mixiユーザー(id:21587781)

2019年10月27日06:49

163 view

とうもろこしと大豆

とうもろこしには、穀物トウモロコシ、生食用のスイートコーン、サイレージ用がありますが、お菓子の原料や飼料に使われているのは穀物トウモロコシです。日本は穀物トウモロコシを世界でもっとも多く輸入している国で、2010年度で約1620万トンを輸入しています。そのほとんどはアメリカからで、他はアルゼンチンやブラジルなどからです。

穀物トウモロコシの65%程度は飼料用に使われ、20%程度がコーンスターチの原料として、残りがコーンフレークやお菓子、アルコールの原料などに使われています。なお、穀物トウモロコシは全量を輸入に頼っています。スナック菓子などの袋を見ると、「とうもろこし」という表示を見かけると思います。

これは、遺伝子組み換えされていない、つまり通常のトウモロコシを使っているという意味です。アメリカで栽培されているとうもろこしは、すでに大半が遺伝子組み換えのものになっています。これは、ある種の細菌の遺伝子をトウモロコシに組み込んで、特定の除草剤に枯れにくくしたり、害虫に食われにくくしたものです。

米農務省の調査では、2009年のとうもろこし作付面積に占める遺伝子組み換えとうもろこしの割合は85%に達したことが分かっています。ところが日本人は、遺伝子組み換え作物を嫌う傾向にあるので、組み換えトウモロコシを原料に使うことができません。

それで組み換えでないトウモロコシを輸入して、お菓子やコーンスターチなどの原料に使っているからです。分別して組み換えのものが混じらないようにしているのですが、100%混じらないかというと、わからない面があります。

大豆は国内でも生産されていますが、わずかであり、大半は輸入されています。2008年度の国内生産量は、26万1700トンであったのに対して、輸入量は371万1000トンと、約14倍です。

輸入先でもっと多いのはアメリカで、他はブラジル、カナダ、中国などです。大豆の大半は大豆油の原料として使われ、ほかに豆腐、味噌、醤油、そしてお菓子などの原料に使われています。

トウモロコシ同様、アメリカで栽培されているのは、ほとんど遺伝子組み換えのものです。特に特定の除草剤に枯れない大豆が多く栽培されています。米農務省の調査では、2009年の遺伝子組み換え大豆の作付面積は、全体の91%にも達しています。

お菓子の袋に「大豆」という表示がありますが、遺伝子組み換えされていないものを分別して輸入し、原料に使っているということです。ただし遺伝子組み換えのものが混じることがあります。5%未満であれば、混じっても「遺伝子組み換えでない」という表示が認められています。

9 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年10月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記