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想定時間→10分程度。
男女比→1:1
お笑いコンビ『アタック』
アツシ「どうも皆さんこんにちは!渡辺敦(わたなべ あつし)です!」
タクミ「何言ってんでしょうね、すみません皆さん。こいつはアタックの宮倉アツシです。決してテニス世界ランク35位の渡辺敦選手じゃありません。でもって私は同じくアタックの佐伯タクミです。よろしくお願いします!」
アツシ「よろしくお願いします!」
タクミ「ったくお前、何いきなり分かりにくいネタ入れてんだよ。」
アツシ「すまん。いやさあ、俺実は面白いあいさつ考えてんだよね。合コンの予定バンバン入れてっから、そこで使えそうなの。」
タクミ「あー、合コン。お前彼女欲しいって言ってたもんな。」
アツシ「渡辺敦ですっていうのもそのうちの一個で今日の合コンで使う予定だったんだけど。」
タクミ「今日もあんのか。だからそんな気合入ったかっこしてたんだな。でもお前有名人ネタにすんのも良いけど渡辺敦ぶっちゃけそこまで有名でもないだろ。合コンでいきなり言われてもみんなポカンとするわ。」
アツシ「だよなあ。ちょっとさ、いくつかやってみるから選んでくれよ。どれがウケるか。」
タクミ「まあ良いよ別に。」
アツシ「サンキュ。まず一個目な。…ン俺は宮倉アツシ!人は俺を指してこう呼ぶ。…閃光のアツシ!!ってな。ンなぜ閃光のアツシかって?ン教えてやるぜ!こういう事だ!!…って言ってここでハゲのカツラを被って決めポーズ。」
タクミ「はー…んー、まあまあ。その場のノリによっちゃあウケるかもな。ハゲのカツラってのはちょっと使い古されたネタではあるが。ちなみにどんな感じの人達が来るんだよ。」
アツシ「私立おしとやか女子大学ごきげんよう学部のOG達!」
タクミ「んーっ!?俺の彼女もあそこのOGだけど、みんな冗談通じないって言うか、お笑いが好きな感じの人は少ないみたいだからな…。」
アツシ「マジか。他には小便小僧の音の物真似をしながら自己紹介するっていうのも考えてたんだけど」
タクミ「絶対やめろ!いやでもすげーなそれ!今度聞かせてくれ。まあただ最初にギャグでウケを狙うのは難しいかもな。最悪、だだ滑りしてその後全く相手にされなくなるかも知れん。」
アツシ「やっぱ厳しいか…。となると…あっ、すまん電話だ。『おお、どうした?ああ、幹事ありがとな。』」
タクミ「さっきのあいつの着信音、もしかしてトイレの音か…?いやまさかな。」
アツシ「『え、マジで!?…うわ、タイミング最悪じゃねえか。分かった、こっちで何とかするわ』…おう悪い、佐々部の奴が急に同性愛に目覚めて女に興味がなくなって、合コンやめるって言ってるらしくてよ!」
タクミ「マジかよ。よくある話だけどどうすんだよメンバー足りなくなって。」
アツシ「悪い!タクミお前数合わせで一緒に来てくんね?」
タクミ「いや俺彼女居んだけど!」
アツシ「あくまで数合わせだから!大丈夫、後で彼女に怒られたら俺からも弁解するから!俺お前しかこんな事頼める友達居ねえんだよ。」
タクミ「あーったく!仕方ねえな。ちょっと待ってろ今彼女に電話しておくから。……………出ないな。メールだけでもしておくか。」
アツシ「ほんと助かる!いやありがと!」
タクミ「まあまあ、しゃーないしゃーない。これっきりだからな。……ん、待てよ?お、今俺良い事思いついた!」
アツシ「どうしたんだ?」
タクミ「俺がさ、合コンでモラルのない事言うから、お前がそれを雰囲気壊さないようにやんわりとたしなめるんだよ。」
アツシ「どういう事?」
タクミ「例えばな。『いやさー、この前駅前で女子高生が階段に座ってゲームしてたんだけど、あぐらかいてるから緑のパンツが丸見えでさー、仕事頑張った甲斐があったわ!』みたいな。そこでお前がやんわりと、そういうことするなよとか、ここで言う事じゃないだろとか。そうすれば俺は引かれて女の子も俺には寄って来ないだろうし、お前は好感度が上がる!」
