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2019年08月14日22:49

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「家路」って新世界の2楽章、ということを初めて知った。

 いまドボルザークの7番を練習している関係で、夕方新世界のメロディーが流れてくると、

 「なんで夕方にこの曲ながすの?」

 という疑問をいつも抱く。
 町などが放送するものは2楽章の主題のメロディーだけをパクった部分なのだが、3楽章の切迫した音楽を知っていたら、「家に帰りなさい」という意味には聞こえない。

 ドボ7のファーストバイオリンは高音域が沢山出てきて苦労している。1楽章のコーダには都合「第9ポジション」まで使う所があって、私の技量ではこの辺はほとんど音にならない。今日は4楽章の後半を中心にさらっていたのだが、近年自分でフィンガリングを見つけ出すのはちょっとした楽しみになっている。今日の練習時にも今までE線とA線で弾いていたところを、ポジションを上げてA線とD線で弾けばすっきりいく、ということがわかって、まあ日々収穫のある時を過ごしている。

 このドボ7で、ドボルザーク自身も大いに反省したのかどうかは知らないが、8番では比較的平易な技量でこなせる部分が圧倒的に多くなっている。おそらくブラームスへの対抗心が難解な作曲の原因だったのだろうが、多くの作曲家が自分の作った曲が自分で思っているほどうまく演奏されない、というジレンマがあって、それは演奏者の思考の問題もあるのだろうが、無理な楽器の使い方を要求するより、より音楽側で勝負する、という方針への転換なのではないか、と自分なりに勝手に解釈している。

 9番は社会人オーケストラで初めて取り組んだ曲(20年以上前)だったので、自分でも色々思い入れがあるのだけど、引用の記事を読んで、「家路」ってなに? もしかして2楽章のあのメロディーのこと? と思ってyou tube で検索してみるとやはりそうだった。今まで知りませんでした。編曲はしてあるのだろうけど、やはり昔はそうした曲でもいかにも自分のオリジナル、みたいな顔をして発表していた作曲家などがいたのだと思える。
 もう、昔、とは言えないような学生時代に、アリナミンVドリンクのコマーシャルではちゃんと「ショスタコビッチ7番」とか記載してあったしね。
http://www.youtube.com/watch?v=dKlh56jpfG4
 
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苦情で「時報」アート作品中止
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5748043

 宮城県石巻市で開催中の芸術祭「リボーンアート・フェスティバル2019」で、アート作品の一つとして同市内全域で流されていた、音楽家の声を重ねた「時報」が13日、市民の苦情を受け、通常の時報に戻された。

 石巻市内では普段、防災行政無線を通じて午前7時に「恋はみずいろ」、正午に「椰子の実」、午後5時に「家路」のメロディーを電子音で放送している。市は芸術祭を盛り上げようと、3日から9月29日までの会期中限定で、曲は同じながら、音楽家の青葉市子さんが穏やかな声で歌う音楽作品の「時報」に替えて流していた。

 市によると、放送開始から9日までに延べ180件の問い合わせがあり、不快感や違和感から「元に戻してほしい」と求める声も複数あったという。市と実行委や作者、作品を取りまとめるキュレーターが検討し、13日夕から元の時報に戻した。

 キュレーターで美術家の島袋道浩さん、青葉さんとフェスの実行委は連名で「より豊かな音の響きが街の風景に新たな彩りとして溶け込んでいくことを想定し作品を展示した。この作品で違和感や不快感を感じられた方には大変ご迷惑をおかけしました」などとコメントを発表。一方、作品を支持する声もあり、今後、別の形での表現方法を検討するという。【百武信幸】
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