2020年９月27日19:00開演
出演者(敬称略)
神戸市立小磯記念美術館学芸員：高橋佳苗
総合プロデューサー：南出 卓
Alto Sax：津田 裕貴
Ｐｆ：藤本さえ子
このシルバーウイークに私は六甲アイランドにある美術館を２つ観たが、その１つが
実は小磯美術館の再訪であった。23日から展示作品を入れ換える為、休館。従って
配信日に主催者が休み。抑々、事前収録なのであるが。
前述した通り本公演は無観客公演となっている。
動画配信に変わってから２回目の高橋学芸員の登場。前回７月は東京と神戸から
リモート収録したので何回も共演されているから観客に500kmという物理的距離を感じ
させないトークショーではあったがご本人は、そうではなかったらしい。コロナ禍の前
１月のマンスリーコンサートでお二人のお話しを伺っている。閑話休題。
公演のタイトルはパリのインスピレーション。テーマ作品は「夕顔」。
夕顔は朝顔みたいな、しかし白い花、という印象があるが実際は朝顔は、ひろがお科。
夕顔はウリ科。現地入りしたのは他ならぬ「夕顔」を観る為であった。現場で観ると
筆終わりの筆致が、あっさりしていなくてざっとした感。油絵具特有の物であるが
油彩画の多い小磯良平にしては、このざっとした感は何だろう、と思って美術館を
後にした。それについては納得できる説明が得られた。「夕顔」はオイリング
スケッチであった。従ってキャンバスではなく板に描かれている。
「夕顔」は1929年の作品。失念していたが1929年と云う事は渡仏時代の作品。
過去にマンスリーコンサートでは「青衣の女」と『ブルターニュ・ソーゾン港』を
取り上げているが、これらは同時代の作品。「夕顔」はサインが入っているが、
サインの時期と作品の時期が合わない。『ブルターニュ・ソーゾン港』と同じく
後からサインを入れた。来月からの「上杜会展」にも引き続き出展される、との事。
後半のコンサートは今月、生演奏を聴く機会があったお二人の演奏。
曲目
デルヴァンクール
クロカンブッシュより抜粋
ドゥメルスマン
創作主題による幻想曲
お二人の共演は、もう一年近くになるが昨年11月Muse Trinityとして演奏を聴く。
前半のデルヴァンクールはエスプリが強く諧謔的な。ドゥメルスマンのファンタジー
はピアノが前奏を弾く。偶々続けて聴いたもののサクソフォンを聴くのは貴重な機会。
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