ご近所さんとの会話
私「岸さんの奥さん、どうしたの?」
「さー、消えちゃったね。あれ、8月だったかなぁ」
「え? 最後に見たのが?」
(殺して 床下に
違う 違う 相棒の見すぎ)
「うん。俺が旦那に聞いたら入院してるって言ったんだよね。 で、小林さんが聞いたら親戚の家に居るって言ったらしいんだよなぁ」
「看護師さんなのに 入院?」
(いや、看護師さんだって入院することあるし)
どうりで、ダックスフントのミミちゃんを
ご主人が散歩させてると思った。
大男で身長が180以上ありそうな坊主頭のご主人が
地面スレスレの高さの小さなミミちゃんを散歩させてるのは、
小柄な岸さんが散歩させてた時と比べて
ちょっと滑稽な気もする。
そして岸さんのご主人は堂々と歩いていたのに ちょっと気弱そうな顔をして 私に会うと少し微笑んで会釈をするようになった。
やっと私に慣れてきたミミちゃん。
なんだかしょんぼりしてて吠えもしない。
明るい岸さんは、長い間 専業主婦で、
いつも ミミちゃんを散歩させている途中、
足を止めて いろんな人とお喋りを楽しんでいた。
春に 娘さんが社会人になって
岸さんも 働き始めたようで
前よりは見かけなくなっていた。
それが 急に全く姿が見えなくなったのだ。
ミミちゃん 岸さんに会いたいだろうなあ。
岸さんも ミミちゃんが 心配だろう。
でも これ以上 聞いてはいけないのだ。
家族が言いたくないことを聞くのは興味本位でしかないのだから。
そして隠している訳ではないのに
誰も私に聞かない。
「お宅、ご主人どうしたの?」
🤣🤣
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