■山行概要
◆【奥多摩】
愛宕山(584m)⇒三室山(647m)⇒高峰山(755m)⇒日の出山(902m)⇒御岳山(929m)
◆2020/3/7(土)曇り⇒晴れ、気温/4℃(三室山山頂で計測)、全備重量15.6kg
◆所要時間9:10(コースタイム4:20)、累積標高差1309m、歩行距離12.6km
◆7:11/JR青梅線二俣尾駅(標高221m)着⇒7:23/移動開始⇒7:40/愛宕神社登山口
(ここで身支度)⇒8:10/登山開始⇒9:10/奥の院(愛宕山/標高584m)登頂(ここで
9:30まで小休止)⇒9:45/三室山(標高647m)登頂(ここで10:00まで小休止)⇒
10:25/梅野木峠(ここで10:35まで山座同定など)⇒11:00/高峰山(標高755m)登頂
(ここで11:05まで小休止)⇒11:45/日の出山(標高902m)登頂(ここで13:45までお
昼休憩＆飲みなど)⇒14:40/御岳山(929m)登頂(ここで14:50まで小休止)⇒14:50
/御岳長尾平園地(ここで16:00までティータイム＆飲みなど)⇒16:20/御岳山駅⇒
16:50/滝本駅(標高424m)⇒16:55/ケーブル下バス停(標高400m)に帰還⇒バスで
御嶽駅へ
◆写真はYAMAPへ↓
日の出山縦走
https://yamap.com/activities/5780205
奥多摩の日の出山に行ってきました。日の出山は今回で4回目ですね。前回は御岳山からのルートでしたが、今回は最初と2回目の時と同じルート、JR青梅線の二俣尾駅から出発する愛宕尾根縦走ルートです。このルートは今回で3回目ですが、毎回微妙に違うんですね。初回は愛宕山⇒三室山⇒日の出山の3ピーク、2回目は愛宕山⇒三室山⇒高峰山⇒日の出山と4ピーク。で、今回はさらに御岳山まで全5ピークを踏む一番長いコースです。
ちなみに前回の日の出山はこちら↓
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1965561817&owner_id=5956264
ちなみに日の出山は毎回2月か3月に行ってます。そこそこの距離と運動量、飽きのこないコース、広々とした山頂は眺望も良く、四阿もトイレもあって山飯適地。そして何よりもつるつる温泉に下山するコースがあり、登山の後は温泉とビールという最強コンボ。真冬の時期でも標高が低いのでそんなに寒くないし、日の出山周辺は雪が少ないことでも有名。晴天だと季節柄乾燥しているので山頂からの眺めは最高に良い。寒い中下山して温泉で温まるのも気持ちいいし、個人的にはかなりお気に入りのコースなのです。
毎年1月〜3月はアクティビティの主体がスキーに移行し、基本、山はお休みです。でも今年は暖冬でね、雪が全然無いわけ。これ以上降らない、と判断したタイミングで3月の予定はキャンセルしてしまった。ちょうど運動不足気味になってきて、そろそろまとまった有酸素運動がしたいなあ、と思ったら奥さん！日の出山の出番ですぜぇ！
今回は上記に加え、先日コールサインを取得して開局したばかりのHりさんのQSO練習を兼ね、二人で行く予定でした。が、一応声をかけたら他にもメンツが集まり最終、自分・Hり氏・だーたか氏・弟氏の4人パーティとなりました。自分以外は日の出山は全員初めてとのことですよ。ふふふ、そしたらいくつかクエストをやってもらいましょうかねえ。
さて山行当日。いつも通り7時過ぎに二俣尾駅に集合。いつも通りっていうのは乗る青梅線が同じってこと。高水三山やら御岳山やら大岳山やら行く時に乗る電車ね、立川発の奥多摩行き。しばし青梅街道を歩いて橋を渡り、吉川英治記念館の方へ向かう。愛宕神社前のコンビニでトイレ行ったり靴紐締めたりポール出したりと身支度を。今回はこれに加えコンビニで缶ビールを買って中身をRevoMAX2に移し替えるという重要ミッションが！
