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春は透き通った小さい魚が各地で獲れる季節である。
まずは産卵のため海から川へ遡上する前に捕獲する厚岸湖の白魚漁が3月末から始まり、4月6日土曜日に白魚で一杯やりに行ってきた。
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続いて、青森県外ヶ浜町の蟹田川の河口部で、これも産卵のため海から川へ遡上してくるシロウオを捕獲し、同時期に獲れるトゲクリカニと共に川沿いの小屋で提供する季節営業の「蟹としろうお祭り」が4月25日から始まった。
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蟹田川のシロウオは近年不漁続きで、ゴールデンウィーク中に漁期が終わってしまうことが多く、GW中に食べに行っておこうと計画した。
蟹田へ行くには、札幌から函館まではクルマで行き、函館港にクルマを置いてフェリーで青森に渡って泊まり、青森からはJRで蟹田を往復することにした。
そこで、札幌から函館までクルマで行く途中、遠回りして日本海沿岸の寿都を回り、こちらは4月27日から漁が始まったシラスを生で食べさせる「生しらす丼」を食べてから青森へ向かった。
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青森に泊まっていた5月5日日曜日、昼飯にシロウオを食べに行こうと青森からJRで蟹田を目指す。
ただ、蟹田を通るJR津軽線は本数が少なく、青森11:01発の蟹田行きで蟹田に11:38に着き、帰りは蟹田13:18発の列車で戻らないと次の列車は16:25発までなく、蟹田での滞在時間1時間40分しかない。
例年シロウオ狙いの客で行列しており、駅から「蟹としろうお祭り」会場の季節営業の「かにた川」まで歩いて15分ほど掛かるから、お店には実質1時間10分くらいしかいられないから、並んで順番が回ってくるのを待って食べる時間があるのか微妙だが、それでも今年もシロウオを食べておきたいのでともかく蟹田へ行った。
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11:52にお店に着くと、前の蟹田川にはシロウオを捕獲する四つ手網が仕掛けられており、まだ漁は終わっていないようである。
しかし、GW中でもありすごい行列で、タイムリミットまでに順番が回ってくるか微妙な感じだが、ここまで来てあきらめるわけにもいかずとりあえず最後尾に並ぶしかない。
家族連れでクルマで来て1人だけ並んで、順番が回ってくるまでクルマで待機している客が多く行列がなかなか短くならない。
今年もシロウオは不漁のようで、十分な量を確保できないんだろう、12:04に従業員が出てきて「天ぷらと玉子とじ用のシロウオはなくなりました、踊り食いのシロウオはありますのでそれで良ければお待ちください」と告げられ、「シロウオの踊り食いとご飯・味噌汁と漬物に小鉢のみの提供となり、セットで1000円」との掲示が貼り出された。
このために青森に2泊して蟹田まで来たんだから、踊り食いだけでも食べられるなら食べて帰りたいからそのまま行列に並んで待つ。
結局、51分並んで着席できたのは12:43になり、帰りの時刻を考えるとお店に15分くらいしか滞在できない。
小鉢までゆっくり味わっている時間もないので、事情を話してすぐに提供できそうなシロウオの踊り食いとご飯だけでいいからと、「しろうお おどり(600円)」とご飯(150円)だけを単品で注文。
時間もないので、早速シロウオが入れられている器を覗くと、元気なシロウオがうごめいている。
透き通った魚体が美しい。
うずらの生卵と薬味のわさびとねぎが入れられた容器に醤油を注ぐ。
卵を溶いてシロウオの器へ。
すると、醤油が染みて苦しいんだろう、シロウオの動きが激しくなる。
中には元気に跳び跳ねて器の外に飛び出すシロウオもいる。
しかしそこまで、かわいそうではあるが箸でつまんで生きたまま食べてしまう。
コリコリ固い食感と、ほんのり甘い生きたシロウオが旨い。
時間もないので、途中からは生きたままのシロウオをご飯に掛けてしまう。
ご飯の熱でやられるのか、動きはおとなしくなる。
ご飯と共にいただくが、これがまたおいしい。
熱には弱いようで、1分くらいすると死んじゃったのかシロウオは動かなくなる。
とにかく旨い。
いよいよ最後の1口になってしまった。
時間もないのでありがたくいただき完食。
できればじっくりシロウオのフルコースを楽しみたかったが、そんな時間もなかったので踊り食いだけでも食べることができてよかった。
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