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2019年07月29日23:53

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Warren G

曇り。夕暮れ時に風が吹いて涼を運ぶ。

お客さん二組。イギリス人親子か孫、お婆ちゃまの三人組。息子の一人がカルボナーラを残して、ビール高いなと文句を言い、お婆ちゃまが素敵な音楽があるじゃないと宥める。といった状況だったような気がするが、拙い英語しか解せないので、真実は藪の中。確かに高いと思うので、すいません、場所代ですとしか申せません。昨日の外国人青年は楽しんでくれたから、みんなを満足させることはできないと諦めてはいますが、なるべくならご希望に添いたいものです。

『脳ミソを哲学する』筒井康隆、読了。SF作家による2000年当時の先端で活躍する科学者へのインタビュー集。軽い雑談と言った程度でしょうが、おもしろトリビアが多々あり楽しく読みました。ページを折った場所を後記する。

養老孟司

人間が直立二足歩行するっていうのは、300万年、400万年前からですが、専門家に言わせると、人間は歩くのにエネルギーがいらないって言うんです。要するに、倒れているわけですよ。倒れそうになるとトントンと足が出る。倒れそうになるから、つんのめっているわけですよね。ですから、人間が実際に歩くときに必要なエネルギーは少ない。ところが四足歩行の場合は、コントロールして、ちゃんと体重移動しなくてはならない。歩行ということを考えると、動物の中では人間が最も効率がよいということです。

死体の話でね、平安時代の末期に都で往生伝説のようなものがたくさんできますね。どこそこの偉い人は死んでも腐らなくて、死体が芳ばしい香りを放って。そういう話がたくさんあるわけです。ところが、都ではひとつとしてミイラを作っていない。けれど、東北に行くと、藤原三代はミイラを作っているわけでしょ。あれはねえ、都のそういう話を地方の人が真に受けたんじゃないかという気がするんです。きれいな死体にしてしまおうと。

中村桂子

生きものを作っている細胞の核の中には必ずDNAという物質がある。地球上にいる生きものは、基本的には同じやり方で生きているらしいということがわかったのです。それがいまから40年くらい前の1950年代初め。

日高敏隆

よく何キロメートル先からでもオスはフェロモンをかぎつけてくるといわれますが、そうじゃなくて、メスのごく近くまではめちゃくちゃに飛んできて、たまたま近くに来たので、フェロモンに気がついて寄ってきた。それだけなんです。

森 毅

ヨーロッパ式の三分の二と日本式の三分の二はたぶん違いますね。少なくともヨーロッパの分数はギリシア分数からきていまして、ギリシア分数の考え方では二対三なんです。おおざっぱに言うと、ヨーロッパ式はまず二つあってそれをあとで三で割る気分。二倍して三で割るみたいな。日本式は先に三で割って、それを二つ集めたみたいな感じです。たぶん、文化の違いからきていますね。

佐藤文隆

水も、H2Oの分子からできているんで、本当はゴツゴツしたものなんだろうけれど、普通、われわれは水というのをツルッとしたものとして見ます。ですから、水の波などを原子の集合体として記述するというのはへたなわけですね。おのおののエネルギー、おのおのの現象ごとに上手な扱い方があるんです。決してなんでもかんでも″根本的″なものが顔を出すわけではない。

奥谷 喬司

熱を伴わない発光、いわゆる冷光はルシフェリンという物質にルシフェラーゼという酵素が働いて光を出すという生物発光の規則通りです。

↑イカ、バクテリアやホタルの生物発光に使われる物質の名前が堕天使の名前を冠してるの面白い。

ヤリイカの生殖活動はメスを見つけて、精子を貯蔵している精包を確実にメスに渡すために、それ専用の腕で精包をそっと持ってメスに渡す。死んでからもその機能は残っているので、新鮮なイカを食べて精包を袋ごと口に入れて、はじけてイカの精子の塊刺さってが口の中が一瞬火のようになる。口腔外科の年次報告に二年に一度くらい必ずある。
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