8時10分前、登山に出発！まず最初のクエは「登山口はどこだ！」ですよ。これ、最初に自分独りで来た時、2回目にOG原さんと来てOG原さんに先頭を歩いてもらった時、どちらも間違えましたもの。くりさん夫妻も最初、間違えたって言ってましたらから結構難易度高めです。正解は鳥居を潜ってすぐ左の斜面を登り返さないといけないのですが、これがホント気づかない。みんな参道の先にある社を目指して歩いて行ってしまう。そしてその先が登山道だと思い込んで道のない奥へ進んでしまうのです。今回もやはり、でした。振り返れば尾根に登り返す道が見えるのですぐ気付くんだけど、振り返らないと全然気付かないのねん。ってことで引き返し、愛宕神社の下社に出る。実はスタートで鳥居を潜るのがそもそもの間違いで、吉野梅郷側の石段を上がって下社に着けば、ちゃんと「登山口」の標識があるんですわ。
道標に従い登山道に入る。他に登山客はいない。空いてて良いねえ。第2クエは「愛宕山の山頂の証を探せ」ですよ！みんな愛宕神社奥の院の境内の中だろう、ってとこまでは推測出来たのですが結局誰も見つけられずでした。かく言う自分も初回時は見つけられず、2回目に探し回ってようやく木にかけてある小さな札を見つけたんでした。最初のピークってことでここでしばし立ち休憩。予報は晴れのはずが曇っていて陽光が差し込まず、思いの外寒い。10分もじっとしていると途端に冷えてくる。日が昇って徐々に暖かくなる＝先に進んで徐々に標高を上げる、なので、おそらくこの先も体感温度は変わらないかも知れんなあ。
続く第3クエは指導票が立っていたのでクエになりませんでした。ホントはここ、送電鉄塔の巡視路が正規の登山道に見える箇所で、本来は右折すべきところを間違えて直進しちゃうんですよ。自分もOG原さんもくりさん夫妻も、みんな同じことをここでやってます。指導票もそうなんですが、送電鉄塔側の山の斜面がキレイに伐採されていて見晴らしが良く、指導票が無くてもこれは今回間違えなかったかなあ。いずれにしてもちゃんと地図を見ていれば問題の無い箇所ですね。
さてさて、そんなこんなで本日2つ目のピーク、三室山に登頂。山頂の証に温度計が吊るしてあるのですが、見たら気温4℃でした。ぬーん、予想より寒いなあ。三室山を降り、コルを超えて少し歩くと大戦中の爆撃機「飛龍」の墜落ポイントに。通過して更に進むと林道の擁壁の上に出る。まさか登山道が擁壁の上を通っているとはねえ、ここからの眺めも中々ですよ。眼下の林道との高低差が無くなってくると、そこは梅ノ木峠。車が通る普通の舗装路の十字路で、自転車の人とかも結構おりました。
ここで小休止を兼ねて地図を広げ山座同定をしてみる。やはりサイティングコンパスはちゃんと計測すれば凄い正確だわ、と再認識。未だ実際にやったことのないクロスベアリングもどこかで一度は実践してみないとなあ。小休止を切り上げ行動再開。道路を跨ぐとすぐ電波塔が出てくる。自分は過去2回、何も気にせずスルーしてしまったが、今回同行の3名はどうも人工物に惹かれるようで、一同、電波塔の前で動きが止まる。確かにじっくり観察したことが無かったので、今回は自分も見てみることにした。
「これ、フェンスが二重で外側にハングしてね？しかもハング部分は外側も内側も鉄条網だし」
「ホントだ、しかも道路側だけじゃなく山の中もキッチリ囲ってあって斜面からも入れないようになってるねえ」
「フェンスの中の横線、これセンサーだよね？外側も内側もセンサーだらけじゃん！」
「しかも監視カメラの数、やばくね？それにカメラの横、これ赤外線カメラじゃね？カメラと一緒にスピーカーがあるってことは、常時監視ってこと？警告とかされんのかな？」
とまあ、みなさん大興奮でして。確かに言われてみればこの電波塔の警備レベルは異様に高い。燃料貯蔵庫の標識が出てるので、それってどう考えても自家発電用だと思うし、少し離れたところに防火水槽もある。どう考えても民間の施設ではないねえ。気になって帰宅後調べたら、やはり国防関係のシロモノでした。
