mixiユーザー(id:1471688)

2019年06月24日09:15

122 view

【本】原田マハ著『たゆたえども沈まず』幻冬社刊

皆様、お今晩は。原田マハさまの『たゆたえども沈まず』幻冬社刊を読了致しました。その感想です。


1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。

今や不動の地位を占めるゴッホの作品なのですが、今これだけの地位になったのは弟のテオの献身的な援助とその妻であるヨハンナ・ファン・ゴッホ=ボンゲルの二人の協力無しにはなかった事が良く判る一冊でして、テオが支配人を務めていたピーゲル商会と言う画廊での売れ筋がサロンで高評価を占めるアカデミスムの画家の作品から次第に印象派の作品も取り扱うようになっていく様も良く描かれているし、ジャポニズムが当時の印象派の画家たちに与えた影響も十分に調べこまれていて読み甲斐があるんですが、主要登場人物を四人にしてしまったのは多かったかなぁ……
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年06月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30