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2020年09月23日00:51

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猫の不幸な生きざま

 日々10km以上の歩行を日課にしてからかれこれ2か月ほどたつ。
 若いころの「健脚」が戻ったような感じで、この4年間ほどつらかった駅から自宅までの上り坂も、軽々登ってこれるようになった。
 同時に自分の住んでいる街の「知らなかった場所」も随分探索してきた。駅との往復や買い物などでは決して行くことのない場所へもアクセスするようになったので、自分の住んでいる街の魅力、なんかも再確認できるようになった。

 夏ごろからちょっとはまったのが、「仔猫」の動画。youtubeで見ているのだが、アップされている動画を見る分には「かわいい」のである。そして、今まで感じたことのない感情。ミルクを(哺乳瓶で)飲んだり、えさを食べている姿に「胸がキュン」となる、なんてことがあった。

 それだけで自分で「猫飼ってみよう」とかは思わないのだが、飼ってみようと思う人もいるんだろうね。色々勉強して、そもそも猫は日本の生態系にはいなかった動物だから、野良猫による環境破壊が深刻だとかもわかったのだけど、多くの飼い主がそんなことまで理解しているわけでも無かろう。また、猫でも犬でも近年は「室内飼い」が基本だそうで、猫の場合は外で飼うこと自体が「虐待」と考えている人もいる。これは、病気の危険性がめちゃくちゃ上がることと、交通事故などに遭遇する危険性が高いから。実際車に轢かれて死んでいる猫ってしょっちゅう見かける。

 色々な動物が飼い主の元から逃げてしまい、

 「この子を探しています」

 なんていう、ビラを街で見かけることもあるが、可哀そうだけど、そういうケースは大抵もう死んでしまっている。猫の場合だと、車に轢かれて「ゴミ」として処理されているだろうから、その事実は飼い主は知らぬままの方が幸せかもしれない。

 そもそも、「愛玩動物(ペット)」として品種改良されてしまっていて、生態系にもいなかった動物が、自然の中で幸せに暮らせる、なんてことはほとんどなかろう。多くの野良猫は結局エサやりの好きな人から猫缶もらったりして生活している。そして、野良猫にエサをやる人は、その結果として野良猫が繁殖してさらに生態系を壊していく事実はほとんど頭の片隅にもない。
 猫は増えて、周りの住民も困るし、当の猫たちも十分にエサが無ければ飢えてしまう。車に轢かれて不幸な最期を迎える猫はめちゃめちゃ多い。

 コロナ禍で、家にいる時間が長くなって、手短なペットとして猫を飼い始めた人も多かろう。多くは離乳した仔猫を買ってくるか、貰ってくるかする。そして「仔猫」というのは好奇心おおせいでその行動は見ていてとても面白く可愛らしいのである。だが、数か月もすれば仔猫は成猫になり、好奇心おおせいな月齢を過ぎ去ってしまう。
 飼い始めた人も、成猫になった猫を「可愛くない」と感じて手放してしまうケースもかなりあるように見受けられる。

 コロナの流行は人間の都合ではないのだが、ペットの命を小さく価値のないものと考える人は少なからずいる。「ドリームボックス」と呼ばれる、二酸化炭素で窒息させる箱に送り込まれる動物たちは不幸でしかない。飼い始めた動物は最後まできちんと面倒を見る、そんな当たり前のことが誰にでもわかるようになるには一体どうしたらいいのだろうか?

 多頭飼い崩壊は、猫を救済しているボランティア的な人の家でも起こる。猫カフェでも起こる。保護しているはずの猫が結果的にドリームボックス行になるケースは多々あるのだから、猫を飼うのに高い税金を掛ける、などといった方法が現実的な対処なのかもしれない。

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「命をなんだと思っているんだ!」ブリーダーの多頭飼いが崩壊、病気や奇形の猫たちを救え
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6240685

 NPO法人『ねこけん』は、猫の殺処分ゼロを目指し、日々活動を続ける団体だ。『ねこけん』のブログでは、猫を保護した際のリアルな状況、悲惨な姿まで隠すことなく伝えており、多くの読者に動物愛護の必要性を問いかけている。あるペルシャ猫ブリーダーの多頭飼い崩壊については、ブログでも詳細に語られている。ひどい飼育現場や猫たちの状態について、あらためて代表理事・溝上奈緒子氏に取材。その後の猫たちについても聞いた。

