2017年社員旅行　前編

はい、こちら今回USJのことを日記に書く上で、何度もUSJのホームページを見ていたら、自粛生活それなりに楽しくやっているつもりだったのに、普通に行きたくなってしまった葉桜です。つらみ！

さて、今回は３年前の2017年５月に行った、うちの歯医者の社員旅行の話を書きたいと思います。
行き先は大阪。日記では１日目に行った、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの話を書いていきます。（全３話の予定）
ゴールデンウィーク、旅行に行けなかったので、せめて思い出を振り返り、旅行気分を味わうのにお付き合いいただければ嬉しいでございます。

【登場人物紹介】

葉桜：歯科受付事務担当。「歯科の受付って美人が多いですよね」という偏見に悩む当時28歳の陰キャ不美人。

院長：人に痛みと不快感を与えるのが歯科治療より得意なｱﾗｶﾝ歯科医師。
〈大喜利カンファ〉
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モモコ：水川あさみ似の40代衛生士。仕事をなめた者と、画像加工アプリを使わずモモコの写真を撮ろうとする者を厳しく叱咤する。
〈パーフェクト・ウーマン・モモコさん〉
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シオリ：葉桜より４歳年下の20代衛生士。漢字が苦手。先日、お菓子の包装を見て「バーボン…？ボーボン…？」と呟いていたので何事かと思い、覗いたら「BOURBON（ﾌﾞﾙﾎﾞﾝ）」が読めなかったようだった。
〈ヒマワリのようなシオリ〉
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2017年５月。
我が職場で社員旅行が決定した。
参加者はスタッフに加え、院長、ヨメ子、院長の息子。

『交通費・宿泊費会社持ち』と聞くと、周りの友人から「いいねぇ」といわれたりしたが、行くまでで結構いろいろあった。

「行き先を決めろ」と言われ、決めたら「そこはちょっと…」と文句を言う。
「宿泊先を決めろ」と言われ、決めたら「高いのぅ…」などと文句を言う。
自分が却下し続けるくせに「そんなに決まらないのなら、社員旅行は中止にするか」とイヤミを言う。

不運にも旅行幹事に任命されたシオリが院長に振り回されギャン泣きするという事態に陥り、旅行当日までは結構笑えない状態にあった。

強いてなにかエピソードをあげるとするなら、旅行スケジュールを決める際、
「１日目はUSJに行って、２日目に海遊館行って、この時間の新幹線に乗るから、ちょっと市内観光は…」と言いかけた院長に対し、とびっきりのドヤ顔で「しない？（市内）」モモコさんが言ったくらいである。



そしてやっと迎えた旅行当日。
新幹線で大阪へ向かう。
私,シオリ,モモコと３人、横並びで座っていたのだが、どうもモモコさんの顔色が悪い。
尋ねれば、なんと前日に『社員旅行一人前夜祭』を行ない、飲みすぎで体調を崩し、リバースを繰り返していたという。
「大丈夫ですか？」と声をかけると、真っ青な顔で「昨日よりはマシだから」「もう少しでよくなると思うから大丈夫」と返事してくれたモモコさん。
到底大丈夫な人の顔色ではなかったため、心配して何度もモモコさんの方を見る私。


ﾓﾓｺ「シオリの前歯ってさぁ…」


暗い声のままモモコさんがつぶやく。


ﾓﾓｺ「横から見ると、エビフライに似てるよね…」


あ、ちょっと大丈夫かもしれない。と思った。


宣言どおり、目的地に近づくにつれ、徐々に顔色が戻ってくるモモコさん。


ﾓﾓｺ「葉桜ちゃんはＵＳＪ行ったら、何に乗りたいの？」

私「あー、あんま決めてなかったです。でもハリーポッターエリアできてからＵＳＪに行くの初めてなんで、写真撮りたいです」

ﾓﾓｺ「そうなんだー？シオリは？」

ｼｵﾘ「ジェットコースター乗りたいです〜」

ﾓﾓｺ「シオリ、ジェットコースター好きなの？でも言っとくけど、私は初老だからジェットコースターは一緒に乗らないからね」


モモコさんはうっかり業務を忘れていた時や、ややこしい機械が入荷されたときなど都合が悪くなると自分を“初老”と呼ぶ。


院長「楽しそうじゃのう〜」


前の席から院長が話しかけてくる。
あぁ、すっごく楽しんでいたよ。
アンタから話しかけられるまではな。


ﾓﾓｺ「なんか、若い子らがジェットコースターを楽しみにしてるんですって」

私「待って！私、ジェットコースター楽しみにしてるなんて言ってない！」


中四国一のビビリを誇る葉桜。


ｼｵﾘ「え、葉桜さんは若いんですか？」

私「くぃおりゃあああああああああああああああああああああ!!!!」


絶叫マシーンに乗る前に絶叫する葉桜（当時28歳）


私「てぃめえぇぇぇ、ずぃぶんぐぁ、よんつぁいわけぇいからつって、ちぃあうすぃに、ぬぉるんずぁねえぇぇ」


（日本語訳：てめえ、自分が４歳若いからって調子に乗るんじゃねえ）


私の絶叫と剣幕と日本語訳が必要なくらいの巻き舌に、シオリはおののき、即座の謝罪と共に「『葉桜さんもジェットコースター乗るんですか？』と聞きたかったんだけど、ちょっと聞き方を間違えた」と弁解した。
少々乱暴な弁解だとは思ったが、普段世話になっているシオリに免じ、和解が成立した。