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2020年10月07日21:27

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パヴァロッティ 太陽のテノール

ロン・ハワード監督「パヴァロッティ 太陽のテノール」 2019年

ようやく観ることが出来ました、パヴァロッティのドキュメンタリー映画。

もう御覧になった方も多いと思うので詳しい内容は省略しますが、や〜…やっぱり美声には開放感ありますね。
映画なので多分特に良い録音を集めているのだと思いますが、あの高音になる程きれいに伸びてbrightになる感じは本当に癒されます。




3大テノールの特に「誰も寝てはならぬ」などは今までに方々で有線などで聞いた気がしますが、結局ライヴでは多分聴いたことがなかったのがちょっと悔やまれます。
3大テノールでは私は昔から断然情緒表現の豊かなプラシド・ドミンゴが好きでしたが、こうして改めて聴き比べると声に柔らかみのあるホセ・カレーラスも声質としては一番好きなタイプの気がするし、高音域の輝かしさではパヴァロッティがやっぱり圧倒していると感じました。




ちょうど私がmixiを始めた頃に亡くなって、当時の周りのマイミクの間では「コマーシャリズムに節操なく乗っかった人」的な冷ややかな視線も何となく感じたものでしたが。
美声一本で世界的に成功なんて素晴らしいなあと素直に思いました。
何より、彼自身が開けっ広げで率直で真っ正直な人なんですよね。
3大テノールは金儲け主義と「オペラとロック」という組み合わせの意外性に目をつけたプロデューサーに担がれた感だったけど、90年代にロックミュージシャンとコラボに熱心だったのは本人の希望もあったのではないかと思えました。スティングやブライアン・メイとのジョイントは偶然から生まれたものだったかもしれないけれど、特にU2のボノに頼み込んで「Miss Sarajevo」を委嘱したのは彼自身のイニシアティブだったかもと。まあ音楽の方向性があまりに違うので発案はプロデューサーだったかもしれないけれど。おそらく芸能としてのオペラを深めるよりも大勢の人々の心に伝える歌を歌いたいと思ったんじゃないかなあ…

でも若い駆け出しの頃にサザランドと共演して横隔膜の動きから歌唱の息遣いを学んだという話とか、オペラはポーカーではない、チェスだ、なんて言っていた話とか、真剣勝負に歌っていたんだろうなと思いました。


日比谷で観ましたが、お客さん、少なかったです…もう皆さん先月のうちに観たのかなあ。
あの声を聴いたお蔭か、ここ数日続いていた息切れと息苦しさも吹っ飛びました。何回でも聴きに行ってもいいと思った程でしたよ。

https://gaga.ne.jp/pavarotti/


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