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2019年09月30日01:06

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思い出王手

 将棋で勝敗に関係ない、特に劣勢側が掛ける王手を「思い出王手」という言い方がある。王手を掛けただけでは将棋の勝敗は決しない。相手玉を寄せて、最後に詰ますか必死を掛ける、ということをやらないといけない。
 ただ、王手は「次放置すると玉を取りますよ」という手なので放置はできない。玉を逃げるか、間駒を打つなど王手を回避する手を指す必要がある。
 現状、広島カープは全日程を消化済みで、広島側には3位を守る手段は何も残されていない。つまり広島には必死が掛かっている状態。阪神タイガースが自力で明日の試合に勝てばそれでCS進出が決まる。対戦相手の中日は、勝っても負けても順位には変動がない、中日側に勝敗のメリットはほぼ何もない。投げる投手には勝ちが付くとか、ホールドポイントが付くとかそういう個人的なメリットはあるし、打者も一本でもヒットが欲しい、と考えるのは当然なのだけど、それは個々のプロ野球の選手としてのモチベーションであり、チームとして勝ちを取りに行く意味は余りない。
 という状況で阪神が相手になるのは、自分自身のメンタルとの勝負、ってことだろうか?
 ドミノ倒しで、あと一個並べれば完成。みたいな状態。ドミノ倒しの構築に「王手を掛けた」。やはりこの表現は変だと思う。
 あと一つ勝てば何かが成就する形成の時に「王手を掛けた」という言い回しをいつ誰が言い出したのかは知らないが、用語としては将棋からきているのは明らかだろう。
 アマチュアの棋力で言うと7級とか8級当たりの人なら、喜んで王手を掛ける、みたいなことはあるのかもしれない。もう少し棋力のある人でも、時間に追われて王手を掛けることはある。これは、王手を掛けた時、相手はその局面を打開するための手を指さなければならないので、自玉に詰みがあっても一旦は先延ばしにできる。自玉に詰みがある状態で、相手玉に詰めろを掛けるだけでは負けてしまう。

 今回の場合、阪神が詰む、のは、明日の試合が終了した時点で、同点か、点数が不足している場合である。つまり明日は、試合終了の時点で中日よりも得点が多いこと、だけが条件。最低だと1点取れば良いことになる。状況によってはヒットが一本も出なくてもCS進出、というケースもあるわけだわ。(四球で出たランナーが盗塁と送りバントで3塁まで行って犠牲フライで得点とか)
 こういうのを将棋で例えると、垂らした歩が「と金」になるようなイメージだろうか?
 相手玉を詰ませる、みたいな仕事をする感じでもない。

 野球の順位決定を将棋に例えることそのものが無理があるのだが、「王手を掛ける」という表現は、やっぱり将棋のルールは知っているけど、めちゃめちゃ弱い人の発想からしか生まれないように思う。
 同じような表現をほかの物事で例えることはできるのか?

 例えば、バスケットボールに例えると
 「CS進出にバスケットカウントゲット」
 サッカーに例えると
 「CS進出にペナルティーキックゲット」
 相撲に例えると
 「CS進出にもろ差し」
 カップ麺に例えると
 「CS進出にあと30秒」
 マクドナルドに例えると
 「CS進出にマックシェイク」
 国会に例えると
 「CS進出に衆議院解散」
 JR東海に例えると
 「CS進出に間もなく新大阪です」
 Windows10に例えると
 「CS進出にPINを入力してください」
 コーヒーに例えると
 「CS進出にブライト」
 洗濯機に例えると
 「CS進出に間もなく脱水が終わります」
 お風呂に例えると
 「CS進出に間もなくお風呂にお湯が入ります」
 シャンプーに例えると
 「CS進出にプッシュしてください」
 金色のガッシュベルに例えると
 「CS進出に文字が読めるぞ」
 センター試験に例えると
 「CS進出にあと5分で試験が終了します、氏名と受験番号をもう一度確かめてください」
 テニスに例えると
 「CS進出にアドバンテージ」
 漫画に例えると
 「CS進出にあとベタ一か所で仕上がります」
 名探偵コナンに例えると
 「CS進出に犯人はあの人だ」
 時計に例えると
 「CS進出に11時59分」
 歯磨きに例えると
 「CS進出にあとうがいするだけ」
 外来受診に例えると
 「CS進出に薬出しときますからね」
 コンビニに例えると
 「CS進出にレシートは必要ですか」
 焼肉に例えると
 「CS進出に抹茶アイス」

 ・・・

 なんとなく将棋に例えるのがしっくり来たんだろうか?

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■阪神5連勝、3位広島と並び逆転CSに王手! メッセの引退試合を白星で飾る
(ベースボールキング - 09月29日 17:44)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=212&from=diary&id=5806978

○ 阪神 6 − 3 中日 ●
<24回戦・甲子園>

 阪神は5連勝で勝率5割に復帰。3位・広島と同率で並び、逆転でのCS進出に王手をかけた。

 阪神は中日先発・柳の前に4回まで無得点も、0−0の5回、代打・陽川の3号ソロで先制。6回は一死満塁の好機を作り柳をマウンドから引きずり降ろすと、2番手左腕の福から、6番・高山が中前への2点適時打を放った。8番・梅野も3番手右腕・三ツ間から中前適時打を放ち4−0。7回は4番・大山が14号2ランをバックスクリーン左へ運び6−0と中日を突き放した。

 先発投手は、今季限りでの現役引退を発表しているメッセンジャー。右腕は先頭の大島を空振り三振に仕留め、本拠地ファンの大声援を受けマウンドを降りた。高橋遥を2番手で投入するも、左腕は2回裏に代打を送られ1回2/3で降板。矢野監督は3回以降も早めの継投で勝利への執念を見せた。

 勝利投手は3回からの3イニングを2安打無失点に抑えたガルシア。9月中旬から中継ぎに回っている左腕は、4登板連続の白星で今季6勝目(8敗)をマークした。6回以降は岩崎、ドリス、ジョンソン、藤川の必勝リレー。9回に藤川が失点し4試合連続完封とはならなかったが、リードを守り試合を締めた。

 メッセンジャーの引退試合を勝利で飾り、阪神はこれで5連勝。あすのシーズン最終戦(中日戦)に勝利すれば、逆転でのCS進出が決定する。
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