Ｇ７、リブラに「最高水準の規制」＝深刻な懸念共有−議長総括公表・財務相会議閉幕

■Ｇ７、リブラに「最高水準の規制」＝深刻な懸念共有−議長総括公表・財務相会議閉幕
(時事通信社 - 07月18日 21:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5711840

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【シャンティイ（仏北部）時事】フランス北部のシャンティイで開かれた先進７カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議は１８日昼（日本時間同日夜）、成果をまとめた議長総括を公表し閉幕した。米ＩＴ大手フェイスブック（ＦＢ）の暗号資産（仮想通貨）「リブラ」に関し、「金融システムなどに深刻な懸念を生じさせる」と指摘。最高水準の規制が必要と訴えた。

　今回の会議は、８月に仏ビアリッツで開かれる首脳会議（サミット）に向けた準備会合。Ｇ７中銀で構成する作業部会が１０月に最終報告書を取りまとめることも決めた。

　リブラは個人情報の保護や資金洗浄（マネーロンダリング）対策の観点などから課題が多いとされる。Ｇ７会議は議長総括で「金融システムの安定や消費者保護を脅かすことのないよう、最高水準の金融規制を満たす必要がある」と強調した。　
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リブラは、facebook がユーザから搔き集めたお金（現実世界のお金）をリブラという仮想通貨で使用できるようにしたものだ。この場合、基本的には現実世界のお金とリブラは１：１でマッピングされている。

そういう意味では、兆巨大な商店街の通貨に過ぎない。だが世界のどのストリーとでも使用できる地域通貨なら、それはもう、国家紙幣よりも巨大である。

アンダーコントロールという言葉を一般に周知した事は、安倍総理の功績であるが、各国の中央銀行は、貨幣のアンダーコントロールを重視する。国家が採用できる経済政策は、そう多くはない。紙幣（国債）の発行、課税、利子、おそらくこの三つだ。

お金は流通する。この流通によって、実際には発行されている金額の数倍もの見かけ上の価値を持つ。国内の紙幣を全部搔き集めても例えば１００兆しかないのに、国内で流動しているお金を数えたら千兆にも万兆にもなる。なぜかといえば、ダブルカウントされるからだ。つまり投資の価値という事。

AさんからBさんに投資されたお金はそこで役割を終わるわけではない。Bさんは次にCさんに、CさんはDさんにとお金を渡してゆく。仮に１０％を抜いて残りを渡したとしても、まるで川に向かって石を投げたように、次々と人の手に渡ってゆく。

それぞれの人が残したお金は、決して増額しないが、自分が誰かに渡した金額の合計は最初の金額をはるかに超えている。と、小室直樹の本には書いてあった気がする。もちろん、誤読でなければの話だ。

多くの国家、特に先進諸国では、インフラとデフレで苦労している。スタグフレーションの可能背もある。で、今でさえ碌にコントロールできていない状況で、新しい懸念材料が増えたという訳だ。もし、リブラが勢力を増せば、相対的にコントロール量は減る。

では、リブラによってどういう事が起きるのだろうか。リブラという通貨にみんなが流れるという事は、それと同量の貨幣がfacebook内に留保されたという事になる。借りたお金だから、と主張するが、世界中から集まった金額はどの程度になるだろうか。２７億人の利用者が、全員１０万円をあずければ、270兆円である。時価総額が、約40兆円だから、それよりはかなり大きい。アメリカの歳出額は、300兆円くらいだから、それよりは小さい。

これだけのお金が集めて何をするかと言えば、たぶん、まずは集まったお金の投資だろう。次に仮想通貨の使用に対する手数料になる。民間がやれば手数料、国家がやれば税金である。これで巨大な銀行の出来上がり。

仮想通貨は暗号化されているので、その取引の全貌を外部から理解するのは難しい。となると、そこで取引されているものに対して税金を取れないという事になる。企業にとって税こそがビジネス上のネックである。もっと言えば、銀行から借り入れる事もネックである。更に言えば株式公開して、株主に支配されるなんざ、もっての他という話にもある。

今までとは異なるお金の集め方ができた、という話になるだろうか。２０年後の世界から来た人たちは、facebook なんてその頃には存在していないよ、と言うかもしれない。世界の半分を破滅する金融大災害を引き起こしたんだ、という話もないわけではない。

だが、この流れを国家が止めようとする以上、この流れは加速することはあっても、停止することはあるまい。企業にとって仮想通貨はそれほどまでに魅力的なのだろう。

うーーん、本当かな？