予想外にここの電波塔で時間を食ってしまったので、先を急ぐ。登山道を後ろ側に斜面を折り返し、右上の尾根に出たら本日3つ目のピーク、高峰山に登頂。長居はせず尾根を降りて正規の登山道に合流。ほどなくして今回の目的地にして4つ目のピーク、日の出山に登頂です。
丁度お昼前の時間帯なので、いつもなら混んでて山飯をやるスペース確保に一苦労するのですが、今回は全然人がいない。やはり新型コロナウイルスの国内感染拡大に伴う影響で外出を自粛してるんでしょうか。自粛と言えばつるつる温泉もこの関係で臨時休業なんですよ。つるつる温泉だけでなく、瀬音の湯とか、近隣の温泉施設は全部臨時休業。当然山頂にもその旨を記した案内が出てましたが、事前に調べて確認してきて良かったですよ。もし知らずに、または案内に気づかずに、つるつる温泉に下山してしまったら、帰れなくなっちゃうので(つるつる温泉が運行しているシャトルバスで武蔵五日市駅に出るため)。
それを見越して今回は日の出山の山頂でかなりの時間を過ごす予定で諸々持参したのですが、予想に反して山頂はガラガラ、そして何よりも嬉しいのが山中はあんなに寒かったのに陽が昇ってぽっかぽか、風も止んで寒くも暑くもない最高の塩梅になったことですわ。地べたにグランドシートを引いたりベンチを陣取ったり、各々思い思いのスタイルで山飯開始。自分は久々にパスタを作る。
さて、忘れちゃいけないRevoMAX2！中身のビールはどうだ？まず容器の外観を確認。漏れや吹き出しは全く無い。3つのボタンを同時押しで蓋が開く仕掛けだが、炭酸の吹き出しも無し。温度変化が勿体無いので、ボトルから直飲みしてみる。
「うお、冷たい！冷えてる！炭酸も抜けてない！旨い〜！」
いやー、これはスゴイ！冷えたまんまで炭酸も抜けてないよ！冷えたビールをボトルで持ち歩けるとはホント驚きの性能ですわ。ただ、容量が355mlだとやっぱり小さいかなあ。普通にビールを楽しむなら一つ上のサイズが適しているかも知れない。まあ今回はある種の検証作業ですからね、メーカーが謳っている性能が確かめられたので良かったですよ。ちなみにだーたかさんは白ワイン、弟氏は日本酒、Hりさんはウイスキーと、それぞれ持参した酒でまったりタイムを楽しむ。自分とHりさんは勿論、八王子のカラヤさんとQSO。日の出山山頂からはRSレポート4-5くらいでﾖﾝｻﾝﾏﾙもﾂｰﾒｰﾀｰもQSO出来ることは前々回の山行時に実証済みなので、Hりさんには主に呼び出しの練習などをしてもらいました。
結局山頂にはだらだらと2時間も滞在。ホントもう、このままここで昼寝したい気分ですよ。いつもならこのままつるつる温泉に直行なのですが、まあ臨時休業じゃあ仕方あるまい。前回のルートの逆を辿り、御岳山に向かいます。道程は1時間弱、おしゃべりしながらテクテク歩くとあっという間に到着。さすがに日の出山よりは人出があるけど、やっぱり御岳神社もいつもより閑散としている。まずは本日5つ目のピークにしてゴールの御岳山にみんなで登頂。だーたかさんが御朱印をもらっている間(最近、御朱印集めを始めたらしい)、景色を眺めてしばし立ち休憩。だーたかさんが戻ってきたら、大岳山方面に進み御岳長尾園地でティータイム。
ティータイムと言いつつ、途中から紅茶にウイスキーを入れたりそのままホットウイスキーを飲みだしたりと、結局ここでも1時間半も滞在してしまった。だって気持ちいいんだよねえ、ホントここでテント張りたいくらいですわ。でも時刻はもう16時、そろそろ撤収しないとね。復路は御岳平からケーブルカーで滝本駅に降り、バスで御嶽駅へ。交通機関の乗り継ぎが良く、16時に長尾園地を出発して、御嶽駅から5:12の電車に乗ることが出来ました。その後は福生で途中下車して打ち上げ。しっかし飲んでばっかりですなあ、自分ら。
今回つるつる温泉に行けなかったのは残念でしたが、予想以上に楽しくて同行メンバーからの評価も高かったので、来年の年始山行は今回のコースにしようかな、って思っております。
■装備関連
RevoMAX2
