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2020年11月11日20:03

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歴史・・・

 今日のネットのニュースを見ていたら、HARBOR BUSINESS Onlineの
 「オカルト歴史が『日本遺産』に!? 全国に広がる『偽史』町おこし」との
 記事が目に付きました。
 全文は下記の通りです。
 https://hbol.jp/231966?cx_clicks_art_mdl=3_title

 2015年から文化庁は「日本遺産」の認定を行っています。
 各地の文化財をテーマごとにまとめて、
 従来とは違う形で発信して観光にも役立てようというものです。
 文化財そのものの価値を認定するのではなく
 文化財を元に各地の自治体などが考案した「ストーリー」を認定するというもので、
 現在までに認定された日本遺産は104あります。
 栃木県内では、
 「地下迷宮の秘密を探る旅〜大谷石文化が息づくまち宇都宮〜」
 「明治貴族が描いた未来〜那須野が原開拓浪漫譚〜」があり、
 他県と連携したもので、
 「近世日本の教育遺産群─学ぶ心・礼節の本源─」、
 「かさましこ〜兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”〜」があります。

 今年6月に新たに認められた日本遺産に奇妙なものがあったと指摘されています。
 長野県上田市が応募した
 「レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」
  〜龍と生きるまち信州上田・塩田平〜」です。
 信州最古の温泉といわれる別所温泉、
 「国土・大地」を御神体とする「生島足島神社」、
 「大日如来・太陽」を安置する「信濃国分寺」は、1本の直線状に配置され、
 レイラインをつないでいるとの事で、
 生島足島神社から、別所温泉までの軌道は、
 空からみると龍のかたちをしていると言われるとの事から
 ストーリーを作ったもののようです。
 先日、別所温泉に行って来ましたし、生島足島神社にも行きましたので、
 興味を感じました。

 レイライン(ley line)とは、
 1921年にイギリス人のアルフレッド・ワトキンスが提唱したもので、
 古代の遺跡群や信仰の対象は、
 なんらかの意図をもって直線で結ばれるようにつくられているというものです。
 日本では島根県の出雲大社から千葉県の玉前神社まで
 春分と秋分の太陽の動きに沿って直線に結ばれているとか、
 近畿地方の古くからの神社を結ぶと五芒星ができるとするもので、
 世界で信奉者の絶えない仮説です。
 しかし、学術的な裏付けはなにもありません。
 この記事を書いた昼間たかしさんと言う人が、信州上田のストーリーについて、
 上田市役所に根拠などを訊くと、
 結局歴史的な根拠などは何もないとの事でした。
 このような、根拠のない歴史を文化庁が認めると言うのが腑に落ちない話です。

 この他にも、熊本県人吉市では、日本遺産のストーリーとは別に、
 風水で城下町の設計を行ったとか、
 福岡県田川市などでは、普通の山を前方後円墳だと言って、
 「邪馬台国は福岡・筑豊の田川地域にあった」とする町おこしを行っているようです。
 詳しくは上記サイトをご覧下さい。

 日本各地で、こうした歴史に基づく町おこしの運動は活発な気がします。
 それはそれで良いとは思うのですが、
 各地で行われる新しい「〇〇行列」などの祭りも、
 キチンとした歴史的事実を踏まえたものではない所もあるような気がしています。
 「細かいことは言わないで、ロマンがあれば良い」との感じで進めている
 関係者も多いような気がします。
 もっとも、伝説とか伝統などの多くは、
 そのような背景で出来上がったものなのかも知れませんが。

 僕は歴史好きなので、各地に出掛ける目的も歴史探訪が中心になっています。
 実際に行って見ると、
 長い歴史を経て来たものか、今出来のものかは、大体分かります。
 再現されたものか、復元されたものか、
 その由来などを踏まえて見るようにしています。
 歴史をテーマに地域の活性化を図るのならば、
 キチンとした歴史を踏まえる必要があるような気がしています。


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