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2020年08月15日10:52

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敗戦75年、敗戦国の国民の決意表明(その歴史への視座)

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憲さんの日々随筆

「醒酔庵日乗、どーよ!どーなのよ?」

今日のお題

「敗戦75年、敗戦国の国民の決意表明(その歴史への視座)」

自社さ連立内閣で首相を務め、最後的に社会党を解党させ、日本の階級闘争後退におおいに貢献してくれた村山富市元首相が隠居先の大分県の田舎から談話を発表したそうである。

今日、8月15日の東京新聞特報記事で知った。

(※画像参照)

以下は、時事通信の記事である。

侵略否定「国おとしめる」=村山元首相
時事通信 2020年08月15日

村山富市元首相は15日、戦後50年の「村山談話」発表から25年となったことを受け、談話を発表した。歴史検証や反省の取り組みを「自虐史観」と捉える動きがあることに触れ、「過去を謙虚に問うことは日本の名誉につながる。侵略や植民地支配を認めない姿勢こそこの国をおとしめる」などと記した。
村山談話の作成をめぐっては、「肝心なことは歴史的事実を明確にして謝罪の意思を示し、二度と侵略や植民地支配を繰り返さない決意を表明することだと強く指示した」と回想した。

以上、記事の引用おわり

ふーん。

だから?

もう過去の老人が毒にも薬にもならないような事を田舎でぼやいているといった感じではないのか?(それが証拠にネット検索でこの「村山新談話」なるものが引っ掛からない。)

そもそも、この「村山談話」なるものも、大日本帝国による過去の植民地支配と日本軍の近隣諸国に対する暴虐の責任をほっかむりする免罪符として使われた節が否めまい。

それが証拠にあの極右政権安倍内閣もこの「村山談話」を支持している。

「もう、謝ったからいいだろ!それ以上つべこべ言うな!」というのが今の日本政府の立場である。

そこには何の誠意もなければ、反省もあるまい。

ドイツの敗戦は5月8日である。

今年のドイツの終戦75周年の式典でシュタインマイヤー大統領の演説は格調の高いものであった。

ドイツの大統領は民主的に国民から選ばれた国家元首にあたる。

ドイツ大使館のホームページに日本語で全文が掲載されているが、長文なので、一番重要な部分をコピペさせてもらう。

以下

ナチスからの解放と欧州における第二次世界大戦終戦75周年から抜粋

私たちドイツ人が、自らの歴史を直視し、歴史的責任を引き受けたからこそ、世界の国々は我が国に新たな信頼を寄せてくれました。だからこそ、私たち自身もまたそのような国となったドイツを信頼できるのです。そこにあるのは、啓蒙された民主主義的愛国心です。分裂を伴わないドイツの愛国心はありません。光と陰への視座、喜びと悲しみ、感謝の念と恥を伴わないドイツの愛国心はありません。

ラビ・ナフマンは次のように書いています。「引き裂かれた心ほど完全な心はない」。ドイツの歴史は引き裂かれた歴史であり、何百万人もの人々に対する殺戮と、何百万人もの人々の苦しみに対する責任を伴います。このことは今日に至るまで私たちの心を引き裂きます。だからこそ、引き裂かれた心を持ってしか、この国を愛することはできないのです。

これを耐え難いと思う者、終止符を求める者は、戦争とナチス独裁の災禍を記憶から排除しようとするのみならず、私たちが成し遂げてきたあらゆる善きものの価値を失わせ、我が国における民主主義の中核的本質すら否定してしまうのです。

「人間の尊厳は不可侵である」。我が国の憲法の第一条に掲げられたこの一文には、アウシュビッツで起きたこと、戦争と独裁体制下で起きたことが、すべての人の目に見える形で刻み込まれています。そうです、過去を想起する営みは重荷ではありません。想起しないことこそ、重荷になるのです。責任を認めることは恥ではありません。責任の否定こそ、恥ずべきことなのです。

以上、引用おわり。

引用元

https://japan.diplo.de/ja-ja/themen/politik/-/2339710

このような国家元首、政治指導者を持つ国民は幸せである。
これは戦後75年を迎えた、ドイツ国民の世界にむけた決意表明である。

翻ってわが日本はどうか?

政治家、そして私も含めて国民の多くがその歴史観、哲学において幼稚すぎはしないか?

私たち日本人は、この同じ敗戦国であるドイツ国民の「決意表明」にどう応えるかが問われているのである。

今日の戦没者追悼式での安倍首相のコピペによる駄文の式辞を待つまでもなく。

どーよっ!

どーなのよっ?

※このシュタインマイヤー大統領の演説は是非全文読まれることをお薦めします。
歴史的演説ではないでしょうか?

※参考
東京新聞8月12日社説「『解放の日』へ決意込め・ドイツの終戦」
参考

https://www.tokyo-np.co.jp/article/48479?rct=editorial
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