無言歌は続く

　丈夫なスギナに除草剤をかけて　スナップえんどうにキヌサヤを収穫して柿ばたけへ　柿木の新芽掻きと　風通しを良くするために余計な枝落とし　一人黙々とする作業　相変わらず散歩者が多いようだ　マスクなしも多い　ちなみに普段私もほとんどマスクはしない　農業をしていると　接触者がいない

　今宵の音楽は　ブダペスト四重奏団の芸術〜ライヴ・レコーディングス

　CD 10　ブラームス
　ピアノ五重奏曲第1番 ト短調 Op. 25 　あるいは　ブラームス：ピアノ四重奏曲第1番 Op.25　といふ表記もある　ブラームスが作曲した3曲のピアノ四重奏曲はいずれも恩人シューマンがライン川に投身自殺を図った1854年に書き始められ　第1番と第2番は1861年に完成　シューマンがライン川に投身自殺といふ出来事に影響されてか　この時期の音楽には悲劇的な表情を持っているような気もする

　　ショスタコーヴィチ
　ピアノ五重奏曲 ト短調 Op. 57　交響曲は聴くが　室内楽は初めてだ

　　Recording: Dec. 18, 1951

　アルトゥール・バルサム(ピアノ)
　ブダペスト弦楽四重奏団

　今宵二枚目は　昨日のつづき　B面
　サン＝サーンス/組曲"動物の謝肉　
　ジョン・オクドン　ブレンダ・ルーカス　のピアノ
　ルイ・フレモー指揮　バーミンガム交響楽団　　日本では　多くの人が学校での音楽鑑賞の時間に聴かれた経験をお持ちで　CDもたくさん出ており　演奏会等で聴く機会も多いんそれゆえ　何か良く知っているようだと思うけれど　実は何も知らないと同様なのである　これほど謎に満ちた曲は珍しい　唯一確実に言えることは　サン＝サーンスが生前「白鳥」を除いて公開演奏　出版を禁止した　といふことである　理由は　結構面白い

　昼に焼きそばを作る　キャベツに　母が珍しくニラを取ってきた　我が家には所々ニラが自生している　収穫して食べるのは半世紀ぶりくらいかな　なるほどニラの味がする　ソースではニラの良さが出ないと思い焼きそばは醤油で作ってみた　本出しをひとつまみ　醤油小さじ1 オイスターソース小さじ1 焼肉のたれと生姜エキス小さじ半分　200CC加水　1分ほど煮込み　水分は全て捨てる　軽く炒めて出来上がり　このときにらともやしを加える　母曰く　おいしい　ソースが一つ余ったね

　午後も柿ばたけ　二時間の作業　3時にはお茶タイム　といふことで大江戸捜査網　私は本を読む　

　夕飯はハンバーグ　北海道産の牛肉ハンバーグ　付け合わせはカリフラワーとブロッコリー　それにスナックえんどう　レタス三四枚をちぎって適宜小皿へ　ハンバーグも半分にして小皿へ　母がお芋を煮たのでそれもいただく　三つ　その後葉書を投函しに歩いて往復20分の郵便局へ　食後のお散歩だ

　今日はコカコーラの誕生した日である　我が幼少期は　この手飲み物は禁止であった　飲むことはダメで　当然買うこともできなかった　親が炭酸飲料を飲ましてくれなかった　と云ふのが真相で　コカコーラはゴミ水だ　だからあんなに黒い　と聞かされて育った　大学生になって初めて飲んだ記憶がある　私は今でも炭酸飲料はあまり飲まない　ついでに言えば立ち食いもしないし　買ったものを　と云ふ意味で　食べ歩きも今でもしない　我が家の庭訓では　立ち食いや立ち飲みは　みっともない　と云ふ一言で片付けられた　しつけは厳しかったようだ　しかしいい面もある　食事の作法を覚えた　幼稚園の頃から　大宮で有名は清水園　といふレストランに連れてゆかれ　ナイフとフォークでの食事や　箸の使い方のうるさい日本料理店でよく食事をした記憶がある　私は食べ方が綺麗だと良く言われ得る　でも気のあった友だとの食事はわざと下手に食べたものだ　たまには雑な食べ方も必要なことを覚えた