mixiユーザー(id:24473762)

2020年03月25日13:37

69 view

テルミン −4−  テルミン1号機改造記 その2 迷走する

改造がすめばそこで終わりにすればよいのだが、それをもう一つ良くしようと更に手を加えかえって悪くしてしまうのが私の悪い性分。今回も固定インダクターを可変コイルに交換して改善した。ところが、ここで「800KHzで上手くいったのならもう少し低い周波数で発振させると良いのではないか?」という悪魔の囁きが聞こえる。「2つの発振回路の差を可聴音(500KHz)にするのは800.500KHz-800,000KHz=0.5KHz(500Hz)とい計算による。それならもう少し低い周波数の400.500KHz-400.000KHz=0.5KHzの方が発振周波数の母数に対して倍の余裕(広がり)があって良いのでは?」

この悪魔の囁きに簡単に乗って455KHzのコイルを入手し取り付ける。LC発振回路でL(コイル)の定数を大きくすればC(コンデンサー)の定数を変えなくてはいけないことは分かるが計算ができないのでいつものようにカットアンドトライ(コイルをパラで60〜100pFを付ける)でやってみる。発振はするが安定度が低い。一番の問題は対になるコイルのコアを動かすと反対側の発振周波数が動いてしまうことだ。<後で発振周波数の計算式にオリジナルのLCの値を入れて計算してみたところ解説通りの発振周波数になった。455KHzコイルの定数が分かったので計算式にいれCの値を100pFら200pF変えてみたところほぼ400KHz台で発振することが分かった。カットアンドトライの際100pFをパラで入れたのはひどい間違いでもなかったようだ。> 計算が合っていても発振が不安定では意味がい。不安定になる理由と対策が分からない。

カットアンドトライで一番いけないのは基板の回路から部品を外す際半田鏝の熱で回路を基板から剥がしてしまうことだ。今回も熱中するあまり同じ轍を踏む。コンデンサーの値を変えて試すうちに2つの発振回路のコイルが隣り合わせにあるという基板の配置に疑問を感じる。ただ、冷静に考えれば800KHz台で問題ないのに400KHz台で回り込みの現象が起きるというのは考えにくいが、熱中していると前に突き進むばかりでどんどん泥沼にはまり込んでいく。コイルを外す作業で基板が痛んしまう。コイルの磁力線が交わらないようにと片方のコイルと端子台に横に寝かせて取り付けてみるが、あまり効果がない。
フォト

下のコイルが横になっている(かなりピンボケ)


フォト

左)500μFコイル 右)455KHzコイル

工作をしばらく休み、頭を冷やす。山で道に間違えた時には元の道を戻り自分のいる位置が分かる場所まで戻るというのが鉄則だ。それと同じで電子工作も上手く動作しなくなった時には動作したところまで戻るのが良い。今回は最後に動作した500μHのコイル(Cは200pFから100pFに)に戻すことにする。ただ戻るのでは悔しいのでコイルを取り換えられるように差し込みの端子台を付ける。無理に端子台を付けたころもありコイルがグラグラするが発振周波数は安定している。スピーカーからは以前と同じキーキーとうるさいが音は出てアンテナに近づけると音高も変化する。
(つづく)

2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する