mixiユーザー(id:9389954)

2019年08月02日23:22

97 view

引退して「過去の人」になっているはずが、だが。

小室哲哉さん、1年半ぶりの公の場 福島県双葉郡教育復興ビジョンで「僕も久々に元気をもらった」と笑顔見せる
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=5732512
昨年初頭、看護師の女性との不倫疑惑を「週刊文春」に掲載されたことを受け、「お詫びとけじめ」と称して突如音楽活動からの引退を表明し、表舞台に出ることが無くなったと見られていた小室哲哉が双葉郡をはじめとする福島県内の中高生を対象とした特別授業イベント「双葉郡中高生交流会 FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOL」に姿を見せた、ですか。「ふたばの教育復興応援団」なる団体に関わっている秋元康が発起人となり例年諸分野で活躍する著名人を双葉郡に呼んで、地域の中高生を対象に授業を行うイベントのようですが、理由はさておき引退宣言を行って第一線を退いた人物をわざわざ呼び寄せると言うのが既に異例と言えますが、「過去の人」と言う印象のあるこの人をなぜと言う感は否めないと言うのが、この記事を目にした感想ですね。
TM NETWORKを中心に活動していた初期の頃はそれほどでもなかったのですが、1990年代の中期から後期あたりから作詞・作曲を含む音楽プロデューサー業が中心となり、観月ありさ、篠原涼子、trf、hitomi、内田有紀、H Jungle with t、dos、globe、華原朋美、安室奈美恵など「小室ファミリー」と呼ばれるアーティストと共に一大ブームを巻き起こし、数々のミリオンセラーやヒット曲を打ち立てたあたりからどうにも苦手になり、「売れること」、「歌われること」が第一になり、曲を楽しむことが二の次にされているような感じが鼻につき始めたようなところがありました。
2000年代に入って退潮となり出し、マスメディアでその名を聞く機会も少なくなったあたりで世を騒がせたのが「5億円詐欺事件」で、2006年頃に日本音楽著作権協会に小室哲哉自身の名義で登録している全楽曲806曲の著作権を10億円で譲渡する仮契約を関西に在住するある個人投資家の男性と締結し、前妻が著作権使用料を差押さえているとして、その解除費用の名目で5億円の先払いを要求して受領したと言う出来事がありましたが、実際には仮契約の段階で著作権の一部を音楽出版社に譲渡しており(これにより音楽出版社に管理を任せる代わりに印税を受け取っていたようで、音楽業界の慣例とか)、既に小室哲哉が著作権を持たない状態になっており、男性が逸失利益を含めた6億円の損害賠償を求めて提訴、小室哲哉が全額を支払うことで和解が成立するも、期日までに支払わずに男性が刑事告訴、検察側が小室哲哉が受領した5億円を差し押さえ解除ではなく借金返済に使っていたことを把握。当初から金を詐取する目的だったと判断し、2008年の11月に大阪地検特捜部によって共犯とされた2名とともに5億円の詐欺容疑で逮捕されたと言う事件でした。
この事件は翌年に大阪地方裁判所より懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡され、弁護側・検察側共に控訴せずに刑が確定しましたが、自身にとって最も重要であるはずの著作物の権利を餌に詐欺事件を起こしたことで、この人は「終わり」となって然るべきでしょう。復帰待望論が起きたり、減刑を望む動きがあったり、「音楽に罪はない」と事件の要旨を理解しないままと思われるような言葉が飛び交ったほどの事件でしたが、自身の創作物たる楽曲をこのような「犯罪行為」に利用したわけで、これですっかり幻滅しましたね。ファンなどにとっては、触れてはならないような「黒歴史」になってしまっているのかもしれませんが……。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年08月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031