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2020年07月15日21:53

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サンフラワーの旅(別府航路)

旅行六日目(2)

 別府から大阪へのサンフラワーは金曜の夕方は出航が遅く19時半となっている。
 そして、コロナ流行の影響で船内のレストランは休業中。本来なら行われるイベントなどもすべて休止になっている。
 レストランがやっていないので、食べ物は買って持っていくのが順当な方法。三日間お世話になった「シーサイドホテル美松大江亭」を後にして、別府のデパート「トキハ」へ向かう。まだ雨は降り続いている。
 「トキハ」の地下へ行き、今夜の夕食を物色。お弁当として「うなぎ弁当」、おかずにから揚げとコロッケ。デザートは迷ったがカットスイカにした。飲み物も数本調達してレジへ。レジではレジ袋をリクエストした。7月になったので、レジ袋は「有料」になっている。
 18時前のバスをバス停で待つ。別府観光で、路線バスには本当にお世話になった。温泉と地獄めぐりなどの観光地になっている別府では、観光に便利な路線は比較的本数が多く運転されている。京都の市バスほど頻繁に来るわけではないが、ある程度時刻表を頭に入れて行動するとリーズナブルでスムーズな移動が実現する。市内の交通渋滞もあまりない。
 一方で、市の中心部にもちょっと立ち寄れる温泉がいくつもあって、徒歩移動でもかなり楽しめる。今日は、

 「海門寺温泉」
 「竹瓦温泉」
 「松原温泉」
 「浜脇温泉」

 の四つを歩いて回った。いずれも入湯料は110円。歩いて回り、ポケモンをつかまえて、温泉に入って、けっこう健康的な一日だった。この旅行で歩いた距離は全部で60km以上になった。
 バスは少し遅れてやってきたが、別府港までは15分ほど、問題なく港に着く。バスの運賃は170円。
 ターミナルで、予約を確定させる。サンフラワーの予約はあくまでも予約でしかなく、料金はこの確定段階での支払いになっている。事前にお金は払っていない。大部屋の中ほどの席を案内してもらった。今回の旅行では、大部屋だと、入り口付近・部屋の奥・真ん中あたり、の三か所に席が準備され、それぞれの間は空席になっていた。満席になれば、通路を挟んで両側に10人ずつぐらいが並んで寝ることになる。一人当たりのマットレスの幅は65cmしかないので、満席だとコロナ対策は到底無理、と感じる。

 船が出るまでの間に少し時間があるので、港の近くのポケストップを回しに行く。ついでに空きのあるジムにモンスターを一体配置した。ターミナルに戻るとちょうど乗船時刻になっていた。二階まで階段で登ってから、ゲートをくぐる。ゲートには特に誰もいなくて、勿論パスポートのチェックとかもない(国内便だし)。
 通路を渡っていき、船の直前の場所でチケットもぎり、そして船の中に入る。階段を上って一度席に行き荷物をおいてから、さっき買ってきた食べ物飲み物をもってレストランへ。レストランそのものは営業していないが、食事の場所として20時30分まで使えるようにしてくれている。既に酒盛りが始まっているグループもある。
 窓際の席を確保して、お弁当を電子レンジで温める。別府→大阪だと、レストランの窓からは本州側が見える。うなぎ弁当とコロッケを食べ、ペットボトルのお茶と炭酸水を飲む。船に乗っていて酔うと困るのでアルコールは飲んでいない。窓を覗いていると、しばしの後、出航となった。ゆっくりと景色が動き出していく。港の沖合にはイカ釣り漁船だろうか、煌々と明かりをつけた舟が停泊している。
 そのイカ釣り漁船の横を、サンフラワーは悠々と通過していく。既に日没後となっていて、辺りは暗くなっている。後ろに、旅をしてきた別府の街明かりが静かに見送ってくれた。そのあと豊後水道に出るが、この辺りには大きな都市もないので、ほとんど街の明かりのない中を船は進んで行く。
 そんなほとんど変化もない景色を眺めながら食事をし、お腹いっぱいになったころ、係の女性が
 
 「あと10分ほどで、営業を終了します」

 と告げに来た。
 彼女は、それぞれのテーブルのお客に丁寧に同じ言葉を掛けている。
 そして、お客が退去すると、使われたテーブルと椅子をきちんと消毒している。

 一度席に戻ってから、風呂に入ることにした。今日はさんざん温泉に入り倒してきているのだが、ずっと雨の中を歩いてきて、靴下をはいていたのは最初の「海門寺温泉」まで。ずぶ濡れになった靴下はそこで脱いでしまい、裸足にスニーカーを履いて歩いてきた。靴の中はぐっちょり濡れていて、足が匂うので、船内履きのスリッパに履き替えたものの足元は気持ち悪い。これを風呂で洗うことにした。
 サンフラワータイプの船には、標準で展望風呂がある。船によっては展望風呂を使える船室に制限があるものもあって、上海航路だと二等船室の客はシャワーしか利用できないとか制限が掛かっていたりする。サンフラワーはすべての客室の乗客が展望風呂を使える。
 行ってみると、他に一人入っている人がいるだけだった。元々お客が少ないのでこんなものなのだろう。足を洗ってから湯船につかる。船が揺れているので、湯船のお湯もゆらりゆらりと行ったり来たりしている。半波長の定常波が出来ている感じ。
 風呂でさっぱりしたので、部屋に戻って寝ることにした。

 おやすみなさい
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