の状態によって日々変化するので、「同じ形になる」ことは二度とない、と説明されている。
 岬の付近はキャンプ場になっていて、あたかも原野が広がっている。その後ろに魚見岳という山が反りあがっていて岩肌が露出している。この岩肌に巣くっている野鳥が多い様子で、とくに「トンビ」が勇壮と空を舞う姿が印象的。
 ただ、季節柄観光客は少なく、キャンプ場も閑散としている。とはいえ、そんな状況がまるで日本ではないような雰囲気を作り出していて、写真を撮って海外へ行ってきた、と言われたら十分騙される。時間を掛けて遠出して良かったと感じる。
 宿まで戻り、部屋に通してもらう。7階の海の見える和室が用意されていた。決して安い部屋ではないのだけど、gotoで35%引きになっていたので、何とか取れる部屋のグレード。
 窓の外には錦江湾が広がっている。海の上には行きかう船がちらほら。
 連泊で予約したので、サービスでフルーツ盛り合わせが用意されていた。以前バンサパンのコーラルホテルでもフルーツの盛り合わせが用意されていたが、コーラルホテルでは毎日おやつが出た。そんなサービスは日本ではないと思っていたけど、このフルーツの盛り合わせ、メロン・洋ナシ・イチゴ・マスカット・ゴールデンキウイ、が載っていて、どれもとても美味しかった。ちなみに夕食のデザートでメロンが出たりもしたけど、このウエルカムサービスのメロンとは全く質が違う安物だった。すべて上質の果物を並べたもの、高いんだろうね。値段は知りません。豊島竜王が食べたのもこのレベルなのかな、と感じた。宿には先週の竜王戦の雰囲気がまだ残っていて、豊島竜王と羽生九段の大きな写真や等身大の看板はまだ残されていた。
 フルーツを食べたら早速温泉へ。まず、「元禄風呂」を体験。
 広い湯船に屋根が設営されたりしていて、江戸時代の風呂、をイメージしたのが元禄風呂。真ん中に広い浴槽があって、その中心には泡ぶろ。それ以外に、5・6人で入れる小さな湯船がいくつかある。「浮世絵風呂」は湯船の壁に江戸時代の銭湯の様子を彫刻で飾ってある。彫刻に刻まれている人物はすべて女性で、全裸で入浴する様子が描かれている。「これ、子どもは恥ずかしくて見ることができないのでは?」という彫刻。もっとも、宿のスタイルが家族連れの旅行、をほとんど意識していないものなので、「見て恥ずかしく思う」年齢の少年がここに来ることはあまりないのだろう。
 他に、戦国武将が移動させて使った、と言われる風呂をイメージした湯船や、「腰湯」と呼ばれる浅くて寝転ぶように入浴できる浴槽、ミストサウナ、野外には露天風呂・打たせ湯・サウナなどなどが設置されている。軽く入浴して回っても1時間以上は掛かるラインナップ。とりあえず一通り体験してみて、水を飲んでからあがる。
 お風呂から上がった所に、「焼酎道場」というカウンターで飲める店があり、焼酎の試飲をやっていた。夕食に飲む焼酎を選べるので、森伊蔵とkangoxinaを味わってみた。
 身体が十分温まったので部屋に戻って少し休憩。お茶を飲んで、今度は庭園を眺めながら入浴できる「松雲」へ。湯船は二階にあって、大きなガラス窓から広々とした庭園を見ることができる。芝生に松の木が植えられていて、その向こうには海。落ち着いた景色を眺めながらのんびりと入浴。元禄風呂の方が人気があるので、こちらは閑散としていて滞在期間中2名以上になったことはなかった。実際には同時に60・70人は入浴できる広さ。贅沢極まりない。

 入浴後は夕食。
 食事処で、和食が準備されていた。晩酌には「安納」をロックでいただくことにした。オードブルや刺身を食べながら芋焼酎をちびちびやっていくのは味わいがあってよい。お料理はどれも洗練されていた。メインというのだろうか、牛肉のしゃぶしゃぶが準備されていて、これは出汁も良く出ていてとても美味しかった。食事のあとデザートは小豆のアイスクリーム。満腹で部屋に戻る。

 部屋に戻ったら、満腹とアルコールが回っていたことがあって、身動きが出来ず。

 おやすみなさい。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する