mixiユーザー(id:14438782)

2020年10月27日20:36

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大統領選

 民主党優位と伝えられているけれど、それは前回も同じだったのに結果はあの通りだから、みなどことなく及び腰な感じである。リベラルな界隈ではトランプ支持を言いにくい雰囲気があるらしく(そりゃそうだろうけれども)、そうした隠れトランプの存在が前回の結果を招いたので、今回も予断を許さないという。

 スマホに流れてくるネットのニュースは、「マスコミは民主党優勢と報じているけど(テレビも新聞も見ないので、これが事実かがまずわからない)、今回もトランプかもね」という論調が多い気がする。どうせよその国のことなのだから、基本的には気にしないのがいいに決まっている。
 とはいえ、あれだけ揉めているとどうしても野次馬根性を抑えかねるのである。

 隠れトランプについては、投票の直前まで決めかねていた人たちが、最終盤のヒラリー・クリントンのメール疑惑でトランプへ雪崩れこんだのであって、もともとそういう人はごく少ないという解説に今のところ得心がいっている。それによると、今回はどちらに投票するか事前に決まっている人が多く、コロナ禍のせいで郵便投票にした人がかなり増えたから、前回のような地滑り現象は起こらないという。となると、やはり、民主党の優勢は動かないことになる。

 郵便事業が急に縮小されたのは郵便投票を阻害するためだと言われていたり、郡によっては期日前投票所が一か所しかなくて事実上、期日前投票ができなくなっていたり、「投票所を監視せよ」という呼びかけも行われているという。
 投票所を監視すること自体はなんの問題もないのだけれど、州によってはこれに関して銃器の所持を禁止しているところもあると聞く。これは公民権運動の後に実際にあったことで、銃を持った白人が投票所の近くにたむろして投票に来た有色人種を威嚇したらしい。もちろん、実際に発砲すれば大事件だけれど、なにかの拍子で撃たれかねないところへは足が遠のくのも仕方がない。

 伝え聞くかぎりでも、こういう露骨な投票妨害が横行しているらしくて、あまりいい表現ではないけれど、誰かが「途上国のような」と評したのを読んで割と納得してしまった。

 もっとも、今回の本番は選挙の後という話もある。トランプもペンスも「負けた場合に結果を受け入れるか」という質問(そもそも、なぜそんなことを尋ねるのか不思議なのだが)に、きちんと答えていない。加えて、支持する候補が選挙で敗れた場合に結果を受け入れるかという世論調査(なんだ、そりゃ)に双方の支持者のそれぞれ4割が「受け入れない」と答えたそうである。さらにその結果への学者のコメントが「6割が受け入れるのならなんとかなる」というもので、バナナ共和国(政情不安でしょっちょう武装蜂起やクーデターなどが起きている国を揶揄する言葉)も顔負けの状況といえる。

 いちおう11月3日が投票日だが、即日開票の時点では少なくとも直接投票の割合が多い共和党が優勢とされている。郵便投票の割合が多い民主党がその後に票を伸ばして追い抜くかというところらしいのだけれど、3日の段階で郵便投票の不正を理由にトランプが勝利宣言をする観測もある。
 カープの達川のデッドボールじゃあるまいし、そんなことをしてなんの意味があるのかわからないけれど、ずっとそんな感じでやってきた人なので、今回もそうするかもしれない。
 その後、裁判とか下院での州ごとの投票にもつれこむとか、さまざまに取り沙汰されているが、とにかく泥仕合が続きそうな感じである。そして、その結果として成立した政府がどれほどにリーダーシップを発揮できるかもまた未知数といえる。

 共通の認識を前提にして、意見の相違を調整しながら合意を形成する能力がアメリカ社会から失われつつある。誰が大統領に就任するかよりも、実はそのことの方が重要かもしれない。

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