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2019年09月01日08:45

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品川「ペーパー・ウォール」の魅力


「ペーパー・ウォール」は、立川や国立にもあるが、私がよく行くのは、品川のエキナカ「エキュート」2階の、小さな店舗である。
品川のエキナカには、「ブック・エクスプレス」という、売れ筋の文庫や雑誌、コミック等を主体にした書店があり、通勤客で、いつも賑わっている。それに対し、「ペーパー・ウォール」は、わざわざ、エキナカの人の流れに、いわば逆らって、エスカレーターで2階まで上がらねばならないので、行こうと思わなければ、まず行かない、お店である。当然、同じような品揃えでは、「ブック・エクスプレス」に、到底、対抗出来るような、立地にはない。
それでも、お店を維持できているのは、その独自の品揃えにあると思う。立川や国立の「ペーパー・ウォール」には、未だ、1度も行ったことがないが、きっと、それぞれがそれぞれに、とてもユニークなお店なのだと、そう思う。
「ペーパー・ウォール」は、今は日販が親会社の、リプロ系の書店である。池袋の、今はなきリブロ本店や、改装中の渋谷パルコの地下にあった、パルコブックセンター等と、系列としては、同じである。
品川の「ペーパー・ウォール」の、私にとっての最大の魅力は、アート書やコミック等の、ユニークな品揃えにある。特に、コミックに関しては、他の書店のコミックコーナーだと、売れ筋商品の山の中に、完全に埋もれてしまうような、マイナーだけれども、とても個性的な作家の本を、ピックアップして、紹介してくれるので、普段、コミックの棚をあまり覗かない私は、大いに助かっている。
とにかく、ありとあらゆる本を揃えた、ジュンク堂に代表される大型店とは別の、リアル書店のもうひとつの生き残り方だと、そう思う。とはいうものの、そうしたユニークな棚が魅力の書店も、本屋不況の中で、残念ながら、次々に、その姿を消している。あの本屋も、この本屋も、今はもう、ない。
どうか、品川の「ペーパー・ウォール」は、そうした流れに逆らって、末永く生き残って欲しいと思って、とりあえず、せっせと、通っている。皆さんも、品川駅を通過することがあったら、どうか、ちょっと、立ち寄ってみて、下さいな。きっと、新しい本との、思いがけない、出会いが、そこにはあるバズ。

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