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2019年10月08日15:57

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【映画感想】ジェニーの肖像 ('48)

『ジェニーの肖像('48)』をアマゾンプライムビデオで観ました。

私は子供の頃からフジテレビで日曜夜に放送していた『世界名作劇場』が大好きで、ずっと観ていました。今はまたアニメを観ますが、一時期アニメから遠ざかっていた頃にも、名作劇場だけは観ていたものです。その影響で、そのアニメ作品の原作となった「家庭小説」も大好きになり、翻訳されていた小説は手に入る限り読みましたし、勢い余ってカポーティやポール・ギャリコ等々の作品も読むようになったのですが、その流れで本作の原作であるロバート・ネイサンの著作も読んでいました。

ロバート・ネイサンの原作小説は、十代の私にとっては憧れずにはいられない、戦前の古きニューヨークを舞台にした大人のおとぎ話と言う感じで、実に面白かった事を覚えています。そして、こんなに面白い小説の映画化作品は一度は観てみたい…でも、怖いと言う感じで、とうとう観なかったことも。

実際、カポーティの原作小説である『ティファニーで朝食を』は本当に面白くて、憧れが詰まっているのに、オードリー・ヘップバーンで映像化された映画の方はどうにも合わない感じでしたからね。「ティファニー〜」よりも10年も前に映像化されている本作がどんな風になっているやら…そんなに大々的にソフト化されて販売されるほどの作品ではないので、そんな及び腰では観る機会がないまま今日まできてしまいました。

そして、ようやく今日、その映画化作品を観たわけですが…

全体には、まあこんなもんかな〜と言う感じでしたかね。有り体に言わせてもらうと、ヒロイン役のジェニファー・ジョーンズ、当時29歳に、少女時代まで無理矢理やらせるのは無理がありすぎたと言うべきでしょうか。とにかく、存在感がありすぎて幻の少女と言う感じがなくて、それが終始引っ掛かっていました。

とにかくメロドラマとしては実に楽しめましたし、こうした時空を越えた恋人の逢瀬と言うテーマでは走りの作品のようですので、その点でも観ておいて良かったなと思います。

でも、今は久々に原作小説を読み返したいですね。先日、荷物整理で古い段ボール箱を開けたら、とっくに絶版のハヤカワ文庫の『ジェニーの肖像』が出てきたところですので(笑)
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