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新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ＪＲＡ（日本中央競馬会）では２月２９日の開催から競馬場への観客の入場を禁止し無観客開催が続いている。
WＩＮＳなど場外馬券場も閉鎖となり、馬券はインターネット投票のみの発売となり、紙の馬券を買うことができない状態が続いている。
自分は競馬観戦が好きで、それも開催されている競馬場まで出向いて生で観戦したいクチであり、去年の７月に福井勤務になってからは開催日に競馬場へ行くときだけ馬券を買っていた。
去年の６月までは１２年２ヵ月にわたり北海道に住んでいたが、北海道ではＪＲＡの競馬は函館開催が始まる６月第３週から、その後の札幌開催が終わる９月第１週までしか開催がなく、それ以外の季節は道内で生でＪＲＡのレースを見ることはできなかった。
さすがに北海道から本州や九州の開催している競馬場へ観戦に行くことはなかなかできなかったが、それでも競馬をやるときはせめて紙の馬券が欲しいので、釧路のWＩＮＳや、旭川のホッカイドウ競馬の場外馬券場や、開催期間外の札幌競馬場まで出向いて馬券を買っており、ネット会員にはなっていなかった。
しかし、新型コロナウイルス対策で馬券はネット投票限定でしか発売しなくなり、緊急事態宣言も発出されて土日の休みに県境を越えて旅行することもできなくなり、土日が暇になった。
自分はＪＲＡの全レースをライブ中継しているグリーンチャンネルは契約しておらず、自宅で見ることはできない。
ネットで見ることができるグリーンチャンネルWebもあるが、自分はパソコンやタブレットは持っていないので、１台だけ持っているスマホで見るしかなく、そのスマホで情報収集はホームページにアクセスし、馬券購入はネット会員専用サイトにログインして買って、レースはグリーンチャンネルWebで見るのは煩雑で面倒である。
福井には民放が２局しかないが、地上波でも競馬番組は日曜だけだが15時台に放送されている（一部のＧ１レースはＮＨＫでも放送する日はある）。
新型コロナウイルス感染症対策で競馬観戦にも行けず、旅行もできず退屈なので、４月にネット投票会員になり、スマホで馬券が買えるようになってしまった。
しかし、これまでは前のレースが終わってから次のレースに出走する馬をパドックで見て、それからオッズ（予想配当率）が表示されているモニターをチェックして馬券を買っていたが、テレビではパドック中継はメインレースだけしか放送しないし、オッズもレース毎にホームページの該当ページにアクセスする必要があり、放送に合わせて短時間で必要な情報を収集して締切に間に合うように馬券を買うことは困難だった。
結果としてパドックを省くしかなく、刻々と変わるオッズを何度もチェックしながらどの組み合わせの馬券をいくらずつ買うか検討する時間もなく、テレビ中継に合わせてネット投票する要領がなかなかつかめず、自宅では臨場感もなく、適当に買ってしまいなかなか的中できずにいた。
７月５日日曜日は、函館と福島、阪神競馬場で開催されており、発走時刻とテレビ放送の都合で函館競馬はメインレースだけ、阪神と福島競馬はメインレースとその前の第10競走の５競走がテレビで見ることができた。
番組が始まってすぐの阪神第10レースと次の福島第10レースは的中せず、次の中継は15：25発走の函館競馬場のメインレース「巴賞」だった。
３歳以上のオープンクラスの馬による芝コース1800mの別定戦（計算上の収得賞金により各馬の負担重量が決まる競走）だが、今年は10頭立てと少頭数のレースで、３歳馬の出走はなかった。
断然の１番人気に推されているのは、これまで９戦して４勝３着４回・５着１回と、馬券に絡めなかったのは１度だけという４歳牡馬（♂）の�▲譽奪疋汽ぅ�ンである。
ＪＲＡでは全国10ヵ所の競馬場で開催しているが、芝コースは北海道の函館競馬場と札幌競馬場だけは寒さに強い洋芝で、洋芝は草丈が長く脚にまとわりつきやすく、一瞬の切れ脚に賭けるタイプの馬には向かず、洋芝適性がないと実力を発揮できないケースが多い。
