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2020年02月16日11:20

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犬鳴村のこと、アントラムのこと、呪いの正体

昨日は、「犬鳴村」、2度目の鑑賞。やはり、「呪怨」から比べれば、全然、怖くない映画。というのも、犬鳴村の怨霊たちにあるのは、怒りより悲しみで、伽耶子のような、ほとんど、唯一無二の、強烈なインパクトに欠けるからだと、思う。それに、犬鳴村の怨霊たちが人々を襲うのには、それ相当の理由があるわけで、それをいうなら、伽耶子にも、もちろん、襲う理由はあるわけだけど、それを超えて、文字通り、理不尽な呪怨の塊になっちゃってるところが、その容赦なしぶりが、不条理で、怖いのだ。いわゆる因果噺ではないところ。それに対し、「犬鳴村」は、あくまで因果噺の、範疇である。「呪怨」をつくっていたころの清水崇であれば、同じ都市伝説を扱っても、きっと、もっと、違う描き方をしていただろう。作者の進化というか、変化が、容赦なしの怖さに、ブレーキをかけているのである。
話は変わるが、「アントラム」を観ても、一向に私に、死が訪れる気配はない。しかも、そもそも、1970年代につくられたとかいう、オリジナル映画そのものが、実は、フェイクなのでは???と、疑うようにすら、なってきた。第1、よ〜く考えてみれば、この映画をつくった製作者たちが、死んでいないし・・ねッ(笑)。だから、仮に、オリジナル作品が本当にあって、それを観た人の何人かが、たまたま死んだとしても、それは、きっと、ツタンカーメンの呪いのようなもので、あるのだろう。ツタンカーメンの呪いは、彼の墓を暴いた張本人である、ハワード・カーター自身には、まったく、およんでいないし・・ね。たまたま、持病等、他の理由で、墓の発掘に関わった人の何人かが、連続して死んだ、だけなのだ。それが、興味本位に、呪いの話に仕立てられただけなのだ。
そもそも、都市伝説そのものが、フェイクである。噂が1人歩きし、それに誰かが尾ひれをつけて、それがまた、広まっていく。
私は、犬鳴トンネルではないが、とある都市伝説の舞台になっている、幽霊出現トンネルを、何度も通っているが、ごくフツーのトンネルであって、残念なことに、怪異になど、1度も、遭遇したことがない。しかし、同じトンネルを通っても、怪異現象を見たいと、心底、期待している人には、ちゃんと、その期待通りに、怪異現象は現れるのである。



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