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2020年06月25日01:01

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【結婚とは】ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

 
6月24日、通常スクリーンで鑑賞。 原題・『Little Women』

公式 https://www.storyofmylife.jp


日本語版予告編  有名な物語なので、これくらい短い方が良いかも。


英語版予告編   英語がわかりやすい。かなりネタバレ感あり。



結婚前のメグにジョーが「一緒に逃げよう」 https://youtu.be/Xy2ioYi8DKM

エイミーとローリーの議論   https://youtu.be/k1z0U9qSv5g


監督とキャストによるシーン解説   https://youtu.be/KvE9QB0YCns

主要キャストインタビュー   https://youtu.be/ZL2Q5Pbyk30

ティモシー・シャラメのインタビュー  https://youtu.be/26o7ruiwk8k

エマ・ワトソンのインタビュー(一瞬)  https://youtu.be/4yv4ueeuars


時系列についての解説  https://youtu.be/cEWWtfI82os

町山解説   https://youtu.be/_rg3HYIIOks



ーーーー 以下、レビューに加筆 ーーーー


懐かしくも瑞々しい、四姉妹の青春。
それぞれの愛と痛みが美しい彩りと輝きで描かれていく。

少女の頃大好きで何度も読み返した物語と、こんな形で再会できるとは。
大切なものを丁寧に蘇らせてもらった感動で、何度も涙しながら観た。

また、ファッションが素晴らしくて目の保養になった。文字情報からは想像できなかったディテールをつぶさに堪能できたのは収穫。欲しい服がいっぱいあった!笑



ボッティチェリが描いたビーナスのようなシアーシャ・ローナンに感情移入した。私は昔からジョーが好きだった。彼女に自分を重ねていた。こうして映像で見ると彼女のファッションは私の好みど真ん中。豊かな表情も、男の子のような行動も、まったくイメージ通りだった。どう見てもローリーとは「男友達」だよね。でも、髪を売って夜中にすすり泣く彼女は「女子」だった。ジョーの不器用さが好きだ。

私はジョーとよく似た、不器用で男みたいな、文筆家を夢見る少女だった。
焼け焦げは作らなかったが、ストーブの前に立ちはだかる子だった。
顔も性格もまずいと言われたが、髪の美しさだけは褒められた。
(今もあんまり変わってないかも。苦笑)

だから、やっぱりジョーが好き!
彼女のファッションも真似したい。今でも十分通用するアイテム&コーデだった。



対照的に、スカーレット・ヨハンソンを丸ぽちゃにしたようなエイミーのルックスは、イメージとだいぶ違った。笑 もっと華奢な子と思っていた。
だが、演技を見ているうちエイミーに思えてきた。フローレンス・ピューはメリル・ストリープとも堂々渡り合い、思慮深いレディとして成長していく丁寧な演技が素晴らしかった。

エイミーは、本作で見直した。評価が180度変わった。
「洗濯バサミで鼻をつまんでいる見栄っ張り」の記憶しかなかったので、ローリーとの議論には感服した。マーチおばさんが見込んだエイミーは「私は才能が多少あっても"天才"じゃない」と潔く絵筆を折った。「(ジョーの)二番目にはなりたくないの」と、長年好きだったローリーの求婚を泣きながら断った。

玉の輿狙いも、おばさんの助言を踏まえてなら家族思いの健気さに泣ける。狙ってた男からの求婚を断っても「ローリーのせいじゃないから」って。大人だ。ローリーが惚れるのも納得。
原作に夢中だった頃は気づかなかったセリフの含蓄が、今は分かるようになって嬉しい。


ベスの控えめながら強い生き方には、昔も今も変わらぬ敬愛を抱いた。
天使。後半は見るだけで泣けた。

ベスとMr.ローレンスが友情を育む過程はかなりはしょられていて残念。(まぁ絵的に地味だから仕方ないが…)私の好きな「菫のスリッパのエピソード」はカットされなくて良かった!

私は昔から、内気なベスの贔屓でもあった。
回想部分が『ベニスに死す』を思わせるような浜辺のシーンは神聖で美しかった。



美しきメグを、エマ・ワトソンが演じたのは意外だった。
ハーマイオニーも三十路かと思うと感慨深い。
上流社会に憧れながらも地味な暮らしを選ぶメグの生き様に、多くの女性が共感したのではないか。見栄っ張りだけど堅実な性格のメグは、原作からやや存在薄めの印象だった。

エマは新境地を開いたと感じた。思うにまかせぬ人生に悩める演技がうまかった。
特別感満点のエマが、もっとも「大衆に近い存在」であるメグになりきっていた。

デビュタントに批判的なローリーに、「今回は夢を見させて。あとは堅実に生きるから」とすがるように訴えるメグには泣けた。
結婚後、つい見栄を張って50ドルのシルク反物を買ってしまい、払いに悩んだ挙句、売ってしまう女心の切なさ。これも少女の頃には全く心に響かなかったことだ。

双子の育児は本当に大変。しかも、節約やりくりとなると手間がかかるし…。
「2歳の双子を育てる母親が、泣きわめく長男の声で近所から何か言われるかもという恐怖から息子を布団蒸しにして殺しちゃった事件」が報じられたばかり。

愛情と生活苦、夢と現実の狭間を揺れる等身大の女性を、エマは繊細に演じていた。
原作では湧かなかったメグへの親近感を持ったのは、自らも主婦だからだろうか。



Mrs.マーチは出来すぎた女性。でも、「若い頃はジョーにそっくりだった」と。
そんなセリフは全く記憶になかったので驚いたが、嬉しかった。
それにしても、あれほど見事にメンタルコントロールできる秘訣を知りたい。
実は密かに怒りを溜め込んでいたりして…。爆



ローリーは「イタリア系」という設定を忘れていたので、ティモシー・シャラメのキャスティングに膝を打った。彼の演技は溌剌として非常に良かった。以前の作品では病的にやせたルックスとそれに合った役柄が好きになれなかったが、今回は彼を見直した。細身ながら骨格ががっしりしてきたお陰で風采(特に顔)も良くなった。



マーチおばさんを演じたメリル・ストリープは圧巻の貫禄。
彼女のセリフは、現代もなお克服できないテーマを射抜いていて「ごもっとも」!
(しかも、おばさんが持論をぶつ台詞はメリルが監督に直訴したものらしい)

「女の結婚は経済問題」「結婚しない女は娼婦になるか女優になるかしか生きる道はない。どっちも似たようなもの」「エイミーは一家の希望。貧乏人と結婚した長女、作家を目指して迷走する次女、病弱な三女。蓄えの無い老親の面倒を見るのはエイミーしかいない」「私はお金があるから結婚する必要はない。自由でいいのよ」

禿同、禿同。



もう1回、劇場で観たい。
劇場で観たからこそ、美しい世界に耽溺できた。

映画館が再開して最初に、この作品と出会えたことを私は忘れない。


http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=4975813


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