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2020年09月30日22:05

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朝乃山と同じ直近3場所32勝だが、直前の場所で優勝したことは大きいか。

■正代「至誠一貫の精神で相撲道に邁進」 大関昇進伝達式
(朝日新聞デジタル - 09月30日 11:15)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6250268
「大関・正代」が誕生、ですか。日本相撲協会は今日(30日)、国技館で11月8日に初日を迎える大相撲十一月場所の番付編成会議と臨時理事会を行い、九月場所で優勝(13勝2敗)した関脇正代の大関昇進を決定、国技館に程近い時津風部屋での大関への昇進伝達式に時津風一門の鏡山理事(元関脇多賀竜)と立川審判委員(元関脇土佐ノ海)が使者として出向き、満場一致で大関昇進が決まったことを伝えました。前日に急性膵炎で入院した師匠の時津風親方(元前頭時津海)に代わって師匠代行を務めた枝川親方(元前頭蒼樹山)とともに式に臨んだ正代は「謹んでお受けします。大関の名に恥じぬよう、至誠一貫の精神で相撲道にまい進してまいります」と口上を述べたとのことですが、場所後に伝達式で述べる口上について「今後の自分の生き方を示す四字熟語を用いる」と公言していた正代としては、後援者に勧められたと言う、中国の儒学者たる孟子の「最後まで誠意を貫き通す」の意の言葉である「至誠一貫」について「相撲道に誠実で貫き通す思いで決めました」とコメント、久々に四字熟語を用いた昇進の口上を聞きました。
「一生懸命」や「正々堂々」と言ったよく用いられる四字熟語を使った力士もいますが、貴乃花や(三代)若乃花が大関や横綱に昇進する際に四字熟語を用いたことから、一部のマスメディアが昇進伝達式の四字熟語は"付き物"とばかりに注目するようになりましたが、最近の昇進ではそういうことをしなくなった、と言うより、一部の一門がやりたがるような感じがあると理解しますね。貴乃花の大関昇進での「不撓不屈」、若乃花の大関昇進の「一意専心」、貴乃花の横綱(第65代)昇進での「不惜身命」、貴ノ浪(後に音羽山親方)の大関昇進での「勇往邁進」、若乃花の横綱(第66代)昇進での「堅忍不抜」と、当時の二子山部屋(元大関貴ノ花(貴乃花、若乃花の父親)が師匠の時代)の力士は特にこうしたあまり日常生活で用いられないような熟語を用いていて、その殆どは伝達式を機に広く認識されるようになった四字熟語でしょうね。他には、伊勢ヶ濱一門に属する宮城野部屋の白鵬が大関昇進に当たり「全身全霊」、横綱(第69代)昇進に当たり「精神一到」を用い、当時の二子山部屋と同じ二所ノ関一門の佐渡ヶ嶽部屋の力士である琴光喜(後に解雇)が「力戦奮闘」、琴奨菊(九月場所では東前頭十一枚目)が「万理一空」を使った例があるくらいで、四字熟語で関心を集めるのはかなり久しぶりな印象があります。
ただ、こうした名前を眺めると、名を残す活躍を残しても協会を去ったり不祥事で解雇されたり、早くに亡くなってしまった人もいたりで、難解だったり知られていないような四字熟語を使ったところで「"その通りにならない"じゃん」などと言われるような"先例"がおり、正代にはその轍を踏まないことが求められると思います。
大関の昇進は今年三月場所後の朝乃山以来で、正代も朝乃山と同じ直近3場所32勝で基準とされる33勝より一番少ないですが、朝乃山が10番か11番だったのに対して(8番に終わった場所があったものの)幕内優勝の13番を含んでおり、その点の印象は高まったと思います。時津風部屋からは元理事長の豊山(後に時津風親方)以来57年ぶり、熊本県出身では栃光以来58年ぶりの昇進と言うことで、注目度もさらに高くなるでしょう。
本名である四股名については「珍しい名字。変えるつもりはないです」とのことで、輪島(第54代横綱)、北尾(のちに第60代横綱双羽黒)、出島、高安に続く5人目の本名の大関で、大学相撲出身の先輩たる輪島に続くことはできるのか、期待を持って見続けたいと思います。
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