mixiユーザー(id:975494)

2019年09月21日00:50

199 view

黒狸

 なんか吾が知友が最近、ブラックラグーンに嵌まり込んだと聞いた。
 ヒラコーも好きだと聞いていたし、名も通った作品だから未読なのは意外であった。
 まぁ、麻疹でも遅い方が重くなるという……と云うのは失礼か。
 ちなみに私は原作未読、アニメーションのみで全編を把握している。

 台詞回しを含め、作品を通して見た作者像だけど。
 私の印象では、変な人……だとは思うが、自分の趣味に忠実な人だと思われるので、方向性や程度は違うけど、僕や吾が知友の同類に近いと思っている。
 まぁ、間違い無く解るのは、海外系西部劇や重度のミリタリーマニアだって事、多分、学生時代からだろう、ちなみに人型兵器は合わんとか云っているのをどっかで見た事があったと思うから、漫画的な合理性に拘りがあるタイプなのだろう。

 台詞回しについては、まず間違い無く映画やドラマであろうと思う。
 レヴィの台詞でも西部劇ネタがしょっちゅう絡んでくる、最初のエピソードで「ワイルドバンチ」のウィリアム=ホールデンが云々というシーンがある(後にダッチもマカロニの名優ジュリアーノ=ジェンマを引き合いに出している)。
 白黒時代の西部劇であるし、他のシーンでも似た様な言及がある。
 物語のテーマとして、マフィアや軍事ネタ、ガンアクションを取り扱っているが、私の観測では、それらが好きだったので、そこから史実にも目を向ける様になったンぢゃないかと思っている。
 ちなみにインテリとして描かれているダッチだが、屡々、時代がかった言い回しをする辺り、時代劇(ただし古いモノだと思う、日本編を考えるとヤクザ映画も見ているのだろう)の影響もあるかも知れない。
 まぁ、根源的には重度の映画好きで、一部のキャラクターデザインについて……ソーヤーはホラーアクション、シェンホアについては中国の武侠系(?)、ロットン……はありゃゲームだろーか。
 スラングについては、それらの映画からの吸収だろうという結論だね(古い映画作品ならばどんな台詞が出るか、って事かな、正常位ではイケない、はセンスだろうけど)。

 ちなみに物語については合理的であるし現実的でもあるが、それらを土台にしてフィクションを描くという方法を取っているンだろう。
 アクション、バトルのシーンについては完全に「漫画」である。
 最初のエピソードでは沈没船をジャンプ台にしたり、次のエピソードでは八艘飛び、身を曝しても雑魚の弾は当たらない。
 ツッコミ処の方が多いが、物語の背景や設定を緻密に組み上げており、コッチでリアリティを担保しておいて、アクションシーンでは映画のヒーローばりの無茶な活躍をやらせているンだろう。
 そうして見れば判り易い、精密でリアルな物語と、派手で爽快なアクション。
 ただひたすらに自分の描きたいモノを描いているンだろう。

 エピソード1はチョッパー、2は跳ね回るガンアクション、3はUボートとナチス&ネオナチ、4はストーリーメインか……まぁ、教会やロアナプラの観光案内だろう。
 5はコロンビアマフィアとFARC……まぁ、書けばキリがないけど、知識を設定に落とし込んでストーリーを成立させる手腕は凄いと思うヨ。
 知っているだけ、好きなだけでは物語にはならないからネェ。
1 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年09月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

最近の日記

  • 古書

    2024年04月28日19:08

もっと見る