徒然読書日記19-30《このあたりの人たち／川上弘美》

《このあたりの人たち／川上弘美》
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このあたりがいったいどのあたりなのか
まったくよくわからないのですが、
わからないのは場所だけじゃなく、
時間や空間が
あっちこっち行ったり来たり、
伸び縮みしたり。
不穏な空気が漂っているのに、
なんだか穏やかで
安らいだ気分にさせられたり。
なんとなく昭和の匂いのする
可笑しみのある不条理なお話でした。

この作品は
8年の歳月をかけて
じっくり練り上げられたものらしいのですが、
川上弘美さんの紡ぎだす世界観には、
やっぱり惹きつけられますねぇ。