久々に新装備のレビューをば。真空断熱ボトル「RevoMAX2」です。「え？テルモスとちゃうの？」はい、違います！RevoMAX2は一言で説明すると、冷え冷えの炭酸飲料を持ち歩ける真空断熱ボトルなんです！公称スペックとしては「30時間、氷が融けない」「5時間、7℃の保冷をキープ」となっており、勿論保温もなのですが、保温だけなら普通にいつもの山専ボトルで事足りるので今回、保温に関してはスコープ外。着目すべきはその保冷性能、そして「炭酸が持ち歩ける」ってこと。どういうことかと言うと、「冷えたビールを冷えたまま持ち歩ける」ってことっすよ。大事な事なのでもう一度言いますよ！RevoMAX2は「冷えたビールを冷えたまま持ち歩ける」のです！これ、何気に凄いことよ？テルモスが炭酸NGなのは周知のことなので、そもそも炭酸を持ち歩く、という発想が無かった。ぬるくていいなら缶でも瓶でもいくらでも選択肢はありますが、保冷剤や保冷バッグを使わずに「冷えたまま」っていうのは本当に初めてなんじゃないでしょうか。山小屋や茶屋の無い山中で、暑い時期に冷えたビールを飲もうと思ったら氷結直前まで冷やした缶ビールを保冷バッグに保冷剤と一緒に入れて・・・。ぬるくなった保冷剤はただのデッドウェイトだし、そこまでして飲みたいか？って話になる。でも登山開始直前にコンビニとかでビール買って、そのままボトルに移して持って行くことが出来たら。。同じく、山中の茶屋や山小屋でビールを買って補充することだって出来る！なんて夢のような容器なんでしょう〜！
ってことでそろそろインプレを。自分のRevoMAX2の内容量は355m、ちょうど缶ビールの350ml缶が一本入るサイズです。元々このRevoMAX2、買ったのではなくauのなんちゃらギフトで取得したのですよ。山専は500mlサイズを使用しているのですが、一回り小さいサイズも持ってた方が色々使い勝手が良いのでは？と思ってね。で、注文した後に実は凄いアイテムだったと知った次第。日本に入ってきたのは2018年らしく、自分含め周りの山仲間達も誰もRevoMAX2を知りませんでした。さて、話は戻ってRevoMAX2の初使用。登山口のある愛宕神社のちょうど目の前にコンビニがあるのですよ。そこで缶ビールの350ml缶を購入し、ボトルに中身を移し替える。そうーっと注いでもどうしても多少は泡が立つため、容量線を超えてしまい直ぐに蓋が出来ないのが難点。温度キープのため、待つのではなく少し飲んでしまうのが正解でした。栓をして山中を歩くこと約4時間。昼飯時に栓を開けてみるが、吹き出しは全く無かった！これは栓のロックが特殊な構造で、開ける時に自動的にガス抜きがされる構造になっているかららしい。すげーなあ！で、温度はと言うと・・・冷えてる！うん、冷たいよ！炭酸も抜けてないし！これでメーカーの謳い文句が正しいことが実証出来た。「冷えたビールを冷えたまま持ち歩ける」、これは本当だった！
難点は一つ。「重い」のだ。同じサイズのテルモスと比較しても重さの違いを体感できるくらい、RevoMAX2の方が重たい。そして同じ内容積比較だと、RevoMAX2の方がやはり大きく嵩張る。山専用に作ってあるわけではないので当然と言えば当然だが、ザックの容積や重量を考えると、無条件に毎回山行で携帯するアイテムではなさそうだ。サイズはこの355mlが一番小さく、その上に592mlと950mlの全3サイズのラインナップ。先の泡の件があるので、真ん中の592mlサイズに缶ビールの500ml缶の中身を移し替えて携帯するのが飲む量考えても実用的なんじゃないだろうか？容量考えると今後の活用としては冷え冷えの白ワインを入れるのが良いかなあ、と思ってます。355mlだとちょうどハーフボトルのサイズですからねえ。
■写真解説
�‘�の出山(902m)に4回目の登頂〜！なのです！
��日の出山山頂からの眺望。ちょっと霞がかかってますねえ。
��今回の山飯は早ゆでパスタにあえるだけソースのクリーミーボロネーゼ！茹で汁で作った卵スープとオリーブも添えて。
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