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2019年10月08日00:51

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【美術】「桃源郷展 ‐蕪村・呉春が夢見たもの‐」

皆様、お今晩は。5年ぶりにリニューアルした大倉集古館にて11月17日迄開催中の「桃源郷展 ‐蕪村・呉春が夢見たもの‐」に行って参りました。その感想です。

本展では、新収品の呉春筆「武陵桃源図屏風」(江戸時代・18世紀)を本邦初公開し、本作の創作の原点となった呉春の師・与謝蕪村の筆になる一連の桃源郷作品へのオマージュ、そして呉春自身の画業における本作品の位置づけに着目。これらに関連の深い作品の展観を通じて、蕪村の中国文化に向けた詩情や桃源郷への憧れが呉春に受け継がれ、やがて独自の様式の中に昇華される軌跡をたどる。

実はこの展覧会、宝塚ファンの某さまとの面会時間が実質的に午前10時から2時間しか無いと言う事で、当初の目的地だった上野公園の「円山応挙から近代京都画壇へ」展と「コートルード美術館展」のハシゴをする予定だったのを切り替えて、その日やっていた近場で某さまの好みに合うかどうか不安でしたが、泉屋博古館分館で開催中の「文化財よ永遠に」と一緒にハシゴしたした次第。結果はと言えば予想外の大ホームランでして企画した自分が驚く程に御嵌りになり、楽しいひとときを過ごすことが出来ました。


この展覧会、大倉集古館の5年ぶりのリニューアル工事のあとのこけら落としの展示なだけありまして、後で紹介する「大倉集古館名品展」と合わさって凄まじくコストパフォーマンスの良い展示となっております。「桃源郷」と言う一テーマだけで展示室が埋まるのかな?と思っていたら、与謝蕪村とお弟子の呉春の作品を初めとして沈南蘋の絵画やら景徳鎮の壺迄、国内の美術館、各収蔵家の皆様から良くも集めに集めたりの展示でして地味に手間暇の掛かった展示だなぁと感心したのでありました。それと今回パネルを使っての解説が親切でして「この作品のココに注目」と言う桃源郷アイコンの桃でありますとか、犬さんや鶴さんと言った吉兆模様の説明もあり、またホテル内の美術館と言うこともあり英語表記も完璧にフォロー。そして前には無かった東京国立博物館法隆寺宝物館の前にある水盤と同じものが設置されていて景色が良かったのでありました。



https://www.shukokan.org/exhibition/
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