《煙に消えた男/マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー》
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http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin
夏のバカンスの初日、
ストックホルムの島で休暇を過ごしていた、
マルティン・ベックが署に呼び戻されるところから物語が始まります。
仕事の内容は、
ハンガリーで行方不明になったジャーナリストを探し出すというものでした。
この小説が書かれた当時、
ハンガリーはまだ鉄のカーテンの向こう側にあったようです。
ヨーロッパ近代史の知識がない自分には、
この事件がどうして微妙な問題を含んでいるのかわかり辛い部分がありました。
そういう意味では、
解説を先に読んだ方が理解しやすいと思います。
卓越した能力があるわけでもなく、
タフガイでもない主人公たちは、
けっしてヒーローではありません。
どこにでもいそうな普通の男として描かれる彼らの姿が、
このシリーズの魅力になっているのでしょうネ。
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