音威子府駅の黒い蕎麦を作ってる老夫婦の事を思い出しているうちに、我が家の祖母は昭和40年代まではあの爺さんの家から100メートルくらいしか離れて居ないところに住んでいたことに気づく。
ということは、絶対あの爺さんは菅沼家の事を知っているはずで、これはあの爺さんが死ぬ前に行って聞いて見なければならないと思い純子に言ったら
「あの爺さん腰が曲がってるから年寄りの様に見えるけど、本当は若いのかも知れないよ。」
と、思いも寄らなかったことを言う。
「するってえと、あの爺さんの腰が曲がってるのは蕎麦の湯切りに適応した進化の結果で、ああ見えて実は俺より若いのかい?」
職業病というのは恐ろしい。
でもまあ仮に俺より若かったとしてもご近所さんだし、あんな小さな町だから絶対に接点はあったはずで、観光客が来ないような暇な時期に行って話を聞いてみたいと思う。
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