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2019年12月20日21:33

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【本】スティーヴン・キング著『シャイニング』(上下巻)文春文庫刊

皆様、お今晩は。スティーヴン・キング御大の『シャイニング』文春文庫(上下巻)を先日読了致しました。その感想です。


《景観荘》ホテルはコロラド山中にあり、世界で最も美しいたたずまいをもつリゾート・ホテルのひとつだが、冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに一冬の管理人として住みこんだ、作家のジャックとその妻ウェンディと5歳の少年ダニー。が、そこには、ひそかに爪をとぐ何かがいて、そのときを待ち受けるのだ!

今から40年前近くに掛かれたキング御大の三作目の長編小説なのか、上巻が兎に角カッタルクて読むのに2週間近く掛かりました。その上巻を半分位差し掛かったところで、続編の映画化である『ドクター・スリープ』を観たのですが、『ドクター・スリープ』の原作は未読でありますが、この映画が映像がキューブリック版の『シャイニング』を借用して、物語の骨格は原作の続編であることを強く匂わせている事に感心したのでありました。

映画では描かれなかった重要な事柄として、主人公のジャックの父親の話も出てくるし、息子のダニーの「かがやき」のエピソードを含めて映画版ではゴッソリ抜けていて、最大の謎は「開かずの間」が原作では217号室なのに映画版では237号室になっているところなのであります。

そして重要なのがジャックが死ぬ前に原作ではダニーと和解のシーンが含まれているのに、映画ではゴソッと抜け落ちているんですよねぇ。この長大な小説を二時間で映像化しようとは土台無理な話なんで、キューブリック版ではジャックの狂気ににみ焦点を当てたのは正解だったかもしれないなぁと今になって思いはじめております。

普通の本だったら上下巻でもこの分量だったら一週間以内に読み終わって居る筈なんですが、この本に関して言えば構成が重層化していて一筋縄で行かなかったこと。それに尽きると思います。続編の『ドクター・スリープ』は目指せ一週間読破と言うのが今の課題であります。
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