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2019年09月13日09:14

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おおたわ詩絵がむかし言ったことが許せない

今朝のNHKにおおたわ詩絵が出ていてあまりにも不愉快でテレビを消しました。

むかし。
産婦人科関係で訴訟が続いて産婦人科医が激減して社会問題化した時代。
(今も足りないです。微増してますけどね。)
数ある事件の中に、「中毒症妊婦たらいまわし死亡事件」があった。
妊娠中毒症、今でいう「妊娠高血圧症候群」ですけどね。
お産近い妊婦さんが子癇発作を起こしたんです。
子癇発作っていうのは血圧上昇発作にともなうけいれんと意識消失。
運悪く夜で、検査室は誰もおらず産婦人科医(担当)と内科医当直がおりましたとさ。
産婦人科医は内科の意見も聞こうと内科医にもみてもらい、
内科医は脳出血の疑いがあるからCT検査技師を呼び出して頭部CTをとったほうがいい、と言った。
産婦人科医的には、この状態の妊婦は動かしたくない。
動かせば確実に状態は悪化するし、
脳出血とわかったところで脳外科医のいない病院では何もできない。
で、もちろんこの間、緊急搬送先の病院を探し続けているのです。
電話して断られ電話して断られ、数時間後に最初に電話して断られた病院が
「手があいた」とのことで搬送を受けました。
妊婦さんは搬送されましたが、かなりの重症で亡くなりました。
子は帝王切開して助かった…はず。

この事件にはいくつもの問題点があります。
一番有名になったのは「たらい回し」。
でも今他の患者で手いっぱいなのに重症とはっきりわかる患者を受けれないのはわかるでしょ。
「たらい回し」の根源は産婦人科医不足と緊急搬送の受け手の不足です。
(でも当時は受けなかった医者が悪いという雰囲気だった)

それから、お産をとる病院なのに産婦人科医がひとりしかいなかった問題です。
ひとりしかいないから夜間は動けない。
この医者が救急車に乗ったら留守中に来る妊婦を見る人がいない。
ひとりしかいないから緊急手術は不可能、
でも夜中には緊急を受けてくれる病院がどんどん減少してた。
「困ったときは運べ、だからひとりで勤務しろ」が成立しなくなった時代です。
…それまではずっとそうやってきた、そういわれて「そんなもんか」と
思い込まされてきたんです。

そして、これがおおたわ詩絵の言ったことなんですけどね。
テレビのいわゆるバラエティ番組です。
タレントじゃない、他の職業で目立っている方々をコメンテーターに呼ぶのが流行りはじめ、
おおたわ詩絵も「美人女医」としてあまり頭よくないコメントをしてました。

医学に関すること以外なら頭よくなくてもいいんですけどね。

でも、この事件について彼女は
「最初の病院でCT検査をしてたら助かっていた」とコメントしたんです。

は?
検査して脳出血ってわかったらなんで助かるの?
脳外科もいない病院だよ?
CT部屋まで運んでけいれん発作起きたら呼吸止まるかもしれないんだけど、
それでも「脳出血があった」ことを調べるのがそんなに大事なの?
検査なんかしなくても、中毒症で子癇発作なら脳出血の可能性も高いくらい、
電話でちゃんと伝えるよ、産婦人科医なら。

「検査してたら助かった」発言として、当時、医療者内ではかなり有名になりました。
おおたわ詩絵はしれっとしてコメンテーターをやってましたが、
半年くらいあとに急に番組を降り、
当時書いてたケーハクな内容の公開ブログ2個も閉鎖して、
一時沈黙を保ちました。

そして最近、またあちこちで顔と名前を見かけます。
もう若くないこともあってケーハクコメンテーターではなく、
一応、自分の専門範囲の話をしているようですが。
でも、一度ああいう発言をして非を認める発言もなかったお方は、
なんか信用できないですええ、医師は信用が何より大事ですから。

もちろんワシに信用されなくても彼女は全く困らないと思いますけど、
当時関係者だった人間は、みんな心の中でそう思っていますよ。
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