プロフィールにも書いてるんだけど、
私は仕事柄、人間やモノの価値って
なんぞやってところを長いこと研究してる。
仕事で考える人間の価値はあくまでも
生産性的な視点なので、子どもが
ターゲットになることはまずないけど。
10年ほど前に出た一冊の本のことは記憶にある。
あくまでも個人的見解だけど、
子どもの価値ということに
向き合おうとすると、我々、男性は
圧倒的に機会が少なく知識量も少ない。
意識的にカバーする必要がある。
言い方を変えると、同じセックスでも
セックス→子供に至るアプローチではなく
子供→セックスに至るアプローチというか
この表現がいいか悪いか分からないけど
後者のアプローチが極めて低いことを
あらためて考えた時期があった。
その時読んだ本が、
「子どもという価値」という本だった。
約10年前の本だけど、本質は
今でも通用するする気がする。
著書によると、
医療技術などの進歩で、
江戸〜明治時代くらいは、子どもの多死が問題で、
出産しても約ニ割が一歳未満で亡くなったらしい。
今や、日本は1%を切る時代。
これが多産多死から、多産少死の時代になり
子供を授かるから、作る時代になった。
加えて、昔は産んでも半数の大人たちは
うまく育つかどうか不安だったらしい。
だからたくさん産んで子孫を残そうとした。
これらが子供は○人作れば、○人育つ。
そんな予測がつく時代となった。
そして、子どもをつくることが
選べる様な時代となった。
そんな歴史と子どもをめぐる
人の意識変化がいろいろと書かれてる。
いろいろ思うことは、
子供を作ることが一つの選択肢となった。
ここが時代変化として、非常に大きいのだけど
この変化に制度含めた環境が追いついてない
ってところが、根幹としてあると思う。
ある意味、この変化の男性の認識も弱いかも。
女性に自立を望まれる反面、
家庭環境に対することはそのままだったり
自立しようとあがいても
あらゆるものが親の責任として目がいったり。
いろいろバランスが取りづらいのは確かだろう。
“家庭は暖房器具のようにスイッチ一つで暖まらない“
作者のそんなフレーズが身に染みる今日この頃。
興味ある人は、読んでみては。
男性は読むと結構、価値観変わるかも。
子どもという価値
少子化時代の女性の心理 (中公新書)
著者:柏木 恵子
販売元:中央公論新社
(2001-05)
■少子化の原因「産んだら大変とばかり言うから」 麻生氏
(朝日新聞デジタル - 11月18日 16:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6311003
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