�▲譽奪疋汽ぅ�ンは１勝クラス戦ではあるが今回と同じ函館芝1800m戦を去年勝っており、洋芝適性もあって単勝オッズ２倍台の支持を集めていた。
しかし、少頭数10頭立てのレースで断然の１番人気馬との組み合わせの馬券が的中しても配当は低く旨味はない。
�▲譽奪疋汽ぅ�ンが抜けた実績なのかと考えると、前走で条件戦の３勝クラスを勝ち上がり、今回初めてオープンクラスに昇級してきて初戦であり、オープン戦での実績はない。
今回のメンバーを見ると、�▲譽奪疋汽ぅ�ンを含めて脚質が差し・追い込みタイプの馬が多く、先頭を切って逃げたい馬は�ぅ函璽薀好献Д潺砲靴�おらず、少頭数で逃げ馬１頭なら絶対にハイペースにはならないメンバー構成である。
先行タイプの馬も多くなく、この日の函館は雨は降っておらず良馬場で、ハイペースにならないとしたらどう考えても余力を残して粘る先行馬有利な展開になりそうであり、差し馬が届かないパターンに賭けることにする。
そうなるとすると、前走重賞Ｇ３の「エプソムカップ」で18頭立ての最低人気の18番人気で果敢に逃げ、３着に粘り３連単4219320円という大波乱を叩き出した�ぅ函璽薀好献Д潺砲�、今回は10頭と少頭数で単騎で逃げる展開になれば粘り切れると判断し軸馬にすることに決めた。
相手をどうするか。
まずは、３歳時にはダービーや菊花賞などクラシック競走にも出走していた素質馬で、先行できて切れる脚もあって、４歳秋にはオープンクラスの「メトロポリタンステークス」も優勝した後屈腱炎を発症し、治療や去勢手術を経て２年２ヵ月の長期休養明けとなるが、前走からプラス10kgの馬体重で出走してきた６歳騸馬��ベストアプローチは、能力通りであれば成長分と考えることもできあっさり勝っても不思議なく、相手筆頭とする。
しかし、２年以上もブランクがあってレース感を忘れている可能性もあり、そうなるとエンジン掛からず不発という可能性も高く、とても軸馬にはできない。
６歳牝馬（♀）の�┘�リビアンゴールドは、先行できないこともあるものの、オープン入りする前の条件戦時代ではあるが函館芝コースで過去４戦して２着３回３着１回と全て馬券に絡んでおり、近５走オープンクラス入りしてからは５→２→15→４→12着と成績が極端だが、２ケタ着順に沈んだのは雨で重馬場だったときであり、良馬場の今回得意の函館芝コースで、別定戦で同じ能力の牡馬や騸馬より２kg軽い負担重量で走れ有利でもあり、出遅れず先行できればチャンスだろう。
３走前までは主に1200mの短距離戦で最後の追い込みに賭ける戦法で使われていたが、２走前から1600m戦に転向すると、先行するようになって３→５着と善戦している６歳牡馬の��ミラアイトーンは、洋芝は初めてだが、今回さらに200m延びて1800mでも同様の走りができれば本物と判断。
あともう１頭、近５走オープンクラスで12→６→８→７→14着と不振で、年齢も７歳と高齢馬の�Ε淵ぅ肇�ブナイツだが、おととしこの「巴賞」を優勝し、去年も２着に食い込んでおり、狙って出走してきた得意の函館で化ける可能性はあるだろう。
これで軸馬�ぁ∩蠎蠅豊��Ν┃�の４頭に絞り、�い帆蠎蝪監�の組み合わせの３連複の組み合わせ６通り、１レース当たり3000円の予算をオッズを見ながら的中できたら払戻額が３万円前後になるように配分して買った。
しかし、スマホでネット投票しただけで紙の馬券を手にしたわけではないので実感は湧かない。
レースがスタートすると、予想通り絶好のスタートで�ぅ函璽薀好献Д潺砲�ハナを切って逃げ、ほかに競りかける馬もおらず単騎の逃げに持ち込めそうな展開である。
函館競馬場の芝コースをほぼ１週するレースで、１馬身後ろに�┘�リビアンゴールドが２番手をキープし、その１馬身後ろに��ミラアイトーンがつけ第１コーナーへと進んでいく。
第２コーナーでは�┘�リビアンゴールドと��ミラアイトーンが並んで抜きつ抜かれつしながらほぼ並走しているが、逃げた�ぅ函璽薀好献Д潺砲箸錬映録犯召曚百岾屬魍�け単騎で逃げている。
その３馬身ほど後ろ、間に�Д泪ぅ優襯侫薀奪廚鬚呂気鵑韮菊�目に�Ε淵ぅ肇�ブナイツ、その後ろ６頭目に断然の１番人気の�▲譽奪疋汽ぅ�ンがつけ、��ベストアプローチは長い休養明けでレース感が取り戻せなかったのか先行できず、最後尾の馬の１馬身前の９頭目にいてこれは不発だろう。
