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2019年07月06日00:00

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時間の問題ではありません

来年の春に受験を控えている学生諸君は、
令和初の受験生という事になるわけですから、
是非とも頑張っていただきたいですよね。


もちろん、元号をまたいでの
浪人生の人たちにも頑張っていただきたいわけですが、
最近、早稲田予備校の西船橋校の建物壁面に設置された時計が、
注目を集めているそうでしてね。


この時計、一見すると普通の時計のようですが、
文字板の数字が【1】から【12】ではなく【13】まであるんですね。
正面から見ると正午の位置に13があります。
針は13と5を指したまま止まっていて、
この二つの数字だけが赤い文字になっているんですね。


これは一体どういう意味なのかと早稲田予備校の広報担当者に尋ねると、
一日を24時間ではなく26時間勉強する意気込みで
学んでほしいというメッセージであると同時に、
13と5を指す事で【いざ合格】というシャレにもなっていて、
しかも小学校の6年、中学校の3年、高校の3年を足して12、
そこに浪人時代の1年を足して13になるため
【13年目で合格】というメッセージにもなるんだそうですね。
なかなか含蓄のある時計ですよね。
・・・二浪以上になると通い辛いかもしれませんが。


長時間勉強をしたからといって、
必ず志望校に合格できるというわけではありませんが、
やはり物事を成就しようと思ったら、
ある程度の時間を費やすというのは必要になってきますよね。


どんな分野のスキルでも、達人のレベルまで高めるには、
だいたい一万時間くらいの練習が必要だという
【一万時間の法則】というのがありましてね。


この法則は【自覚的訓練】に取り組む練習時間の目安として
よく引き合いに出されるんですが、最近の研究によると、
この【一万時間】というのは間違いである可能性があるそうですね。


その研究によると、
自覚的訓練に関する八十八件の研究について分析したところ、
練習が技量に与える影響の大きさは、スキルの分野によって異なり、
スキル習得のために必要な時間は決まっていないという事が判ったそうですね。


研究者たちが研究対象とした分野全体として、
練習量が技量の差の原因であると判断されたのは、
わずか十二%しかなかったそうですね。
つまり身もふたもない言い方をすれば、
【生まれもっての才能やセンスが、ほぼほぼ全て】という事になってしまうわけです。


特にピアノやバイオリンなどの楽器は、どんなに練習をしても、
生まれ持った才能がなければ上達には限界があるようですね。


音楽教室に通う子供八十人を一年間に渡り追跡調査したところ、
練習で上達したのは、わずか三割しかいなかったようです。
残りは横ばい状態で、楽器の演奏に関しては適性があるという事が確実なようですね。


有名なジャズピアニストの方が子供の頃、あまりにも練習がキツくて
『もうピアノを弾きたくない』と泣きながらお母さんに懇願したんですね。
すると母親が、
「やめたいの?あ、そう。
じゃあ、ここでピアノをやめても後悔しないぐらい悩んだのね?」
と聞いてきたそうでしてね。


それに対して彼は、
一瞬考えてから涙を拭いて練習に出かけたそうですね。
その時、なぜ練習に出かけたのか聞かれた彼は
『あの時、やめてしまっても後悔しない自信がなかったから』
と後に語っていたそうですが、やめなくて正解だったという事でしょうね。


「俺はさ、ずっと船乗りになりたかったんだけど、
途中でなるのを諦めたんだよ・・・諦めたのに、
今、後悔(航海)してるんだよね〜」
諦めなければ夢は叶うという事自体が、夢物語なんでしょうかね?


微笑亭さん太
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