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2020年10月23日20:38

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月面基地計画


 私が中学生の時、スペースシャトルの実用化が成功して、宇宙空間と地球を往復するようになった。まだ今の国際宇宙ステーションのない時代。
 NASAは月面に基地を建設し、常時100人とかが滞在してスペースシャトルは毎月往復する。という計画をぶち上げていた。その計画通りなら、日本からも何人も宇宙飛行士が誕生し月へ向かうことになる。結構色めき立って、まじめに宇宙飛行士を目指そう、と思った。ただ、日本での宇宙飛行士の応募資格が結構厳しく、博士の学位を取得してもさらに二年間の研究を積み上げなければならない、というもので、これだと順調に行っても29歳。私が到達したの33歳ごろだった。
 何度か応募した記憶があるけど、書類選考を通ったことはない。今になっては、宇宙飛行士どころか一般的な仕事さえ無理なほど身体が弱ってしまっているので、かなわぬ夢になってしまっている。

 大学院では相模原の宇宙研の採用枠もあったので、そっちを希望したのだが、配属は生産研になり、直接的にロケットの部材に使われる耐熱構造材料の研究からはちょっと離れたところでやっていた。それでも金属間化合物の研究は面白かったと思う。環境脆化の研究をやっていた。(アニメに例えるとガンダリウム合金の研究、カミーユのお母さんとかがそうだと思う。)
 ロケットのような数分間しか使わないエンジンの構造材料だと少々過酷な環境であっても使えるのだろうが、現実的には、そっちの用途より航空機エンジンの方が重要。航空機はとにかく安全が求められるところがあって、いくら性能が良くてもすぐに壊れてしまう材料なんかは簡単には採用できない。それでもジェットエンジンのタービンブレードにはニッケル基超合金が使われる。たまに折れて機体を突き破ったりすることもあって、そういう事故のニュースを聴くと、「まあそうなるよね」と思う。
 ただ、現代の航空機は双発エンジンでも、一方のエンジンがトラブルで停止した場合もう一個の方だけである程度飛べる設計になっている。優秀だと思う。

 ずいぶん長らく、月面に行ったら、太陽光を利用してケイ酸化合物から半導体と酸素を作って、酸素は呼吸用に生産する。とか、どんなプラントを作れば有用な資源を得られるかとか考えたりしたものだが、、、宇宙飛行士の仕事ってそういうものではなく、言われたことをタイムスケジュール通りにきっちりこなしていく。しかも結構ハイレベルな実験スキルが必要。というものだから、「自分で考えてやりたいことをやる。」みたいな人材が求められているわけではない。若いころは、そういう人材に対する需要は考慮せず、どんな環境でも自分のやりたいことをやる、みたいなスタンスだったから、当たり前だが書類選考など通るはずもない。(ちなみに官僚の面接でもことごとく落とされたしね。官僚になれるタイプの人材が宇宙飛行士には必要なのかも。)

 今日は、竜王戦第二局の二日目。予想通り封じ手は「8六歩」だった。そしてこの封じ手の優秀なところは、次の先手は「同歩」と取る一手だということ。つまり、羽生九段は、二手進んだ局面から三手目を一晩かけて考えることができる。封じ手というルールで一見公平に見るが、まんまと嵌め技を食らわせて一晩そっくり自分の考慮時間を得ている。なお、一日目の夕方には後手番の羽生九段が既に優勢だったから、それだけたっぷり考えて負ける方がおかしい。
 対する豊島二冠は、封じ手が「8六歩」が一番手だと思えていても、それ以外の手である可能性は否定できないので、様々な手順を考慮しなくてはならない。このアドバンテージは大きすぎる。
 結局、今日は豊島二冠に差を詰めるような手は出てこず、じりじり苦しめられた感じになった。なんとなく勝負の行方が見える中で一日対局するのはかなりつらかろう。
 羽生九段と豊島二冠のキャリアの違いがまざまざとみられる一局だった。最後の先手「8二飛車」という思い出王手のような手は涙なしには見ることができない。

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宇宙飛行士 13年ぶりに募集へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6279066

 萩生田光一文部科学相は23日の閣議後記者会見で、米国主導で建設予定の月周回ステーション「ゲートウェイ」への搭乗や月面着陸を想定し、新たに日本人宇宙飛行士を募集する方針を明らかにした。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2021年秋ごろに募集を始め、若干名を採用する。日本人飛行士の新規募集は08年以来、13年ぶり。募集要項は今後詰める。選抜される宇宙飛行士は、月面に降り立つ初めての日本人になる可能性もある。

 現役の日本人宇宙飛行士7人の平均年齢は51歳。補充がなければ、10年後の30年に定年(60歳)を迎えていないのは、大西卓哉さん(44)と金井宣茂さん(43)の2人だけになる。飛行士の育成には約5年かかることから、新たな募集が必要と判断した。萩生田氏は会見で「我こそはと思う方は積極的に応募してほしい」と述べた。今後、5年に1回程度募集していくという。

 米国は24年に米国人飛行士を月面に着陸させ、新たに建設するゲートウェイを拠点に、継続的に月面を開発する「アルテミス計画」を進める。日本も計画への参画を決めており、日本人飛行士は早ければ25年ごろにゲートウェイに滞在し、28年以降に月面着陸できる機会があるとみている。

 日米は今年7月、アルテミス計画に関する共同宣言に署名。ゲートウェイに搭乗する日本人飛行士の人数や、月面での活動機会について詳細を検討する方針を決めていた。日本はゲートウェイに物資補給できる開発中の宇宙船「HTV−X」などで計画に貢献する。

 現在、各国の宇宙飛行士は地上約400キロを周回する国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、実験などの任務に当たっている。約38万キロ離れた月での活動は、日本の有人宇宙飛行の歴史上、大きな転換点となる。【池田知広、信田真由美】
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