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2020年11月16日21:22

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歌劇『ポーギーとベス』マゼールvsラトルvsアーノンクール

CDショップがじわじわと減っていく今(出逢いの面白さという意味で)中古ショップが断然面白いと感じる。たとえば、『ポーギーとベス』のアルバムが同時に2つも見つかるのだからそんなことを思ったりする。

その2つは、サイモン・ラトル指揮ロンドン・フィルのものとニコラス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団のもの。マゼール指揮クリーブランド管弦楽団のは7枚組にガーシュインセットで一足先に入手していた。

CD3枚で3時間かかる『ポーギーとベス』を3つも揃えたのは、ずばりガーシュインに填まってしまったから。組曲風になったものやマイルス&ギル・エバンス版、「サマータイム」などの断片などで耳にする機会も多いが原点を聴かなくっちゃという想いが強くなっていたのだった。

聴き込むにも時間が必要ということでザーッと聴いた印象だが、マゼールとアーノンクールは流石。とくにマゼールのものは聴き応え十分で何度でも聴いてみたくなる。アーノンクールもじっくり聴いて愉しんでみたい。ラトルは(今のところ)ちょっとインパクトが弱いかな。

世の中ではガーシュインの代表作と言えば『ラプソディー・イン・ブルー』ということになっているようだ。でも、これは出世作と考えた方がよさそう。最高傑作は『ポーギーとベス』でいいのではないだろうか。オペラであり、ミュージカルではなく、3時間もかかるがとっても親しみ易い作品。

ガーシュインの偉大なところは、欧州の土俵に上がって勝負した所だと思う。本場に通じるものをオリジナリティ豊かに表現する。逆にエリントンはオリジナルなスタイルで欧州の管弦楽団に対抗するオーケストラを創ったと言える。2人の音楽を愛することができる幸せを感じる。
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