日時 3月26日 午前11時
会場 かなっくホール
演奏 ピアノ:平沢匡朗 倉田莉奈 オーケストラ;カメラータかなっく
曲目 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.7 独奏:平沢匡朗 ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.57 独奏:倉田莉奈
<アンコール> ロベルト・シューマン:小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品 op.85より第3曲 庭園のメロディー
新型コロナウィルスの蔓延により主宰者のホールからは「聴きに来ないことをお勧める」という奇妙なメッセージが出るという異常事態のなか開催された演奏会。シューマンのピアノコンチェルト聴く又とない機会ということもありマスクをして出かける。会場はこれまでの5回までよりは少ないがそれでもそこそこの人が来ている。
初めにクララのピアノコンチェルトを平沢さんが弾く。この曲は一聴に値する素晴らしい作品だ。オーケストレーションはロベルトが手伝ったみたいというよりロベルトそのもののような気がするが、旋律も曲の展開も素晴らしい。これまでクララの作曲の才についてはかなり疑問に感じていたがこの曲を聴くと作曲の才能があったことを実感する。
ロベルトの名曲、ピアノ協奏曲は期待以上の素晴らしい演奏だった。この曲を弾きたいという倉田さんの思い入れ、演奏したいというカメラータかなっくのメンバーの熱い心が聴く者の心に迫ってくる。「音楽は心の栄養」とか「音楽は心のビタミン」という言葉があるが当にそのような至福の時間を過ごすことができた。
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