【映画感想】ジョーカー('19) & キング・オブ・コメディー('83)

Netflixで『ジョーカー ('19)』を、アマプラで『キング・オブ・コメディ ('83)』を観ました。

アメコミ原作作品にそれほど興味無いので、話題になっているのは知っていましたが劇場公開中は『ジョーカー』は観に行かなかったのです。アメコミ原作観ないと言いつつフィフス・エレメントやらアベンジャーズとか楽しく観ているので、全然観に行っても良かったのですが…ちょっと意固地になっていたかもしれません。でも、ちょっと話題になりすぎていましたよねｗ

で、初めて観た感想としては、実に面白かった！と言うか、これはもう『バットマン』とは無関係な映画ですね。あの映画を観て、舞台がゴッサムシティだと思う人はいないでしょう。もう、ずっと作品に引き込まれて観ていました。ここで描かれている狂気に感情移入はできませんが、いつ、自分がこの狂気に取り込まれるか分からない恐怖に満ちていました！！

トッド・フィリップス監督って、あの『ハングオーバー』の監督なのですね！それは物凄く意外でした。ギャップが凄くて、この監督の他の作品も観たくなります！

そして、ジョーカーを観て連想し、どうしても観たくなったのがマーティン・スコセッシ監督の『キング・オブ・コメディー』です。ジョーカーを観ている間は『そっくりじゃん！』と思っていたのですが、実際に見返してみたらそれほど似てはいませんでしたね。大まかな作品の構成は似てますが、本当に言いたいテーマが違っている感じでした。でも、インスパイアされたとトッド・フィリップス監督が言っていますし、なによりも言葉にならない画面から伝わる不安感が似ています。

なお、久々に観たキング・オブ・コメディーも実に面白かったです。以前観た時よりもずっと面白く感じました。感情移入はできないのですが、現実から乖離しているロバート・デ・ニーロと、ちゃんと現実に生きている人々との視差が芝居だけでも画面から伝わって来るのが素晴らしい！

実に面白かったです！！