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2020年08月03日23:57

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相撲オーバー

大相撲7月場所である。
異例の春場所無観客、夏場所中止ときて、変則的に名古屋を国技館に変更して開催した7月場所。通称・名古屋場所の開催だが、今回は何といっていいやら。
観客も人数制限して動員し、少しずつだが、盛り上がりが復活しつつある。
前回の無観客は、やはり場の空気に全く左右されない白鵬が44回目の優勝と、誠につまらぬ開催だったのだが、今場所はどうなることやら・・とあまり期待せずに見始めた。

新大関の朝乃山は、よほどの準備をしてきたとみて、絶好調。どっしりと根の生えた足腰で、他の力士を寄せ付けず、得意の右四つで堂々と寄り切る相撲はまさに「大関相撲」だった。
朝乃山、地位がそうさせるのか、一皮向けた感じで、こりゃ期待できるか、と思っていたんだが、白鵬がこれまた絶好調。
肌つやも薄っすらピンクがかっていて、往年のスピード相撲で強いわ強いわ。。
この男、休み明けは無敵の強さを誇るが、今回は中止をはさんだため、自動的に休み明けと同じ。もう、どの力士もまともに相撲を取らせてくれないくらいの即効で、10連勝。
あーまたこのパターンか、、とウンザリしていた。だいたい中日過ぎたあたりで白鵬が全勝していると、優勝フラグがたち、そのまま取りこぼさずに優勝してしまう。
そうなると、僕は相撲みるのもつまんなくなってしまい、今回もそのパターンかと思った。
ちなみに僕は白鵬を嫌いなわけではない。あの無敵の強さ、合気道のような柔と剛の技がみていて気持ちいい。だが、強すぎる。異次元の強さなんだよなー。
そのため、44回優勝、通算1100勝(くらい?)というもはや数百年は破られない記録を作ってしまっているんだが、有望力士の壁になり続けてしまい、成長著しい若手力士たちのドラマチックな展開がことごとく潰される。
相撲は、強いに越したことはないが、行き過ぎると興ざめなのだ。日本の伝統文化は「粋」じゃなきゃつまらないのに、圧倒的強さで勝ち続けるのはもはや「野暮」であり、相撲人気を落としている要因にもなっているのが白鵬である。そこら辺が本質的にわからないのはモンゴル人ゆえか?
と思っていたら、大栄翔がまさかの金星で撃破し、続けて御嶽海も白鵬を撃破。まさかの2連敗で、御嶽海に破れた際に、怪我をして休場。まだ優勝の可能性を残しているのにまさかの休場。
最近では前半で連敗して、優勝の可能性が薄くなるとさっさと休場してしまうが、この時点で2敗は、優勝争いの2番手で、まだまだいけたはずなのに、これにはビックリした。
と思っていると、御嶽海、正代が3敗で生き残っている。
そして、まさかまさかの復活劇、てるるんこと照ノ富士が1敗で優勝戦線のトップに!
ここで、朝乃山1敗、照ノ富士1敗となり、朝乃山VS照ノ富士のガチンコ優勝争いになるかと思った。
照ノ富士は、大関陥落してから、序二段まで下がった。幕下にも名前がなかったので引退したのか?と思っていたら、去年幕下に復活してきた。
その時は、「あーまだ頑張ってるんだ、すげーな」と感動し、幕下優勝、十両優勝も見届けた。
今年の初場所に初めて国技館へ行った際には、十両で出ていて、物凄い強さだった。たしかこの場所が十両優勝じゃなかったか?
それで、奇跡の幕内復活が今場所。いやよくここまで頑張ったなーと思ったが、それがまさか優勝争いに食い込んでいるとは!
で、13日目に朝乃山VS照ノ富士の実質優勝を決める一番が組まれたのだが、僕はさすがに朝乃山がもっていくだろうと思った。なんたって今場所の朝乃山は強い。いくらなんでもてるるん、ここまでの復活はすごいにせよ、イケイケドンドンの現役大関を破れることはできないだろうと。
だが、この一番、照ノ富士の圧倒的な強さで勝利。右上手を取ったかと思うと、物凄い引き付けで朝乃山に勝負をさせずに圧勝した。
こりゃー、納得の勝利だわ。。これは優勝するわ、、と思った。
が、なんとなんと、その翌日に正代が、これまた、物凄い強さで照ノ富士を撃破。
これで朝乃山と照ノ富士がともに2敗。優勝戦線またわからなくなってきたぞー、、と思ったら、なんとなんと!
2横綱1大関が休場したせいで、急遽、結びの一番に抜擢された照強が、朝乃山を足取りという奇襲攻撃で撃破!
照強は、同じ伊勢ヶ浜部屋の照ノ富士を援護射撃する、値千金の勝利である。
この取組の立会い前の、照強の目が凄かった。なんというか、今まで見たことのない眼光の鋭さ。なるほど、この一発にかけていたんだ・・・
というわけで、これで照ノ富士2敗、朝乃山3敗。そして、何気に上位食いして生き残った2関脇の御嶽海、正代が3敗で千秋楽という、なんという波乱の展開!
まあ、結果は、周知の通り、千秋楽で照ノ富士が御嶽海を圧倒的強さで破り(いやほんと強かったよ。御嶽海に動かれて翻弄されるかと思ったんだが、、)奇跡の復活優勝である。
こりゃー、あの強さだったらてるるんもまだ28歳だし、大関再復帰ありうるぞ。
なお、その後の千秋楽結びの一番は、優勝がなくなった朝乃山VS正代。もう緊張もプレッシャーもない場面での朝乃山は安定の勝利。

今回は、三役以上が揃って活躍し、なんとも激しい優勝争いが面白かった。
小結の大栄翔が11勝4敗と大健闘し、隠岐の海もあの年で小結で9勝6敗も優秀。
白鵬は、ひょっとしたら、こういう演出を考えて、あえて今回は引いたのではないだろうか?
いつもだったら、白鵬が淡々と白星を重ね、はいごちそうさま、で終わるという味気ない展開だったが、引いたおかげで、千秋楽最後の最後まで、楽しかった。
朝乃山は、今回、大事な一番をことごとく落としている。
御嶽海戦、照ノ富士戦は、直接対決に負けたわけだし、照強戦は、目の前で照ノ富士が負けた後だけに、絶対に落とせない一番だった。むしろ最後の正代戦こそどうでもよかったんだが・・
それから、新入幕力士の琴勝峰とか、若隆景も活躍して面白かったな。琴勝峰は後半失速したけど、来場所からも楽しみな力士。
十両は、史上稀に見る6人の優勝決定戦で、最後は立浪部屋の3力士による同部屋三つ巴戦。これも滅多にみれず面白かった。
明生と豊昇龍の兄弟弟子対決なんか、ちょっと感動的だったねえ。。
来場所からは、翔猿も新入幕であがってくるし、幕内と十両は相当入れ替わるそうだ。
まだまだ楽しみな大相撲。次も期待してまっせ。
そりゃそうと、白鵬、早く引退しなさい。大相撲を面白くするために。

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