前の３頭を買っているから、早くも「そのまま」と念じるが、レース前半で先頭から３番手までにつけた馬で決着する「行った行ったの競馬」になることはめったにないから、どこで止まるかハラハラしながら見守る。
向こう正面まで進むと�Ε淵ぅ肇�ブナイツと�▲譽奪疋汽ぅ�ンが入れ替わったものの、それ以外隊列は変わらずレース前半1000mのタイムは61．0秒と、洋芝の良馬場としては平均ちょっと遅めのペースでレースは進んでいく。
第３コーナーあたりからペースが上がってくると馬群が凝縮してくるのが普通だが、今回は前に行った３頭もペースを上げ、馬群が詰まってこない。
そんなことなんてあるのかと半信半疑のまま最終第４コーナーを回って最後の直線に出た頃には逃げた�ぅ函璽薀好献Д潺砲竜喊Г録蠅┐襪海箸覆�さらに加速し、後続を引き離しに掛かり、完全に１馬身間隔を開けて２・３頭目に�┘�リビアンゴールドと��ミラアイトーンが並び、４番手の�Д泪ぅ優襯侫薀奪廚鬘嫁録箸曚桧�き離して追走している。
こうなるとあとは最後の直線の切れ脚に賭ける差し馬や追い込み馬はもう届きそうになく、このまま決着するんじゃないかと３連複的中の予感。
結局、単騎の逃げに持ち込めた�ぅ函璽薀好献Д潺砲�バテることもなく、最後の３ハロン（600m）35．0秒の脚で逃げ切り、誰にも１度も先頭を奪われることなく優勝。
２着は最後の３ハロン34．9秒でまとめた��ミラアイトーン、35．1秒で粘り切った�┘�リビアンゴールドが３着で入線し、３連複���き┐�的中（写真１）。
最後の３ハロン34．6秒とメンバー中最速の脚で差してきた��ベストアプローチは前半の位置取りが後ろ過ぎて５着まで、そして断然の１番人気の�▲譽奪疋汽ぅ�ンは７着、�Ε淵ぅ肇�ブナイツは８着に沈んだ。
とにかく、２着と３着馬は途中で入れ替わったものの、ほぼレースがスタートした直後の隊列のまま決着する「行った行ったの競馬」になった。
レースが確定すると、的中した３連複���き┐稜枦�は、２→７→３番人気馬で決着したこともあり41．4倍ついた（写真２）。
その組み合わせの馬券は700円買っていたから、払戻額は28980円になった（写真３）。
２番人気馬を軸馬にして買ったが、断然の１番人気馬不発で的中できたからそこそこの好配当になりおいしかった。
過去の実績で洋芝適性がある近走不振馬が激走することが多く、季節的に雨になることも多く、一線級の馬が参戦することもほとんどなく、珍しく多頭数のレースになった（16頭立て）去年など13→４→９番人気馬で決着し３連複でも14万馬券、３連単は140万馬券が飛び出すなどすんなり堅く収まることなどめったにない函館競馬の名物レースでもある「巴賞」は毎年参戦しているが、的中できたのは２００８年以来12年ぶりである。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=868394146&owner_id=18367645
競馬で的中できたのも、前回無観客開催になる直前、地方競馬場の園田競馬（兵庫県）のレースで的中できた２月以来久しぶりである。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1975053637&owner_id=18367645
ただ、初めてネット投票で的中したわけだが、的中したことをスマホかパソコンの画面で確認するしかできない上、払い戻しも払戻機に的中した馬券を入れて現金が出てくるわけではなく口座に勝手に振り込まれるだけだから、紙の馬券を買って的中したときのような実感が湧かないのはもの足りない。
新型コロナウイルス感染症の拡大で、ネット投票限定で無観客開催として１度も中止することなく開催を続けてくれていることは素晴らしいと思うが、早く新型コロナ対策を整えて、開催している競馬場で生で観戦させてもらいたいところである。
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