マイルス・デイヴィスの数ある名盤の中で私がもっとも好きな１枚は『マイルス・アヘッド』。油井正一さんが「アスペクト・イン・ジャズ」（珠玉のジャズ番組！）でこのアルバムを紹介して下さった夜のことは忘れられない。マイルスとギル・エヴァンスのコラボ

続きを読む

ラヴェルのヴァイオリン・ソナタの第２楽章が「ブルース」（Blues, Moderato）であることを知ったのはメロディアから出たリアナ・イサカージュのレコードを聴いて。リアナ・イサカージュはグルジア改めジョージア出身のヴァイオリン奏者で室内楽団を率いてい

続きを読む

ニコライ・カプースチンの音楽との出逢いも忘れ得ぬ佳き想い出。時期は冷戦時代でソ連が崩壊する前の８０年代半ば。ちょうどゴルバチョフのペレストロイカが始まった頃だ。しかし、今となっては「冷戦」以降、死語になりつつある言葉ばかりが並んでいる。鉄の

続きを読む

デューク・エリントンの絶頂期にあたる１９４０年から１９４２年の演奏を記録したＣＤ３枚組の『ブラントン・ウェブスター・バンド』は、ジャズ史に輝く不滅の作品集。ただ、この作品集でもとくにっ評価が高いのは１枚目から２枚目中盤くらいまでの１９４０年

続きを読む

マイミクさんのつぶやきで火が付いてしまった。最近、このパターンが多いなぁと思いつつ、２０世紀の音楽シーンに革命を起こした作品のひとつ（と私的には思っている）『ジャコ・パストリアスの肖像』を聴いている。発売当時、ジャズファンを容認派と否定派に

続きを読む