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2020年03月18日23:19

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シェイクスピアの庭はケネス・ブラナーのライフワーク

ケネス・ブラナー監督「シェイクスピアの庭」2018年

シェイクスピアは最晩年に筆を折り故郷に戻って夭折した息子の為に庭を掘り始めた。20年間、ロンドンで活躍中に放ったらかしにしていた妻子との心理的葛藤など、地味ながら濃密な会話劇に所々あっと驚く展開も挟み込まれて飽きないお話でした。イギリスの田園風景も雄大。何より、どうも舞台劇的な台詞回しに私は弱いようで、「野望の庭でなく愛の庭としよう」なんてのを聞いただけでクラっとなってしまいます。その昔、「オースティンパワーズ」に嵌った時に何となく気づいていたのだけど、久しぶりに思い出しました。

ロイヤルシェイクスピアカンパニーに所属していたこともあるケネス・ブラナーがライフワークとして取り組んだらしい。ジュディ・デンチにイアン・マッケランとシェイクスピア俳優出身の配役、シェイクスピアの娘役の2人も特に次女役のキャスリン・ワイルダーが素晴らしかったです。

ケネス・ブラナーの映画を観るのは「オリエント急行殺人事件」以来になるかな。前作よりずっと良かったと思います。彼はちょっぴり緩いと感じる時があるんだけど、人柄の良さから来る緩さというか、不思議と責める気にならないんですよね。


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「オリエント急行殺人事件」
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