【写真】「人間のせいでごめんなさい…」悲惨な飼育現場、保護された幸せになった猫、旅立った猫

■崩壊したブリーダー、ペルシャ猫たちの目を覆いたくなるような惨状

 最初にアップされたブログのタイトルは、『ブリーダー崩壊!? 急げ!』。これが、数ヵ月にわたる壮絶な闘いの序曲だった。

 このとき『ねこけん』が保護したのは、ブリーダーの家にいたペルシャ猫たちだった。溝上氏は、「猫を買いにいった人から、『ひどい状態のブリーダーがいる』との通報があって。元々は『ねこけん』千葉支部の案件だったんですが、そこだけでは手に負えないということで、私たち本部の人間がすぐに駆けつけました」と振り返る。ブリーダー宅に赴いた溝上氏が目にしたのは、とんでもない状態の猫たちだった。ほとんどの猫が目や皮膚に異常があり、入院をしなければならないほど病気が悪化した猫たちもいたという。その数、31頭。

 ブログにも、劣悪な環境にいたペルシャ猫たちの写真が公開されているが、まさに目を覆いたくなるような惨状である。「病気や奇形は近親交配が原因。片目がないような猫たちに、子どもを産ませていたんです。命をなんだと思っているんだ! そう怒鳴りつけたくなりました」と溝上氏は静かに怒りをにじませた。ブログにも、保護当時の様子や、やりきれない思いがつぶさに記されている。

 <リビングには大型のケージが並べられていますが、どれも掃除や手入れはなされていません。うんちやおしっこで汚れたベッド。その中で、ブリーダーさんは布団を敷いて寝起きをし、生活をしています。

 猫たちは、同じ空間で生活をしていますが、どの子も目や皮膚に異常があり、痩せて汚れたペルシャ猫たち。それでもメス猫さんは妊娠しています。すぐに個体識別のため、ブリーダーさんに確認をしながら1頭ずつ、キャリーに入れて行きます。

 かつて美しかったであろう猫たち。愛情とケアさえできていれば、彼らは光を失うこともなく、体中の毛が引きつる痛みに耐える必要もなく、やせ細り、じっと死を待つような状況になることもなかった。

 ふつふつと心に浮かんでくる「なぜ?」「どうして?」の怒りに似た疑問。それでも「人を見ないで猫をみる」。悪臭が充満する室内で、ひたすら感情を抑えて、猫をキャリーに入れていきます。

 「こんな目にあわせてごめんね」「もう大丈夫だからね」「治療をするからね」>

 (ねこけんブログより)

 『ねこけん』のメンバーが、どんな思いでブリーダーからペルシャ猫たちを引き取ってきたかがひしひしと伝わる内容だ。

 ペルシャ猫といえば、長くて分厚い毛に覆われていることが特徴だ。しかし、まともにケアをされていなかったこの猫たちは、毛は固い毛玉となり、本来の愛嬌ある姿は見る影もない。重症の猫は病院に搬送し、強烈なアンモニア臭と腐敗臭に包まれた猫たちをシェルターに保護。そこで最初に手をつけたのは、“大マルガリータフェスティバル”、つまり猫たちを丸坊主にすることだった。

 「病院ではないので鎮静剤を打つこともできず、毛がひきつって痛かったと思います。本当にかわいそうで、みんなで泣きながらマルガリータにしました」と溝上氏。ブログの写真を見ると、刈られた毛はひっつき、ほとんど鎧のようになっていた。1匹に1時間以上をかけ、毛だるま状態の猫たちをバリカンで解放した。

 必死に治療をしても、逝ってしまった猫、生まれてすぐに逝ってしまった子猫もいた。だが、メンバーのケアの甲斐あって、しっかりと生き延びた猫たちもいた。生まれた子猫の1匹、スーくんは『ねこけん』を卒業し、申し出のあった家族に引き取られた。また同じく獅子丸くんも、トライアル飼育へと出発した。両目ともに外斜視で、まぶたが欠損していた獅子丸くんだが、今はとても穏やかな表情をしている。

 当時を振り返り、溝上氏は「とにかく病気の子だらけ。すぐに入院した子が3頭いて、それでも助からなかった子が1頭いました。人間のせいで…本当にごめんなさいという気持ちでいっぱいで。退院したら、おいしいものをたくさん食べさせてあげたかったのに」と悲しそうに語った。

■意外に簡単な資格取得に問題?「保健所の調査が必要」

 多くの動物たちを飼育するブリーダーになるには、さぞや難しい資格がいるのかと思えば、溝上氏によると意外に簡単だという。「だからこそ、保健所が定期的に調査しなければいけないと思います。病気の子が出たらすぐに繁殖をやめさせる、奇形の子が生まれたら手術をする、とか。日本の法律は甘すぎるのではないかと思います」。現在、このペルシャ猫のブリーダーには、「同じことを繰り返さないために、定期的に連絡を入れています」という。

 一口に猫を保護すると言っても、その現場は壮絶だ。『ねこけん』の活動は、猫たちに対する愛情と覚悟がなければ絶対にできない。それが確信できるエピソードのひとつである。

(文:今 泉)
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