アツシ「頭良いな!良い。それ良い!ちょっと練習やってみようぜ。」
タクミ「じゃあもっかいさっきの言うから、やんわりとたしなめろよ。『いやさー、この前駅前の階段で女子高生がゲームしてたんだけど、あぐらかいて座ってるから緑色のパンツ丸見えでよ!仕事疲れに良いご褒美だったわ』」
アツシ「羨ましいなおい!それどこの駅だよ!」
タクミ「どこの駅でもねえよ!作り話だ馬鹿野郎!たしなめろっつってんだろうが!」
アツシ「すまんすまん、つい。」
タクミ「もっかいな。別ので行くぞ。えー、どうしよ。モラルのない…よし。『いやこの前新人が風邪ひいたから有給使いますとか言いやがってよ!自分で風邪ひいておいで有給とか。信じらんねーよな。はー、俺もついに最近の若者はとか言う側の立場になったかって思ったよ。』」
アツシ「いや、有給は自由に使えるのが本当で、あれはだめこれはだめって言うのは間違った刷り込みなんだ。確かに俺達はそう言われてきたが、俺達でその悪い風習を断ち切ろうぜ。」
タクミ「そうそうそれそれ!それだよ。それ好感度上がんだろ!そんな感じ。しつこくやっても良くないから、効果的な場面で一回だけな。自己紹介が終わって少ししたくらいで仕掛けるからな!」
アツシ「おう!…あ、そろそろ準備しないと。」
タクミ「もうそんな時間か。格好…は、まあ数合わせだし普段着くらいでちょうど良いか俺は。」
アツシ「案内するぜ!」
タクミ「ちょっと待ったその前にお前、さっきの電話の着信音だけど…」
アツシ「ああ!あれは俺の小便小僧の音の物真似だ。似てたろ!」
タクミ「すげえなおい!あれ真似かよ本物かと思ったわ。」
アツシ「よし、着いた。ここだよここ。おー、みんな気がはえーな。結構もう来てんじゃん!っておいおい鉄平、お前何始まる前から女の子はべらせてんだよ。」
タクミ「…ん?」
アツシ「どうした?」
タクミ「ヒトミお前なんでここに!…いや違うんだよ、俺は数合わせで頼まれて仕方なく」
アツシ「え!?あわわわわわわ」
タクミ「と言うかお前だよ!お前何始まる前から男の腕に絡んでしかもそんなはしたないかっこして!浮気する気満々じゃねえか!胸揉まれて嬉しそうにしてんじゃねえよ!」
アツシ「ああ、みんな落ち着いて落ち着いて…!」
タクミ「いって!ヒトミてめえやりやがったな!」
アツシ「うわああああ」
タクミ「お、おま、チーズマシンガンは反則だろ!ってぇ!そもそもお前が黙ってこんな…いやどうでも良いけどチーズマシンガンを!チーズマシンガンを止めろまず!こらてめえ!アツシにまでチーズかけようとすんじゃねえ!!」
タクミ「いてて…ひどい目に遭った。くっそ、チーズがこびりついて取れねえ…。」
アツシ「大丈夫か…?」
タクミ「いや、良いんだ。それより俺の方こそ悪いな…結局今日の合コンめちゃくちゃになっちまって。」
アツシ「いや、良いんだよ。それに今後の合コンの予定も全部キャンセルしておくつもりだ。」
タクミ「…?あー、まあ、あんなの見た後じゃ彼女作る気なんて萎えちまったか。ヒトミの奴、自分があんな事しておいて逆切れしやがって。」
アツシ「…いや、そうじゃなくてさ。傷ついたお前の姿見てたらさ…俺、なんか…彼女作るより、お前の事、支えてやりたいんだ。これって変かな。」
タクミ「アツシ…。」
アツシ「…タクミ。さっき俺の事チーズから守ってくれたよな。これからは俺にもお前の事、守らせてくれよ。」
タクミ「はいどうも皆さんこんにちは!アタックの佐伯タクミです!」
アツシ「同じくアタックの渡辺…あ、違った違った。宮倉アツシ…改め!佐伯アツシです!」
タクミ「ばっ、おま…お客さんの前で、なぁ。」
アツシ「どうかこれからもよろしくお願いします!」
タクミ「よろしくお願いします!ありがとうございました!」
完
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